よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

乳がん平癒御守(女人高野 慈尊院)

2015年10月22日 | 運気アップ
乳がんを患った知人のために、良いお守りはないかとネットで物色する。

「がん守り」とダイレクトに刺繍したものは、見るたびに病を思い出しそうだし。

そんな中、通販で手に入れられる「乳がん平癒御守」を発見した。


慈尊院は、和歌山県の女人高野のお寺である。



金糸で縫い取られた「平癒守」の文字も美しく控えめだし、端のピンクリボンも可愛らしい。


お寺に照会の電話を入れ、「お金はどのようにしてお渡ししたらよいですか」と尋ねた。

「信用でやっておりますから、届いてから同封の郵便振込用紙で払っていただければいいですよ。
 御守代と切手代だけでいいです」

なんという懐の深さ!

もちろん、届いた後、即郵便局で振り込みを行った。

…ちょっと残念だったのが、私の名前が間違っていたことだ。
その字じゃないんだけど、と思いつつ「これも厄落とし」と念じることにした。


贈った相手が「可愛い!」と喜んでくれたので、私もほっとした。

このまま快方に向かってくれますように。


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金運がつく人、逃す人

2015年10月13日 | 運気アップ
ときどき、お世話になる治療師がいる。

あまり儲けにも拘泥しておらず、かなり金運から縁遠い生活を送っているように見える。
それはそれでよいのだ。人柄も腕も良く、暴利を貪るわけでもないのだから。

けれど、どうも基本的な実務、タイムマネジメントが苦手なように感じられる。

例えば、HPのメールから予約を入れても一向に返事が来ない。
催促したら、「あれは滅多に見ないので、携帯に連絡をもらいたい」という返事を得た。

しかし、私が治療をうけている間も何人かからの照会電話があり、そのたび先生の手が止まり…
ということが繰り返されたので、気遣い人の私は
(相手の時間をむやみやたらに侵食する電話は避けよう)と思い、次の予約は携帯のメールにしてみた。

…また連絡がこない。

数日経てから「あの時、携帯にメールしたのですが」と聞いてみると「出かけていて見ていなかった」という。
普通は出かけていても、帰ってからでも携帯メールはひととおり確認すると思うのだが。

前にも予約をうっかりダブルブッキングし、ひとり待たせていたこともあった。
(おそらく頻繁にやらかしていると思われる)

他人事だが、こんなに商売っ気がなくてよいのだろうか。



私が知る限り、金運のある人は皆「小さな約束ごとをおろそかにしない」性質だ。
小さな約束が守れなければ、信用を失ってしまう。
仕事も舞い込まず、金運も逃してしまうものだ。

あと治療室を見て、気になることがある。
ひとつのドアの前に、荷物をたくさん積み上げ、完全に開かずの扉にしてしまっているのだ。

トイレと玄関の掃除は毎日していると聞いたが、それ以前に「気を通す」ことは大事なのだ

家が自分の体だと考えた場合、どこかの穴が封鎖されていたら、かなり都合が悪くないか?
それと同じことで、窓でもドアでも通路でも、なるべくモノは置かないほうがいいのである。

大腸がんを患ったあるご家庭を見たら、ごみ箱がキッチンと食堂の通路に置かれていたので、
片づけるようアドバイスしたら、その後がん手術は成功、再発もしていないという。

食べ物が通る場所にごみ箱を置けば、食べ物を排泄する器官に不要なものが出現するのも道理。

…もともと何となくこういうことはわかるのだが、科学的な根拠がある話でもないので力説もしない。
ただ軽く「○○したほうがいいですよ」と促してみようかなとも思う。

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市川猿之助のルフィ

2015年10月12日 | コラム


昨日に引き続き、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」について書いてみる。

四代目猿之助さんは、知的で頭の回転も速く、踊りの技術もずばぬけている。
スターの資質は十分なのに「ワンピース」では脇キャラのほうが目立っていた印象がある。

そもそも原作が「個性的な脇キャラ」をそろえているのだから、という解釈もできるが、歌舞伎的にはやや不思議だ。

見せ場のひとつ「水芸」も巳之助さん、隼人さんに任せているから、そういう演出に徹したのかもしれない。


あとルフィのキャラが何となく違うのだ。
台詞もほぼ原作を踏襲しているのだが、猿之助さんが演じると「熱血単純バカ」なルフィではなく、聡明で俯瞰力のあるルフィに見えてしまう。



「俺は料理も作れねえし、うそもつけねえ!
 おれは、助けてもらわねェと生きていけねェ自信がある!!!」 ごーん!


原作のルフィは、これを迷いもてらいもなく言い切るのだが、猿之助ルフィはこの台詞を含羞に満ちた風情で、うなだれてぼそぼそ話す。

このあたりが、ルフィらしくないのだ。
こういう、ふとした瞬間に生じる違和感は少なからずあった。
台詞で「こやつは馬鹿だ」「馬鹿だ」と周囲に言わせているのだが、それを言わせずとも「熱血バカ」を表現してほしかった。

猿之助さん本人が聡明すぎるのと、演出家としての内面が前面に出過ぎ、役柄を凌駕している気がしたのは、私だけだろうか。

原作総コピーが良いとは思わないが、ルフィの芯の部分は変えないほうが良いと感じた。





そういう意味でも、坂東巳之助さんのボン・クレーのなりきりぶりはすごかった…。
漫画からそのまま抜け出てきたようだった。

かなり声を変えて演技をするので、ファンから「喉は大丈夫?」という声がよせられているらしい(本人ブログより)が、今のところ平気なようだ。

最後の舞台あいさつでは、頭はロロノア・ゾロ、服はボン・クレーという二役を合わせた衣装で登場するのもお茶目で楽しかった。

この公演を11月下旬までほぼ毎日続けるのだから、本当に役者、スタッフ、関係者の皆さんは大変だと思う。
昼公演が終わって夜公演に切り替わる数十分で、館内に撒かれた紙吹雪を毎回掃除する方たちにも、深い感謝を。


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スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」

2015年10月11日 | 日記
スーパー歌舞伎は、三代目市川猿之助(猿翁)の時代によく観に行った。
ヤマトタケル、オオクニヌシ、オグリ、カグヤ、新三国志などを観たことを思い出す。

「ワンピース」はニコ・ロビンが仲間入りするあたりまでは読んでいたのだが、途中でリタイアした。

畢竟、中途半端に「歌舞伎」「原作」に知識がある状態での観劇ということになる。

スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」





新橋演舞場の周りで、写真を撮る人多数。私も混じって撮ってみる。



四代目市川猿之助の演技を初めて観る。
「今、歌舞伎界で最も舞がうまいんじゃないかしら」と聞いていたので、踊りを楽しみにしていたのだが、目立つ舞はなかった気がする。

原作を読んでいないことで、ファンの不興を蒙ったようだが、原作愛好者ばかりで作ると偏向するので、敢て読まない選択肢もアリだと思う。


殺陣の技に息を飲む。
あの幅の狭い花道で、何度も側転するとか、舞台の上で連続ばく転するとか、もはや神業。

印象的だったのが、坂東巳之助。
ロロノア・ゾロのときは声が低音過ぎて、やや聞き取れない感じがしたのだが、おかまのボン・クレーはもう漫画から抜け出てきたような突き抜けぶりで、その芸達者ぶりに圧倒された。

見せ場のひとつに、舞台を埋め尽くすほどのひな壇から放水し、その中で殺陣を行うシーンがあった。
坂東巳之助(ボン・クレー)と中村隼人(イナズマ)が自ら滝行のように水に打たれながら、敵を倒す場面は圧巻。



この中村隼人(サンジ役も担当)が相当のイケメンで、出てきただけで目を奪われるような華を感じた。
しかし、私は美形と芸達者が並んだ場合、芸達者のほうを目で追う習性があるため、巳之助のおかま所作に完全にノックアウトされていたのだが。
あと、黒ひげ・ジンベエの市川猿弥、イワンコフの浅野和之がいい味を出していて印象に残った。

スーパー歌舞伎を観るのは久しぶりだが、だいぶ斬新になった気がする。
歌舞伎というより、現代劇に近くなったようだ。

台詞回しも、間の取り方も早い(時々聞き取れない箇所もあった)。

エース役の福士誠治は「必殺仕事人」しか見たことがないが、あの頃より随分いい男になっていた。
原作以上にイケメンだったので、女性客の食いつきはいいと思う。

(私は「顔より演技力重視」だが、容姿端麗ならそれに越したことはない。
「風と共に去りぬ」もスカーレットは原作では美人設定ではないが、映画は超絶美女のビビアン・リーが演じたからヒットしたのだと信じている)

猿之助は空を斜めに飛び、巨大鯨の模型がそれに追随し、ブリザードのシーンでは紙吹雪が舞い、水芸では前方の客がビニールを被るほどに水が激しく散り…これ、一日2回公演を行うのだが、ずぶ濡れになったかつらや衣装は、どうやって乾かすのだろう、何着揃えているのだろう、片付けが大変だなと途中からしみじみチンケな感慨に浸ってしまった。


最初に書いたとおり、ワンピの熱烈なファンでもなければ歌舞伎の熱愛者でもないので、ひとつのエンターティメントとしてすごく楽しめた。
(ルフィの仲間では、ナミ(市川春猿)だけがちょっと違う感じがしたが、後はしっくりきた)

1等席16,500円は決して安いとはいえないが、観る価値は十分あると思う。



ワンピースの頂上編(51~60巻)を読んでみたくなった。

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