ええ、邪馬台国にハマってしまいました。
原因は1冊の本をお客さんから借りた事から始りました。
高木彬光著 邪馬台国の秘密
普通、邪馬台国の研究と言えば学者(考古学者)や大学教授の本なんでしょうけど
高木彬光さんは、推理小説作家としての
九州説のアプローチを披露してくれました。
これで大いに賛同し、また、色々読み漁るキッカケにもなった本です。
次に読んだのが
岡本健一著 邪馬台国論争
これは
全く理解できませんでした(笑)
色々な学者や作家が研究した邪馬台国論諸説を比較している形式なんですが
笑いが出るほど理解不能で、また、読み出して数分で
睡魔が襲ってくる本です。
これはもう文献です。
が、結局は作者が京都大学出身で
畿内説を取っているところが凡庸でした。
次に読んだのが
武光誠著 吉野ヶ里遺跡と邪馬台国の知られざる謎
これは私自身、吉野ヶ里が邪馬台国にどのような関与をしているのかを知るために読みました。
吉野ヶ里遺跡が邪馬台国だと言う人もいますが、時代的に吉野ヶ里時代の方が先ですのでありえません。
作者は東京大学出身で
九州説(福岡県筑後川流域)を取っています。
次に読んだのが
井沢元彦著 逆説の日本史古代黎明編
この本は色々勉強になりました。
お陰で古事記を読むハメになりましたけど。
ただ、いちいち例えば海外の例で言うと・・・・と言って外国の歴史を長々と説明するのが辟易しました。
ただ大笑いしたのが
『卑弥呼は1回目の皆既日食の時に民衆を惑わし女王になり、その90年後の2回目の皆既日食の時に殺された』
と書いていますが、じゃあ卑弥呼は何歳生きたのか!って話しですよね。
確かに国内外の歴史にはもの凄い博識を持ってらっしゃいますが
このような非常識的な事を大真面目に書いていたりします。
作者は早稲田大学卒
九州宇佐説
そして次は
松本清張著 邪馬台国
推理作家の大御所松本清張の本です。
ものすごく期待して読みましたが、魏志倭人伝を解釈する説明文が長すぎて長すぎて
結論は納得できるのですが、その理由が専門的過ぎて面白くないです。
いや、小説として読むと失望します。
半分読んでイヤになり止めました(笑)
ちなみに松本清張も
九州説(筑後地方)です
そして
邪馬台国99の謎松本清張編
畿内説や九州説の論文を松本清張が編集している?だけの本です。
学者が寄り集まって各々寄稿して松本清張に総括を数枚書いてもらっただけのような本で評価に値しません。
豊田有恒著 邪馬台国を見つけよう
この人は有名なSF作家です。
邪馬台国を題材にしたSFを書こうとして色々調べていくうちに本を出せるようになった。ような本です。
あくまでもSF作家としての姿勢を貫き、最後まで邪馬台国はココだと言いませんでした。
このようにこの1ヶ月間で色々読みました。
古事記も読んだし
平家物語まで読みました。
で、私なりの結論ですが、邪馬台国はどこでもいいです(笑)
ただ、読みやすく分かりやすく書いてもらえませんか?
私は学者でもない素人ですが、小説を楽しむ、読書を楽しみたいのに、これら邪馬台国系の本は最後まで
文献としてしか読めませんでした。