「実刑が確定した男を収監しようとしたところ逃走した」?
第一報を聞いたとき、「何それ」、「保釈中だった」、「刑が確定して4か月もたっている」、一般感覚からしてあり得ないことが起きたとしか思えなかった。しかし、その後の報道を見るといろいな問題点が見えてきた。
まず、「刑が確定」したのは「控訴審」であること。つまり、1審の後「保釈」が認められていて、控訴審は出廷の義務がないから被告である男は自宅で普通の生活をしていたことになる。このような裁判の仕組みを知っている人はほとんどいないであろう。刑務所に入りたくない者が抵抗した場合、特別な訓練を受けた地検の職員でなければ拘束することは不可能であろう。今後もこのようなことが起こる可能性は十分にある。
それにしても、逃走後の地検や警察の対応はおそまつとしか言えない。