美容院に行き、カラーとカットの施術を受ける。
美容師のお兄さんの腰に、煉獄さんのキーホルダーがぶらさがっている。
そこから「鬼滅の刃が好きなんですか?」と声をかけ、少しアニメネタの会話が続いた。
少ししてから、お兄さんが「今日はこれからお出かけですか」と聞いてきた。
よくあるパターンだ。「まっすぐ帰宅します」と答えたところ
「じゃあこれから帰って、お子さんにご飯を作るんですね」と畳みかけられた。
「――いえ、子どもはいないんですけど」
「あ、じゃあ旦那さんとふたりだけなら、量も品数も少ないから支度が楽ですね」
何だかおかしな流れになってしまった。
シングルですというと多分向こうが気まずいだろうと、何やら妙な気遣いをしてしまい
そのままお茶を濁してしまったが、正直に言ったほうがよかっただろうか。
まあ、こうした会話も一期一会だし、ただ流しておけばいいか。
おそらく「アニメネタがわかる⇒息子がいる⇒息子がいないなら旦那に影響されている」
という図式から、そういう会話展開になったと思われる。
いや、雑談って難しいなあ。
しかし、家族ネタを振るのも難しいものだ。
生来のシングルのほか、離別シングル、死別シングルもある。
あるいは旦那さんが料理担当(主夫)で奥さんが大黒柱という家庭もある。
あまり気遣いすぎると会話ができなくなるが、
意外と無邪気なひとことが地雷を踏むこともあるんだな、と気づいた。
今日は「一般的な思い込み」というのを体感したので
ここに書き留めておこうと思う。