株式会社葉月の社長ブログ 『うちは技術屋です』

飯塚市嘉麻市(筑豊福岡全域)で塗装・塗替え・防水改修などをやっています。

住宅の下地処理

2016年10月01日 | その他工事
今日は塗装をする前の段階の紹介をします。

ここでも何度か紹介させていただいたんですが、ひび割れなどの処理の方法です。

ひび割れ処理は大きく3種類の工法があります。

① 小さいひび割れはシール剤や樹脂モルタルや微弾性塗材などを擦り込む方法




② ちょっと大きなひび割れ(0.3mm以上)をUカットしてシール剤を充填するUカット工法




③ 貫通などの場合に用いる低圧注入工法



②③はRC造などの大規模改修で施工しますが、住宅の場合①がほとんどです。


今回は住宅で下地がラスモルタル下地でしたので

②のUカットをしてしまうと、下地のラス網を切ってしまうので低圧注入をしました。

今回はボンドシリンダー工法ではなく、コンプレッサーを使用しての低圧注入。

樹脂はエポキシ樹脂を使用します。





ひび割れ






注入状況






注入状況





注入完了





今度は極端ですが、下地の欠損部処理。

ここは構造上、塀と塀が動いて当っているんでしょう。






埋め戻しただけではまた割れそうなので、緩衝剤として目地を作りシール材を充填しました






また旧塗膜が浮いていた場合は、除去して樹脂モルタルで補修塗りをします。





そのまま塗ると補修した部位と旧塗膜の上に塗り替えた部位の差が分かってしまうので

旧塗膜に近づけるための『補修吹付』をします。




そうやって補修すれば

このようなところも





こうなります






ここはひび割れから水が出てきています





補修後




建物を綺麗に仕上げる事は当然ながら、建物自体の修理をする

下地処理はとても重要な役割を果たしています。