まばゆい陽光があふれるアメリカの西海岸のような風景が車窓を流れていく。
私は混雑したバスに乗っている。ずっと立ちっぱなしだ。
目の前の席が空く。隣に背の高い60代くらいの男性がいるのに気づき、席を譲る。
私は誰と来たのだろう。私はどこへ向かうのだろう。
よく思い出せない。どこで降りるのだろう。
ある停留場で、親子連れが降りて、空席がふたつ生じた。
勇んで腰かけようとしたところで、名前を呼ばれる。
懐かしい声。外に大好きなひとが立って私の名を呼んでいる。
慌てて降りようとしたところで、目が覚めた。
もう彼岸に行ってしまったひと。夢の中では、それすら忘れていた。
私はもう少し地球に留まれといわれたのだろうか。
長い乗車だと思っても、降りる時は須臾かもしれない。
夢の中のあの人は、快活そうに微笑んでいた。
魂が良いところにいるなら、幸甚だと思った。
銀河鉄道の夜を思い出した夢
私は混雑したバスに乗っている。ずっと立ちっぱなしだ。
目の前の席が空く。隣に背の高い60代くらいの男性がいるのに気づき、席を譲る。
私は誰と来たのだろう。私はどこへ向かうのだろう。
よく思い出せない。どこで降りるのだろう。
ある停留場で、親子連れが降りて、空席がふたつ生じた。
勇んで腰かけようとしたところで、名前を呼ばれる。
懐かしい声。外に大好きなひとが立って私の名を呼んでいる。
慌てて降りようとしたところで、目が覚めた。
もう彼岸に行ってしまったひと。夢の中では、それすら忘れていた。
私はもう少し地球に留まれといわれたのだろうか。
長い乗車だと思っても、降りる時は須臾かもしれない。
夢の中のあの人は、快活そうに微笑んでいた。
魂が良いところにいるなら、幸甚だと思った。
銀河鉄道の夜を思い出した夢