よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

皐月の晦日

2018年05月31日 | 日記
今日は、月末恒例の大掃除の日。

新しい月を気分よく迎えるための、小さな儀式です。


美輪明宏さんの『愛の大売り出し』を読んで
少しゆったりした時間を持てたことに感謝。

先月は忙しくて、
晦日掃除もできなかったので。

家を綺麗に整えたり、
本を紐解いたりできる時間は
本当に貴重だなあ、と思います。

来月の抱負は…

より丁寧に、楽しんで生きてみる。

にします。



新しい月はワクワクする

黒い下着

2018年05月31日 | 日記
「ブラを買うとおまけでショーツが一枚つきます」
というバーゲントークについ乗せられて
ネット通販で2枚ばかり購入した。

ひとつは上下同色のセットで届いたが、
もうひとつはショーツが黒。

よくWebサイトを読むと
「色の在庫がない場合は、黒を送ります。
 どんな色にも合わせやすい色です」
と書かれている。

これがアウター(スカートやパンツ)なら
合わせやすい黒、という謳い文句もわかるが

インナーの場合、上下同じ色、同じ素材がベストではなかろうか。

ブラが白で、ショーツが黒
ブラがベージュで、ショーツが黒
ブラがラベンダーで、ショーツが黒…。

何か、違う。


他人様に見せるものではないが
いや、見せるものではないからこそ、
ミスマッチが気になるのであった。

それに黒い下着は好きじゃないし、老けるというし…。
お蔵入りになりそうだ。



他の色を選択しておけばと若干後悔

アメフト事件とアイヒマンテスト

2018年05月30日 | コラム
ニュースを見た瞬間、アイヒマンテストを連想した。

権威者の指示には従ってしまう心理を指す。

壁を挟んだ向こうの人間に「電気を流せ」と権威者が命じる。
電気を流され、苦しむ声が聞こえる。
被験者は、権威者の顔を見て止めようと思っても
「続けろ」と命令されると、そのまま続けてしまう。

中には、悲鳴を聞いて笑った被験者もいたらしい。



アメフト世界だけの話ではなく、
一般社会にも混在している事象かもしれない。

上位の意志には逆らえない。

偉い人が「カラスは白いよな」と言えば
それを事実とするために、白ペンキをもって走り回るような、
そんな日常は実は珍しくない気がする。


最近流行りの「やらない理由をいうな、やれる理由を探せ」。

これはポジティブな発言のように思えるが、
単なる思いつきの無茶ぶりでも、
誰も幸せにならない発案でも、
通さなければいけない強制力がある。



誰も得をせず、経費とミスばかり発生するであろう上司の思いつき。

阻止する資料づくりのため、この数週間、頭の痛い思いをしている私には
いろいろ身につまされるニュースでもある。

他山の石としたい。


できぬことでも、あるんだよ

香山リカのココロの万華鏡

2018年05月29日 | コラム
やや記憶が曖昧だが、先週の新聞記事を思い出した。

香山さんが学生に意見を聞くと
「自分は共感も賛成しないが、そういう考え方もあるんだなと思う」
と答える。最近の若い人は優しすぎる、と感じた。

という趣旨のことが書かれていたと思う。


それを読んで軽く違和感をおぼえた。

優しいからではなく、自分の境界を侵されたくないからだ。
少なくとも、私はそうである。

ヴォルテールの有名な台詞
私は君の意見に賛成しない。
しかし、君がそれを言う権利は命を賭けても守ろう。


自分の感性も相手の感性も尊重し、否定しないということだ。

ただ、自分の意見を糊塗しているわけではない。


衝突を避けるという意味で憂えているならともかく、
価値観の押し付けは、あまり気分のいいものではない。



ただ思いをぶつければいいというものではない

コンサートで泣く赤ちゃん

2018年05月28日 | コラム
本日の毎日新聞の読者投稿より。




あるコンサートで母親に抱かれた赤ちゃんが大泣き。
退出しない母親に、係員が外に行くよう依頼しても頑なに拒む。
周囲は苦々しい視線。
約10分経過し、ようやく外に出た母親に周囲がほっとするも
1、2分で泣き続ける赤ちゃんを連れて戻る。

たまりかねて周囲の人間が席を立つ。
ひとりぽつんと座っていた母親も、ついに会場を後にする。

主催者が最後に詫びながら
「乳幼児連れは遠慮するよう言うべきだった。
 次回はファミリーコンサートを企画する」と挨拶。


筆者はこれに心打たれた、と結んでいる。




十数年前の、東京新聞の記事を思い出した。

斉藤由貴さんが子連れでコンサートに行った際、
子どもが大泣き。周囲から迷惑だと言われ
「もっとやさしい社会になってほしい」
という趣旨の話を寄稿したのだ。

それに対し、読者たちが猛反発。

「演奏者や観客に対する気配りが足りない」
「自分も子がいるが、電車に乗せる時も騒がないよう気を遣う。 
 子どもが大きくなるまでコンサートは控えるか、
 誰かに預けて行くべきでは」
「どうしても行かなければならない場所ならともかく
 自分が被害者だという感性は理解できない」

などなど。


毎日新聞の母親も、斉藤由貴さんのようなタイプなのだろうか。

私も十年前にフジ子・ヘミングさんのコンサートに行く予定の日
咳が止まらなくなり、「周囲に迷惑をかけてはいけない」と
会場に行かなかった。

第一、自分も周囲に気を遣って疲れてしまう。


赤ちゃんは泣くのが仕事でもあるが、
やれる範囲で調整するのが保護者の役割。

世間は決して、鬼ではない。

やれること、工夫できることをやらずに
自分の権利のみを主張した場合、
当たりが強くなるのは自明の理である。


気遣いは品格