山で寝ていた。半年ぐらい前で、その時は何かあると山で寝ていた。その中のある日、山のおじさんと寝起きで話をした。「面白い人が来週あたりに来るよ!」といった話で落ち着いたんだった。面白い人は、面白い人らしく、来週には来ないで半年経った昨日だかに来た。 . . . 本文を読む
ゆく人を送り、くる人を迎え、バタバタとしていました。山のものを送り、海のものを迎える。山のものは沈黙を残し遠くへ離れ、海のものはジャリジャリとした声を残し新幹線に乗って去っていきました。 . . . 本文を読む
雫石川から北上川へ、そして北上川を、自転車に似た速度で、川の流れに乗り、時にはパドルを使って川の流れを追い越し、水辺から街を眺め、岩手山が去って行き、水を掛け合い、時には皆で流れ下らない話で盛り上がり、丁度がよい場所で上陸し、寝床を準備し、薪を集め火を焚き、材料を切り炒めて少し煮て、プルタブを開け、盛大に乾杯し、料理を取り分け口に運び、それらは大袈裟に旨く、 . . . 本文を読む
その昔、僕の周りには CHE GUEVARA の肖像タトゥーをした人が沢山居た。僕は、自分の身体に『誰か』が刻まれること、を、理解できなかった。彼に関しての情報は、そこそこ持って居た筈なんだけど、そして強い憧れは持っていたが、『誰か』を刻み込むとこまではいかなかった。最近、公開されている CHE GUEVARA の映画2部作を観た。 . . . 本文を読む
知らない空を想像するだけで、大抵の用は済んでいる。しかし、想像だけでは物足りない。僕の外に向かって、物足りないだけなんだけど。足りない10%を埋める為には行為が必要で、想像を下回る現実を採取しなければならない。何にせよ、酷く、鈍い。 . . . 本文を読む
詩人のスタイルに中てられて、直ぐにフラフラと山に入った。煌々と燃える炭のカスを眺めながら、酒を重ねた。寒さだとかは、感じてはいなかった。何か、とても分かり易いシチュエーションに浸っていた。闇が暗いとか、朝日が暖かだとか。 少し、経ってから「流石に疲れたなぁ…」と呟いた。そんな隙間から悪寒が侵入してきた。本日で、発熱、三日目。 . . . 本文を読む