２０１０年３月１２日 いざバンクーバーへ

早めに試合リンクに馴れるため

選手村の開村に合わせて入村した

アイススレッジホッケー日本代表チーム

アメリカとのテストマッチは２連敗と

新聞の記事が伝えていた。


やはりアメリカ強いなあ

得点は上げているので、まあまあなのかな・・・・

それから、当初聞いてなかったイタリアとの

テストマッチも行うらしい


出発前日になって、ナカムー（中村選手）から

携帯電話にメールが入る

「Ｓ藤くんが、ペアングソース焼きそば食べたいので

　買ってきてくれませんか？」

もう、持っていく荷物の準備は出来ていたので

「う～ん、もっと早く言ってくれればいいのにぃ！」

仕方ない、電車に乗る前に追加購入か・・・


出発当日の朝、「朝ズバ」では、スレッジが紹介されていたが

「スレッジホッケーの選手は相手にチェックに

　行ったとき、相手を助け起こすんです！」って

みのさんの、一言に椅子から転げ落ちそうになる。


誰や！そんな説明したの・・・

ゲーム中は、「殺るか、殺られるか」の世界だし

チェックした相手を助け起こすなんて、ありえねえ

そこまで、善人に仕立てあげなくても・・・・

大乱闘だって、何度かあったんだし・・・・

プロデューサーがそんな風に吹き込んだのかな？


途中のコンビニでペアングソース焼きそばを

追加購入しデイパックへいれ佐久平駅へ向かう


いつものごとく荷物はトランクケースと

撮影用の機材入りのバックと食材入りのデイバック

新幹線「あさま」に乗り、東京駅で成田エクスプレスに乗り換える



途中ビルの合間から建設中の東京スカイツリーを見つつ

成田空港に到着


選手家族の応援ツアーの集合場所に

見覚えのある顔が集まってくる

全員集合後、部屋に集められ

手続きの説明があったあと

出発ゲートへ向かい、ＪＡＬ便バンクーバー行きは飛び立った。

２０１０年３月 ぐんてぃ

バンクーバーへ行くのに会社の課長は

あまりいい顔はしなかったのだが

ちょうど、大会期間中の自分の部署の

製品の注文が０になった。



課長は「会社には厳しい状況だけど、あんたにはいい状況になった」と言われた。

そんな、課長だったが、バンクーバー行き数日前に

「頼みがあるんだけど、ぐんてぃって手袋が、選手と

　応援関係者に配られるんだけど、もらえないかな？

　国旗と雪のマークが入った軍手なんだけど」と

言ってきた。


まあ、一週間も休むのだから、この際後々のためにも

頼みを聞いておいた方がいいかと思い

「多分選手か、スタッフにお願いしたらもらえると

　思いますよ」


「本当？、無理にじゃなくていいんだけど」

その日のうちに現地にメールして「ぐんてぃ」の

確保をお願いした。

各国の状況 TEAM ＮＯＲＷＡＹ

過去パラリンピック、毎回決勝戦へと駒を進めて来たノルウェー、

しかし、智将モルテン監督は２年連続の世界選手権決勝戦終了直前の敗戦に

苦悩していたと思われる。


長野パラリンピックの覇者もすでに選手の高齢化が進み、

エースPedersenの負担も大きくなってきていた。

２０１０シーズンに入り

NHLサンノセ・シャークス初代監督にして

元ノルウェーアイスホッケーチーム代表監督で

カナダ人のジョージ・キングストンを

アシスタントコーチとして迎えて、バンクーバーのNHLサイズのリンクへの

対応を計ったと思われるが、ホッケーカナダカップ

ジャパンパラリンピックと３位に終わり不安を残した状況で

バンクーバー本大会へ望むこととなった。

norway

GK
1 Roger JOHANSEN
9 Kissinger DENG

ＤＦ
4 Tommy ROVELSTAD
7 Eskil HAGEN
16 Knut Andre NORDSTOGA
19 Morten VAERNES
21 Ole Bjarte AUSTEVOLL

ＦＷ
3 Rolf Einar PEDERSEN
8 Stig Tore SVEE
11 Helge BJORNSTAD
13 Kjell Vidar ROYNE
17 Loyd Remi JOHANSEN
12 Audun BAKKE
85 Thomas JACOBSEN

各国の状況TEAM CANADA

バンクーバーパラリンピックを前にした

トップ４の状況はといえば

世界選手権３位に終わった開催国カナダは

２００９年１１月のプリンス・エドワード島での

ワールド・ホッケー・チャレンジを最後に国内での調整に入り

１月のジャパンパラリンピック４カ国戦には参戦せず、

カナダでトレーニングしていた韓国と急遽テストマッチを行ない

４－０、８－２、９－０と力の差を見せ付けた


その時のカナダチームの韓国に対する印象は

「日本に似ているが、プレーが荒っぽい」とのことだった。


そして、最終的に決まったバンクーバーパラリンピック代表メンバーは

GK
57 Paul Rosen
22 Benoit St-Amand

DF
11 Adam Dixon
21 Raymond Grassi
17 Jean Labonte
29 Graeme Murray

FW
8 Jeremy Booker
27 Bradley Bowden
18 Billy Bridges
7 Marc Dorion
3 Herve Lord
10 Shawn Matheson
19 Todd Nicholson
12 Greg Westlake
4 Derek Whitson

２００９オストラヴァの世界選手権準決勝で

若いアメリカに１－２と接戦で破れ、日本戦の勝利で３位となり

ようやく面目を保ったカナダであったが、ワールド・ホッケー・チャレンジの決勝で

優勝してバンクーバーに弾みをつけるというシナリオだったが

ここでも、ファイナルで２－１でアメリカに破れ、接戦での弱さをさらけ出した。

自信をつけたアメリカに対して、すでに年齢的にもピークを過ぎた選手を抱えるカナダ

本来なら、大幅な入れ替えも必要に思えたが、自国開催で有終の美を飾りたいという

ベテラン選手の意地が勝ったのか、新メンバーは、Whitsonひとり

一番怖い、手の内のわからない未知数な若手の台頭は無く

日本にとっても、ノーガードの打ち合いをしなければ、勝ち星を

もぎ取れる可能性が高い相手となっていた。

連日の暑さに・・・

にゃんこは、最近座敷の出窓がお気に入り

あんたは、いいなあ