健康と栄養に関するメモ帳

健康と栄養に関する最新情報をお伝えします。

専門医より「添加糖を避ける」 新しい食生活への提言

2022-07-03 02:54:42 | 健康と栄養

専門医より「添加糖避ける

新しい食生活への提言

 

添加糖をできるだけ避ける」というタイトル通りの内容が、

私(Gabe Mirkin、スポーツ医学専門の医師)の結論です。

 

私たちの周囲には、製造過程で加えられた糖分、

つまり「添加糖」を大量に含む食品があふれています。

添加糖とは、食品を作る途中で加えられる加工糖(白糖、グラニュー糖)

および天然の甘み(ハチミツ、果汁)などを総称する概念です。

 

いずれも「甘くする」という目的のために添加されるものです。


それは、商品の売り上げには大いに貢献するものの、

体に有用な栄養素としてはあまり意味をなさないか、

ときには有害な作用もはたらく物質です。

 

米国を例にすると、1960年代以降、食品業界は様々な食品や飲料に、

高濃度のフルクトース(果糖)を含むコーンシロップ

その他の添加糖を大量に加えて「味を良く」しています。

 

おいしくなった、というのは近視眼的な一面に過ぎません。

これは非常に厄介なことです。この間に、大腸炎クローンなどの、

炎症性腸疾患の発生率が明らかに増加しているからです。

 

他の複数の研究も併せると、同時期に一般化した高「糖質」食も、

心臓病や特定のがんリスクを高めています。

さらには、クローン病潰瘍性大腸炎などの慢性腸炎が、

糖尿病リスクの上昇に関与していると研究で示されています。

 

砂糖は、どのように腸を傷つけるのでしょうか。


大腸には100兆以上の細菌が生息しています。

これらの細菌のうち、健康に有益な細菌は腸内の食物を喜んで食べます。

ところが、なかには「有害な細菌」もいます。

これらは、あなたが食べた食物に満足せず、

腸壁の細胞に侵入して、ずたずたに傷つけるような悪さをするのです。

 

そのとき、あなたの免疫系は白血球や化学物質を大量に作り出すことで、

有害な細菌」の侵入に対抗しようとします。

これらの白血球や化学物質は、侵入した細菌の外膜に穴を開け、

これを殺して食べようとするのです。

 

盲腸の次の部位から直腸に至るまでの、大腸の主要部分を結腸と呼びます。

結腸に侵入した細菌によるダメージが、体の免疫系を活性化させることにより、

その部位に炎症を引き起こします。そのほか、善玉菌悪玉菌が競合して、

結腸のなかのスペースを奪い合う現象もみられます。

 

食物および飲料中の糖は本来、腸管の上部である小腸で吸収されるべきものですが、

大量の糖を摂取すると、一部の糖は吸収しきれずに小腸を通過します。

この糖分が結腸に届くと、健康に有益な細菌が結腸で増殖することが阻害されます。

その結果、「有害な細菌」が過剰に増殖し、

あなたの腸壁がひどく傷つけられてしまうのです。

 

最後に再び、私から皆さんへ申し上げます。

私は「食物に添加された全ての砂糖を制限すること」を提案します。

特に避けるべきは、全ての砂糖を含む飲み物です。

(翻訳編集・鳥飼聡)

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿