今日は、仲間のレッスン日。
アスペルガーの青年が歌いに来ます。今日が4回目。有名私立大学1年を過ぎたころから引きこもりになったとのことです。その後、食事が自分でとれない。会話が出来ない。家から一歩も外へ出ない。
それを知ってしまった私の血が騒ぎ始めました。余計なお節介の血です。
幸い、彼が歌が好きで声もいいと聞いて、私はラブレターを送り始めました。そしてシャンソンの楽譜、歌詞カード、その歌を私が録音して送ることもし始めました。
彼がその楽譜を神棚に飾っていると聞き、更に、彼にとって神棚は最高の場所だと聞いて、私の胸は高鳴りました。これはいける!
それから私の勧めに従って、外を歩くようになり、緑の樹々に出会うことの喜びの手紙をくれるようになって、どんどん変化が起こり、2月からはレッスンに来ています。
「小さいころから声が出難いので」との本人の申告通り、最初はこちらの耳を彼の口元に持って行かなければ聞き取れませんでした。当然、マイクを通す声も聞き取れない状況から、どんどん意欲的になって行きました。
「悲しみのヴェニス」を軽く仕上げ、「ふるさとの山」「花を摘もう友よ」と進めています。
元々頭のいい青年で、言葉に対する理解が早く、その優れた感性も上達への大きな力になるでしょう。
私の楽しみが、また一つ膨れ上がりそうです。
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