よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

アナと雪の女王2

2019年11月24日 | 映画
なぜエルサは魔法を授かったのか――。
今回はその謎が明らかになります。
以下、ネタバレを含む感想です。



前作で亡くなった、王女エルサ&妹アナの両親にまつわる話が絡んできます。

相変わらずオラフはとぼけていい味を醸しており、
クリストフは恋に不器用で、アナへプロポーズを決意するも
何度も告白タイミングを逸しています(お約束)

平和に見える王国ですが、エルサの祖父の代に、魔法の森の妖精と対立した過去があります。
その脅威が王国を襲うことになり、民を守るため、二人の王女は因縁の地に向かいます。

「決して隠し事はせず、いつも一緒よ」とエルサに懇願するアナ。
しかしエルサは魔法の力を持つ自分は妹より強い、だから矢面に立つと決める。
相変わらずの長女気質で、すべて自分で背負い込んでしまうんですね。

アナは姉が孤独な戦いを挑まないよう、魔法の力はなくても持ち前の勇気と行動力で
果敢に地の妖精たちを挑発し、勝負に出ていきます。


ふたりとも、ただ守られているだけのヒロインでないところが、今風。とにかく強い。
魔法の力をもたないアナのほうが、いや持たないからこそパワフルに見えます。

お約束の追跡・戦闘シーンは迫力あるし、家族愛にほろりとする場面もあり、本当に楽しい映画です。


ただひとつ気になったことがあります。
エルサはアナを遠ざけて、自分一人で危険地帯に乗り込み、
「〇〇が裏切った」という事実を知るのですが、そこから氷結して誰とも連絡が取れなくなります。

その後アナが地の妖精を扇動し「〇〇が裏切っていたのよ!」と
言いつのるシーンがあるのですが…アナ、その情報、どこから知ったの?
いつの間に?エルサとテレパシーで話したの?と突っ込んでしまいました。

私の見落としでなければ、アナがその事実を知りうる描写はなかったと思うんだけど…。ま、いいか。


あとエルサが前作に続き、歌いながらイメチェンするシーンがあります。
三つ編みを解いて肩に流し、純白の衣装にお召し替え。

アレコレ終わった後で、このエルサを見たクリストフが
「エルサ?感じが変わったね、髪切った?」というシーンが何だかキャラが立っていて好きです。

西原理恵子さんが「男は鈍いから。髪を切っても『髪のびたね』というくらいなんだから」
と男論を述べていましたが、このクリストフがホントに女に鈍い!とわかる名シーン。


ラストは本当に納得できるものでした。
姉妹ふたりがそれぞれの個性を生かせる道を見つけ、生き生きと暮らしていく。
個人的に「もののけ姫」を彷彿しました。




映画鑑賞後はとげぬき地蔵の縁日参拝

ボヘミアンラプソディー

2018年12月05日 | 映画
実はクィーンもフレディマーキュリーも
不見識です。

「We will rock you」のように、聞いたことのある曲が
いくつかある、という程度しか知りませんでした。

フレディを演じたラミマレック氏が、どれほど似せていたかも
観ている最中はわからなかったのです。

後で、クィーンの動画を見て、役作りに苦心されたことを知りました。



さて映画の感想です。

あまり苦労話はなく、割とすぐにスターダムにのし上がる。
でも、フレディの個性の強さや才能が、あちこちでぶつかる。

セクシャリティに対する偏見が強かった時代、
周囲の目はもっと厳しかったろうなとか

恋人メアリの心の動きや、終生の恋人ジム・八ットンのことを
掘り下げてもらいたかったなとか、いろいろあるのですが
(この二人が実在者だったことも知らなかった)

あれほどの大衆の心をわしづかみにするパワーをもちつつ
生涯孤独に苛まれたのだな…と切なくなります。

あと20年遅く生まれていたら、もう少し精神的に生きやすかったろうし
治療薬ゆえ、エイズの進行も抑えられたように思えますが、
彼の境遇があの才能を開花させたようにも感じます。

時代を駆け抜けた早逝の才ですね。





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ミッションインポッシブル6

2018年10月03日 | 映画
ハラハラドキドキしたいときは、これ。

絶対イーサン・ハントはやりとげるとわかっている。
ストーリー展開は読めるのに、ワクワクして観られる。

あのオープニングの曲を聞くだけで
ウキウキするんですよね。

アクションがとにかくすごい!!
トムの走りっぷりがすごい。
50代後半に思えない。




光線の加減で年相応に見えるトムですが
動きがとにかく若いんですよね。

ただ、今回は少しストーリーが複雑だったので
筋を追わずにアクションを眺める感じになりました。

最後の起爆装置の解除の仕方とか、
ちょっとわかりにくい部分があったのですが
深く考えずに、ただ光景を楽しむ感じ。


イーサンが愛した二人の女性が何だかよく似ていて
ちょっと識別に苦労しました。
ふたりが並ぶシーンがあるのですが、身長も鼻の高さもほぼ同じで
同じ女優さん?と思ったくらいなのですが、演者の名前は違っていました。

イーサンの好みのタイプということで、似た女優を起用したのでしょうか。

(きっと韓ドラの女優が似ていて見分けがつかない!というのは
 こういう気分なんだろう…私は見分けられますが)

あと、イケメン髭男がたくさん出てきたため、これも識別に苦労しました。

もしや私はちょっと容貌失認気味なのだろうか…と疑念がよぎりましたが
イーサンの仲間たちと、まつ毛のカーブが印象的なブロンド美女と
やたら強かった東洋人男性の区別はつくので多分、大丈夫でしょう。


映画の感想じゃなくただの駄文

「美女と野獣」をみて(乱文雑感)

2017年05月03日 | 映画
水曜のレディースデー、しかも連休初日、その上人気の映画ということで、チケットは完売していた。
もちろん、それを見越して席を予約しておいた。



すごく評判がいい作品、
ハリポタのハーマイオニーが印象的なエマ・ワトソンが主演、
ということ以外何も知らずに観る。

観終わっての感想。ここ数年観た映画の中で、最高!

もちろんアニメ版も大好きで、それを踏襲していることもわかったし、先の展開もわかっているのにハラハラどきどき。
野獣が狼に襲われたり、ガストンに撃たれるシーンで私の隣席の女性がはっとし、ラストで洟をすすっているのに気づいた。
(映画館で観ると、皆と感情を共有できるのがいい)

映像も綺麗!特に料理のシーンは圧巻!
ミュージカルはやはり華やかで、ワクワクして楽しいものがいい、改めてそう思わせてくれる。
アニメにない部分では、魔女がなかなかいい味を出している。



キャスティングをエンドロールで知って、びっくり。

ルミエール(燭台)がユアン・マクレガー?
「ムーラン・ルージュ」が大好きだったのに、全然気づかなかった。
そう、彼はかなり歌唱力があるのだ。「恋は邪魔者」でも歌っていたし。

コグスワース(時計)がイアン・マッケランとは!
「指輪物語」のガンダルフが、こんなところに。

ガストン(ベルに思いを寄せる男性)の友人、ル・フウ役、ジョシュ・ギャットは、アナ雪のオラフ役の人だと知る。
もっと聴覚を働かせれば良かった。
ついでにガストンを想うゲイ設定だそうだが、まったく気づかなかった。

映画は、共生社会を打ち出しているのだろうか、アフリカ系女性と愛し合う男性など、随所にそんな気配を感じた。

エマ・ワトソンは、可憐で凛としていて、私は好きだ。
絶世の美人かといわれると、好みがわかれるだろうが、悪くないと思う。

ちなみに私が考える絶世の美人の頂点はヴィヴィアンリーだ。


美しすぎる…(ため息)。


野獣は、王子のときよりもビーストのほうが素敵(この意見は多いと思う)。

そしてガストン!この人はアニメから抜け出たようにぴったり!
頭の中まで筋肉のような雰囲気をうまく醸しているのだ。

最近は「映画を面白く感じられない。感性が鈍ったのか」
「もう一生観なくてもいいかな、若いときたくさん観たし」
と思っていたが、まだまだ感性は錆びていないのだ、魅力的な作品に邂逅できるのだとわかり、うれしくなった。


できれば、もう一回観たいと思っている。少し、時間を置いて。




【おまけ☆本日の詰め込み過ぎスケジュール】
覚林寺映画館「美女と野獣」赤坂氷川神社・出雲大社分祠国立新美術館(人が多くて引き返す)明治神宮


ミュシャ展を観たいなとふいに思いついたのだが



このチケットを求める人の数に圧倒され、すごすご引き返した。
「美女と野獣」は計画的にチケットを予約したのだが、こちらは思いつきで寄ったので仕方ない。

そのうち、時間を見繕って行ってみよう。


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君の名は。

2016年10月10日 | 映画
社会現象になっている映画と聞いて、観に行ってきた。

映画館に足を運ぶのは「レ・ミゼ」以来、本当に久しぶりである。

映像美に息を飲む。
やはり、アニメのレベルは日本が一番だと、自分の国に誇りをもってしまう。

昨日、ゴッホ・ゴーギャン展を観覧したばかりのせいか、脳が「絵画鑑賞モード」になっていて
背景など繊細さに、圧倒されてしまう。




「君の名は。」

というタイトルから、主役の名前を考察してみた。


女性:宮水三葉(みやみず みつは)

男性:立花 瀧(たちばな たき)


二人とも氏名に「水」が入っている。
映画にも大きな湖水が出てきた。
そして、ふたりを結ぶのも「酒」という水。

二人が邂逅する前にも、土砂降りの雨が襲来した。


「花」「葉」も水を通して生育される植物。
映画の中に彗星が出て来るが、水性にもひっかけているように感じられる。

特に「瀧」の名はサンズイ(水)に龍であり、あの彗星が龍のようにみえた。
ついでにつけ加えると立花の「立(たつ)」は辰(龍)にも通じる。


ふたりのイニシャルは、M・MとT・T。

MとTをつなげると、マスキングテープか。


【マスキングテープ】

塗装等の際、それらがはみ出して作業箇所以外を汚さないようにするために貼る、保護用の粘着テープ。
マスキングとは、「包み隠す」「覆い隠す」の意味。


Mの三葉は、いろいろ包み隠しているヒロイン。
それを解放し、あの場所を災害から守ろうと次元を遡り、接合(テープ)する瀧。

ムスビという言葉や、ふたりの間を交差するあの紐を連想させる。


作者は、ここまで考えてキャラに命名したのだろうか。

「名前を思い出せない」という混乱は、つまるところ、ふたりのムスビが不鮮明になっている、
本来の姿を取り戻せていない、そういう意味も込められているように思い、
妄想のひた走るに任せて書いてみた。



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