よりみち散歩。

日々の暮らしのなかで心に浮かぶよしなしごとを、こじんまりとつぶやいています。お役立ち情報はありません。

嫌われる勇気

2014年12月18日 | 読書
「本当に頭のいい人は、難しいことをわかりやすく説明する」という。

『嫌われる勇気』を再読して思ったのは、アドラー心理学を
何故こんなに難しく書いてしまったのだろう、ということだ。

まず「青年」「哲人」のシナリオ(対話)形式は馴染みにくい。

その上、この青年が事あるごとに「それはおかしい!」
「ますますわからなくなってきた!」と混乱をきたすので、
読者まで青年視点で“複雑な思想”と感じやすくなる。

他のアドラー心理本を読んだとき、非常に腑に落ちる考えだと
思ったのだが…この本は内容は良いが、妙な読みづらさを感じる。


        


人生相談の悩み四分類は「人間関係」「健康」「財産」「将来の夢」
とどこかで聞いた記憶がある。

アドラーは「悩みはすべて人間関係である」と断言したが――
財産、将来の夢は他者との比較に因るとしても、健康は対人関係の
悩みと若干違うような気がする。

多少「人間関係」に絡む健康問題もあるけれど。

悪縁を切るための幸福な祈り方

2014年12月09日 | 運気アップ
縁結び系の寺社仏閣は明るい気持ちで出向いている人が多く、
縁切り関係のほうは、ネガティブな気持ちで参拝している人が多い、
そんな印象を持つ。

正直、良縁を結ぶのも、悪縁を断つのも、開運のための行為であり、
たいした差異はないはずだ。


先日、某縁切り神社に参拝してきた。

病気、事故、トラブル、面倒な人間関係etc。

断ち切るべきものはたくさんある。


何年か前、ある議員が勤め先に妨害行為をかけてきたことがあった。
呆れかえるほど、とんでもない御仁で、社員みんなが疲弊。

たまりかねた私は、選挙前にある縁切り神社でこっそり祈った。

どうか○○との悪縁が切れ、皆が気持ちよく効率的に仕事ができますように
今回の選挙で国民のためになる方が当選しますように


彼は落選した。それ以降、政治家に復帰していない。
おそらく今後もないだろう。

(選挙結果が出た日に、お神酒をもってお礼参りにいったのは言うまでもない)

縁切り神社のパワーか、私の祈りの強さか、その両方か、
或いは単なる偶然かは想像にお任せするとして――。



神様は、皆の幸福を望む存在だ。私はそう信じている。

しかし、縁切り系の絵馬を見ると、何故か呪詛めいた言葉が数多く散見される。

祈るときは、恨んだり攻撃したり嫉んだり、悪口雑言を吐き出すのでなく、
まず自分がHAPPYになれるような心でのぞんだほうが良いと思う。

悪縁を断つにしろ、良縁を結ぶにしろ、幸せになりたい気持ちがあるなら
それ相応の言葉と態度が大事なのだ。

善きものも悪しきものも、自分が発したものはいずれ我が身に返ってくるのだから。

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君の為にクリスマスソングを歌おう

2014年12月06日 | 読書
断捨離生活に入り、本も随分減らしたのだが、どうしても
捨てられなくて全ての執筆作品を保存している漫画家がいる。

遠藤淑子さん。

決して巧い絵柄ではないのだが、台詞が素晴らしくて
折に触れて読み返す、そんな作品を紡がれる人だ。

「君の為にクリスマスソングを歌おう」
これは、戦地を舞台にしたストーリーだ。



軍の神父さんのキャラがとても面白く魅力的。

自分だけが生き残って国に帰還することに罪悪感を覚える若者ジョセフに


 そんなこと考えたってしょうがねえんだよ
 せっかく神様から頂戴した命なんだから
 大事にありがたく使用する事を考えてりゃいいんだ


と蹴りを入れる(この黒髪・サングラスのスタイルも好き)。

ジョセフから
僕たちは人殺しだ
 許されないことをしているのに なぜ正義だと言うんでしょう
 神父さん
 神様は本当にいるんでしょうか


と聴かれ

企業秘密だ

と返答。
(これは遠藤さんファンなら誰でも知っている名セリフのひとつ)

しかし、間もなく国に帰れるはずのジョセフはヘリ墜落事故に
巻き込まれ、両足を失う悲劇に見舞われる―――。



ジョセフを見舞った後、ヘリの残骸から治療に使えそうなものを
探す軍医と神父。

正直わからないんだ 神さまが俺たちに何をさせたいのか

そうつぶやく神父に

でも生きなきゃ
私達の細胞は常に生きる努力をしているよ


と答える軍医。

ああ、生きていかなきゃな

と応じる神父。


必ず心に染み入る台詞がある遠藤作品、
コメディもあり、考えさせられる場面もあり…
ふと心が疲れた時に、読み返したくなるのだ。

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