The Society of Helical Carbon ヘリカル炭素学会

Helical C (CMC), PAT PCT/FDA JP & TH (Food), SM TH FDA (Med)

高貴薬の冬虫夏草、争いや暴力の火種に 中国

2013-10-17 22:10:56 | 日記

貧困にあえぐ中国の町の裏通りにある薄暗い部屋で、冬虫夏草(とうちゅうかそう)を扱うある商人は、170万円相当の冬虫夏草が入った袋を手で丹念に調べながら、この商品が持つ価値がもたらした「災い」を嘆いている──。

 チベット高原(Tibetan Plateau)にだけ分布する冬虫夏草(学名:コルディセプス・シネンシス)は菌類の一種で、宿主であるコウモリガの幼虫の体内で成長し、幼虫を死に至らせ、その頭部を突き破って生え出る。

 しわだらけの黄色い芋虫の端に小枝が付いたような外見の冬虫夏草は、その信奉者にとっては「命の薬」。がんの治療薬や、「ヒマラヤのバイアグラ」とも呼ばれる媚薬の原料とされている。そして、地面に手とひざをつけてこれを集める人々にとっては、死を意味することさえある。

 冬虫夏草は中国伝統薬の中でも特に効能のある薬とされ、重量当たりの価値は黄金にほぼ匹敵する。

「以前は需要がなかったが、皆が価値に気付いてから隣近所で争いが絶えない」。中国北西部・青海(Qinghai)省の奥深くにある町、同仁(Tongren)で、500グラムばかりの冬虫夏草を店に売ったザンデ・ゴンバさんは語った。

 チベット語でレブコン(Rebkong)とも呼ばれる同仁では、採集人の間で冬虫夏草採集をめぐる対立が起こり、2人が死亡した。外国の人権団体がインターネット上に発表した写真には、山刀で武装した少なくとも1人の村人と、大勢の機動隊が写っている。

 こうした事態に、亡命しているチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世までもが、村人たちに冷静を呼び掛け、暴力は仏教の教えに反すると諭した。しかし、ダライ・ラマの写真の下でゴンバさんはこう述べた。「いいことでないのは分かっているが、これには生活がかかっている」

 冬虫夏草を採集するのは主に貧しい農民たちだ。時に氷点下に達する極寒の中、世界で最も起伏の激しい部類の草原をくまなく這いつくばるようにして冬虫夏草を探す。この大変な作業を行うのはたいてい極貧の家庭の少年たちで、1個につき200~300円を稼げる。

 消費者である中国の富裕層の手に届くころには値段はずっと上がり、裕福な晩さん会を飾る高級食材として、栄養価だけではなく、宴の主催者の社会的ステータスを高めるものでもある。主にスープで食されるが、野鳥などの詰め物料理にされることもある。

 数多くの中国人は、医薬効果や媚薬効果を期待して食べる。同仁最大の取引高を誇る店「レブコン文化」を経営するヤン・メンシャンさんは「冬虫夏草を500グラムほど食べて、ほぼ完治した胃がんや乳がんの患者がいる。生殖能力に問題のあった男性たちは、冬虫夏草と一緒に鶏を煮たスープを週1回飲んで精がつき、性生活は豊かになり、子作りも問題なくなった」と語った。

 科学的証明はないが、信奉者は後を絶たない。これまでに1200万円を冬虫夏草に投じてきたという浙江(Zhejiang)省の実業家シェン・トンさん(49)は、「冬虫夏草は腎臓に良い効果をもたらす中国の伝統薬」と説明する。毎日、5個の冬虫夏草を30分ほど煎じて飲んでいる茶の値段は1杯3200円。短期間では効き目はなく、最低3年以上は飲み続ける必要があるという。

「レブコン文化」のヤンさんは、冬虫夏草をめぐる暴力沙汰がもっと増えるのではないかと恐れている。「昔はどれだけ貴重なものなのか皆、気付いていなかったけれど、今はどれだけ高く売れるか知っている。自分の村に(冬虫夏草が)生える草原がなければ、隣の村にまで行く。私自身も争いになったことがありました」

冬虫夏草 - Wikipedia


WHO、水銀体温計・血圧計の全廃を呼び掛け

2013-10-17 16:45:11 | 日記

世界保健機関(World Health OrganisationWHO)は11日、有害な液体金属である水銀の取り扱いを規制する国際条約が前日に採択、署名されたことを受けて、水銀を使用した体温計と血圧計の全廃を目指すと発表した。

 WHOのマーガレット・チャン(Margaret Chan)事務局長は声明で、「水銀は公害を引き起こす懸念のある10大化学物質の1つ。生態系に拡散し数世代にわたって残り続ける物質で、暴露された人々に深刻な健康被害と知的障害を引き起こす」と述べた。WHOは2020年までに、医療関係者で構成される国際団体ヘルスケア・ウィズアウトハーム(Health Care Without Harm)とともに、水銀を使用した血圧計と体温計の全廃を目指す。

 10日には熊本県水俣市で、約140の国と地域の代表団が集まり、水銀に関する国際条約が採択、署名された。世界で初めて、猛毒物質である水銀の使用を法的に規制するこの条約は、50か国の批准で発効となるが、国連(UN)は発効までに3~4年を要すると見込んでいる。

 この条約は、体温計など、水銀を含んださまざまな製品の使用を2020年までに段階的に廃止することを定めている。また、各国政府が全ての水銀採掘を禁止するまでに15年間の期限を設けている。

水銀 - Wikipedia


「魚を食べる人」は長生き、米研究

2013-10-17 16:25:36 | 日記

65歳以上で、魚を食べる人は、食べない人と比べて、平均2年ほど寿命が長い──魚介類に多く含まれる「オメガ3脂肪酸」の摂取と死亡率との関係性について書かれた研究論文が、1日の米医学誌「内科年報(Annals of Internal Medicine)」に掲載された。

 オメガ3脂肪酸はサケやマグロ、オヒョウ、イワシ、ニシン、サバなどの魚に多く含まれている。研究によると、オメガ3脂肪酸の血中濃度が高い人は、低い人と比べて全般的な死亡率が27%低く、心臓疾患を原因とする死亡率も35%低かった。

 論文を発表したのは米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public HealthHSPH)の研究チーム。過去の研究でオメガ3脂肪酸と心臓疾患の発症率低減との間に関連性があることは既に示されていたが、今回の研究では高齢者の死亡率と魚を食べることとの関係性が調査された。

 研究チームは、米国の65歳以上の成人2700人を対象とした16年分のデータを分析した。サプリメントと食事との違いを排除するため、魚の油をサプリメントで摂取している人は対象から除外された。

 研究の結果、オメガ3脂肪酸の血中濃度が高かった人は、低かった人と比べて死亡率が低く、平均で2.2年、長生きしていた。

 研究チームは、ドコサヘキサエン酸(DHA)が心臓発作による死亡率低減と最も関連性が強いことを特定した。研究ではまた、エイコサペンタエン酸(EPA)が死に至らない心臓発作の低減と強く関連し、さらにドコサペンタエン酸(DPA)には脳卒中による死亡率の低減と最も強い関連性がみられた。

 この結果は、被験者の統計学的要因や、生活スタイル、食生活などを考慮・補正した後も変わらなかった。


ω-3脂肪酸 - Wikipedia

ja.wikipedia.org/wiki/Ω-3脂肪酸



早発閉経女性が出産=卵子活性化で世界初-聖マリアンナ医大

2013-10-16 08:46:13 | 日記

 若いうちに月経がなくなり妊娠が難しくなる早発閉経の女性の、卵子のもととなる「原始卵胞」を人工的に活性化させて妊娠、出産させることに世界で初めて成功したと、聖マリアンナ医大の石塚文平特任教授らのチームが1日発表した。論文は米科学アカデミー紀要に掲載された。

 今後は加齢に伴う不妊の女性にも対象を広げる方針で、日本産科婦人科学会や厚生労働省と協議する。
 出産したのは25歳で早発閉経と診断された女性。30歳で治療を受け、31歳だった昨年12月、出産した。母子に異常はないという。
 チームは女性の卵巣を摘出していったん凍結した。解凍して細かく切断した上で、化学物質を加えて原始卵胞を活性化。卵管に移植して卵子に発育させた上で取り出し、体外受精させて再び体内に戻した。
 チームは27人の女性に治療を実施。このうち14人は原始卵胞が残っていなかった。残っていた13人のうち3人が受精卵の移植まで進み、2人が妊娠し、1人は流産した。


「高齢者が暮らしやすい国」ランキング日本10位、韓国67位

2013-10-03 08:58:24 | 日記

世界で最も高齢者が暮らしやすい国はスウェーデンであることが、国連人口基金(UNFPA)と国際高齢者人権団体「ヘルプエイジ・インターナショナル」が1日に発表した高齢者福祉に関する調査報告書で明らかになった。英BBC放送が報じた。

 91カ国・地域を対象に60歳以上の高齢者の所得保障や健康状態、雇用・教育、生活環境などを調べ、ランク付けした。同じ北欧国のノルウェーが2位で、ドイツ、オランダ、カナダと続く。アジア諸国では日本が10位で最も高く、韓国は67位だった。

 報告書はスウェーデンの年金制度について「歴史的な成功を収めた」と評価している。スウェーデンは100年前から年金制度を実施している代表的な福祉先進国だ。制度の導入は隣国のノルウェー(1937年)に比べ20年以上も早い。スウェーデンの平均寿命は、年金制度の導入時は59歳だったが、今では81歳に延びている。

 スウェーデンは昨年、総人口の20%以上が65歳以上という「超高齢社会」に突入した。同国では所得にかかわらず全ての高齢者に一定額を支給する基礎年金制度を実施していたが、財政負担が増したことから、1998年に所得に応じて年金を支給する制度に変更。それにもかかわらず、昨年の福祉支出の対国内総生産(GDP)比は28.2%と、経済協力開発機構(OECD)加盟国平均の21.7%を上回った。また、スウェーデンでは子どもの1割が100歳以上まで生きると予想されており、定年延長をめぐる議論が活発になっているという。


中国の食品安全性問題、根源はどこに?=深刻度は増すばかり記事のタイトルを入力してください(必須)

2013-10-02 10:38:41 | 日記

江西省宜春市の川を流れるブタの死骸

 

2013年3月25日、独経済誌・Wirtschaftswocheウェブサイトによると、1万頭以上の豚の死骸が川に投棄されたり、農薬の乱用でスイカが爆発したりするなど、食の安全性が国内で最も深刻な問題だと考えている中国人は41%に上る。2008年の時点で食の安全性が深刻だと認識する人は8%だった。27日付で参考消息(電子版)が伝えた。 

食品安全性の問題は法整備が不十分だからだという声もあるが、問題は法の執行にあるとEU・中国貿易プロジェクトの食品安全性専門家は指摘する。責任感をまったく持たない責任者があまりに多いとし、「安定した立場にある役人は問題を気にも留めていない」と話す。 

政府も問題の深刻さを認識しており、国家食品薬品監督管理総局を設置して状況を打開しようとしているが、問題は多岐にわたる。広大な国土のため中国の農業は広範囲に及んでおり、品質基準の統一を徹底させることが難しく、農民の多くは抗生物質などの乱用で細菌に耐薬性が生じるリスクや問題の複雑さに関してまったく無知なままとなっている。 

また、食の安全性を専門的に扱うサイトの運営者は「消費者は被害者であると同時に、問題の一部そのものでもある」と指摘。「中国人の多くは食にあまりお金をかけたがらない」と話し、中国人とドイツ人の間で異なる点だとしている。

日本式の「食の無駄」、生活の質への高い要求が背景

2013年2月1日、最近中国では食べ物を無駄にすることへの批判が繰り広げられている。経済発展により人々の生活水準が大幅に向上するに伴い、大多数の中国人にとって食べ物はすでに貴重なものではなくなり、食べ物を無駄にする現象も次第に深刻化している。だが、食べ物を無駄にすることは経済発展に必然的に伴うものなのだろうか?人々の生活が豊かな日本ではどのような状況なのか見てみよう。 

人民網の東京駐在の記者は都内の一部飲食店を取材した。繁華街のある中華料理店はおいしいうえに手軽な値段なので、食事時以外の時間帯も来客が絶えない。客にはサラリーマンもいれば、家族連れもいる。単品で注文することもセットメニューを選ぶこともできる。使用済みの食器から見て、全ての客が料理をきれいにたいらげているようだ。 

店長は「日本人は無駄をせず、とても節約的だ。ぴったりの量を注文し、絶対に残さない。私が中国にいた時は、みんなで一緒に食事をするとたくさん料理を注文し、無駄が多かった。日本ではそういうことはまれだ」と語った。 

やはり日本人は通常食べ物を無駄にせず、食べる量だけ注文するようだ。では何がそれを可能にしたのか?店長が言うように、大部分の日本人は食べ物を無駄にすることに罪悪感を覚えるのだ。 

中国国内のいわゆる「公費飲食」は日本にもある。政府機関や企業・団体は付き合いや接待を行う必要もある。だが接待費には厳格な予算基準がある。会計業界に勤めるある日本人によると、契約締結や感謝を示すために接待する側が多くの料理を注文することがあり、全く無駄がないということはないが、通常は事前に綿密な計画を立てるので、過度の無駄にはいたらない。また、「公費飲食」でも食事をする個人はたしなみ上も、できるだけ食べ物を無駄にしないようにする。 

■日本人の食卓における節約 

取材と観察を通じて、日本社会の食卓節約意識がどこから来るのかを総括した。これは教育、審美、飲食習慣、交際方式の面から説明できる。 

【飲食習慣】伝統的な日本料理は魚やご飯が中心で、通常小皿に分けられ、量も多くなく、無駄はあまり出ない。現代の日本社会では食は次第に多様化し、洋食や中華料理も多い。大部分のレストランはセットメニューを用意している。セットメニューには利点が多く、便利で衛生的と言える。何人で一緒に食事をしても、1人1人に料理が出され、食べるのに便利だ。日本レストランでは回転テーブルはまれだ。また、セットメニューは価格や分量が一目瞭然で節約的だ。高級レストランのコース料理は順番に運ばれ、客が1つの料理を食べ終わって初めて、次の料理が出される。持ち帰り用に包んでもらうのも簡単で、衛生上の心配もない。現在は結婚披露宴などもてなす場でもコース料理形式を選ぶことがある。中国にとってこうした宴会形式は参考になるかもしれない。 

【審美】日本はどこも清潔できれいに整っている。飲食面でも外面を比較的重んじる。日本料理は口当たりだけでなく、見た目も重んじる。運ばれてきた料理は芸術品のようで、食後に皿やグラスがテーブルに散らかっていては余りに審美感に反するのだ。 

【交際方式】日本では親戚や友人、同僚と一緒に食事をすると会計は割り勘にするか、上司や年長者が少し大目に払うのが普通だ。恋人同士でも大部分は割り勘だ。こうした交際方式によって、面子や張り合いの問題を避けることができる。もちろん食べる分だけ注文するし、見栄を張ることによる無駄遣いを避けることができる。 

【教育】教育も食卓における日本人の節約の根源だ。家庭教育でも学校教育でも、節約が求められる。この面では中国人はまだ長い道のりがあるかもしれない。 

■日本式の食べ物の無駄は生活の質に由来 

ここまで日本人が普段食べ物を無駄にしないことについて書いてきた。では日本では食べ物を無駄にすることはないのだろうか?私たちが把握した状況から見て、実際は決してそうではない。日本では食品加工工場、スーパーマーケット、レストランの厨房、家庭の冷蔵庫に食べ物の無駄が見られる。日本はどの業界も競争が激しい。これは農産物、食品加工業も同様だ。商品の競争力を高めるために、農産物の大きさや品質は厳しく選択される。例えば一部の野菜や果物は形が良くないというだけで排除されるし、食品加工工場では肉の見た目を良くするため、多くの切れ端が取り除かれる。また、日本では食品衛生・安全面の要求が厳しいため、食品加工業者は衛生上の問題が起きないよう品質保証期間を短めに設定し、スーパーの多くの食品も期限上の問題で捨てられている。このほか、日本は生鮮食料品が多い。一部レストランでは料理の味を保証するため、元々変質していない食材も捨ててしまう。家庭の冷蔵庫でも無駄は見られる。現在の家庭用冷蔵庫は大型化しており、時間を節約するため一度にたくさん買って冷蔵庫に保存する人が多いが、食べ忘れて無駄にしてしまうことがしょっちゅうある。また、地震など非常時に備えた保存食も大きな無駄となっている。 

これはたぶん、生活の質への要求が高まった後に生じた無駄だろう。だがどうあろうとも、これも無駄だ。こうした食べ物は別の形で利用できるかもしれない。技術者や関係者は良い方法を見つけてもらいたい。解決が急がれる食の無駄の問題に立ち戻ろう。中国国内では「親戚や友人が一緒に食事をするのは雰囲気を楽しむためで、料理を注文するにもそんなにいろんなことを考えていては、けちくさく映る」という声をよく耳にする。「文化の違いに過ぎない。中国人は太っ腹で豪放なことを尊ぶが、日本人はけちくさ過ぎるんだ」と言う人もいる。だがこれはまぎれもなく誤った認識だ。ひたすら太っ腹で豪放であることは、実は単にがさつであることが多い。文明レベルの高い社会ほど、個人が配慮すべきことは多い。他者の感じ方、公共の秩序、共有する環境、これらは社会の構成員一人一人が配慮する必要のあることであり、秩序ある社会を築くうえでの重要な要素でもある。

中国の生活改善、「食の安全」と「大気汚染の改善」が不可欠

2013年3月5日、環球時報(電子版)によると、米華字紙・僑報は「中国における国民生活の改善は食の安全と大気汚染の問題から着手する必要がある」と題した記事を掲載した。開催中の「両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)」でも争点となっており、世界が注目している。 

これまでは医療や教育、住宅が大きな課題となってきたが、140万平方キロメートルにも及ぶスモッグを生んだ大気汚染や食の安全性は国民にとって深刻な問題となっており、旧来の課題以上に早急な解決が待たれている。 

メラミンの混入した汚染粉ミルクや粗悪な下水油、可塑剤などの添加物、ブロイラー鶏など、中国では次々に食品安全性の問題が発生していると同時に、国民が豊かになるにつれ、食の安全性や企業の信頼性、政府の管理・監督システムへの疑念が高まっている。 

また、大気汚染に関しては、微小粒子状物質「PM2.5」は環境汚染の表面的な問題にすぎず、産業構造に対する認識や環境保護に関する国の管理と十分な関連法規の欠如が背景にあると記事は指摘しており、国内総生産(GDP)成長と環境における持続可能な発展を両立させる必要があると伝えている。


阪大、創薬につなげる取り組み紹介-創薬技術を持ち寄る「技術研究組合」設立へ

2013-09-27 21:00:41 | 日記

 


「創薬を生み出すのがわれわれのミッション」と土井部門長

 大阪大学未来戦略機構第六部門(創薬基盤科学研究部門)は25日、同部門での創薬につなげる取り組みを紹介するシンポジウムを開催した。その中で、同部門の土井健史部門長は、企業や大学研究者の創薬技術を持ち寄る「技術研究組合」を立ち上げ、より効率よく創薬につなげる仕組みをつくる計画があることを明らかにした。

【複数の写真が入った記事】


 創薬は、有望なシーズ(技術やアイデアなど)を見つける基礎研究、探索や最適化などの応用研究、有効性・安全性を調べる前臨床試験、臨床試験を経て、実用化される。土井部門長は、「大学にとっては最適化が大きなネックの一つ。いろいろな化合物をつくったり、モデファイ(一部を修正)したりするのは大学だけでは難しい」と述べ、製薬会社などの製剤能力を活用する「技術研究組合」を設立する意義を説明した。

 技術研究組合は、産業活動で利用される技術について、組合員が共同研究を行う相互扶助組織になる。法人格で組織され、企業や大学が、研究者、研究費、設備などを出し合って共同研究を行い、その成果を共同で管理し、相互で活用する仕組みだ。土井部門長は、「法人格であるため、大学内には組織できず、学外で設立する必要がある。設立後は、阪大と密接に連絡を取り合い、創薬を育てていきたい」と述べた。現在、設立準備を進めているという。

 また、土井部門長は、技術研究組合を設立するメリットとして、▽法人格のため、成果の一括管理が可能▽公的資金の受け皿として利用可能▽研究開発終了後に会社化すれば、欠損金の累積なく事業開始が可能-などを挙げ、ベンチャー企業への成果移転や、製薬会社への成果販売が可能となると強調。ただし、認可申請など一定の手続きは必要だと説明した。

■応用研究が進まない現状を打開するための「創薬支援ネットワーク」

 また、基調講演では、医薬基盤研究所の米田悦啓理事長が、「日本は基礎研究から臨床研究へつなぐ応用研究がなかなか進まないのが現状」と述べ、米国と比べた日本における創薬の問題点を指摘した。

 米国では、大学の研究成果を磨き上げるインキュベーター(起業支援を行う組織)が発達し、大学には研究者が化合物を選別できるナショナルスクリーニングセンターが設置されている。また、世界的に研究が失敗する確率が高いとされるフェーズ2試験を克服するために、産業界主導で、大学も巻き込み、前臨床試験の段階で臨床試験の効果を予測する取り組みがなされているという。

 一方、日本では「大学も企業もトップクラスだが、基礎研究を臨床研究につなぐインキュベーターがこれまで不在で、リスクの高い応用研究の担い手はほとんどいない」と米田理事長は指摘。さらに、そこでオールジャパン体制で取り組むべく誕生したのが、今年5月に立ち上がった同研究所の創薬支援戦略室であり、ここが中心となって創薬支援ネットワークを推し進めていると説明した。

 米田理事長は、「従来の支援は研究費だけで、研究成果を出すために論文発表に重点が置かれがちだった」とし、今後のアウトカムは、あくまで創薬シーズや医薬品を生みだすことで、そのために、技術や戦略立案、設備の整備や改良、リスク回避法など、総合的に支援する体制が必要だと強調した。

 現在、医薬基盤研究所の創薬支援戦略室では、8月15日時点で、創薬シーズの情報収集や評価が100件近く、大学や企業などが保有するさまざまな支援技術情報を記録する「創薬アーカイブ」に数件の登録があり、支援体制の整備が進められている。


<不妊治療>公費助成「42歳まで」は16年度から

2013-08-20 11:54:02 | 日記
公的な不妊治療支援の新制度を検討している厚生労働省の検討会(座長・吉村泰典慶応大教授)は19日、公費助成の対象を「42歳まで」とする年齢制限について、2016年度から適用することを了承した。また、39歳以下の人が助成を受けられる通算回数の上限を、現行の10回から6回に減らす回数制限については、14年度から実施する方針で合意した。

【不妊治療の光と影】家族の数だけ答えある 夫との関係悩む

 厚労省は医療保険が適用されない体外受精について、年間所得が合算で730万円未満の夫婦を対象に、費用の一部を助成している。体外受精や顕微授精の治療費は1回当たり30万円程度かかる。現在は、通算5年、計10回を限度に、1回15万円(採卵せずに凍結卵を使う場合は7万5000円)を給付する。給付回数は、1年目は3回まで、2年目以降は2回までだ。

 新制度では、助成を受けられる対象を42歳までとする年齢制限を初めて設け、年間の回数制限をなくす一方、40~42歳は通算3回まで、39歳以下は6回までとする。

 今年度までに助成を受けている人の移行措置として、15年度までは現行制度を適用する。吉村座長は、出産に至った9割以上が6回までで妊娠していることなど不妊治療の成功率や高齢出産の危険性から、「43歳以上の人が不妊治療を受けることを禁じるものではないが、(公的助成の通算回数の)制限はやむを得ない。現行制度で助成を受けている人に不利益がないように考慮した」と話した

朝食を抜く男性は、心臓まひなど死に至る心臓病にかかるリスクが高まる

2013-08-16 09:33:35 | 日記
朝食を抜く男性は、心臓まひなど死に至る心臓病にかかるリスクが高まるとする論文が22日、米研究チームにより発表された。

 研究では、45~82歳の男性約2万7000人を対象に、1992~2008年までの健康状態を追跡調査した。

 その結果、朝食を食べない男性は食べる男性に比べ、心臓まひや死を招く冠動脈性心疾患にかかるリスクが27%増加することがわかった。朝食を食べない男性は若年層に多く、「喫煙者、フルタイム勤務、未婚、体を動かす機会が少ない、飲酒量が多い」などの傾向が強いという。

 米ハーバード公衆衛生大学院(Harvard School of Public Health、HSPH)の研究員で論文の主著者のリア・ケーヒル(Leah Cahill)氏は、「朝食を抜くと、肥満、高血圧、高コレステロール、糖尿病などの危険因子を1つないしそれ以上招くことになり、それが時を経て心臓まひを起こすことがある」と指摘。「朝食を抜かないで欲しい。朝食を食べることは、心臓まひのリスクを下げることにつながる」と助言した

顔、首、手、指に「白まだら」 カネボウ美白化粧品「被害」の実態

2013-07-19 17:59:09 | 日記
医薬部外品有効成分ロドデノール 4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノールで美白化粧品が効きすぎて肌がまだらに白く

製品を塗ったと考えられる部位がスポット的に白くなるケース(画像はカネボウから)

 美白化粧品が効きすぎて肌がまだらに白くなってしまった――こんなお客からの訴えが相次ぎ、消費者庁が2013年7月18日、当該カネボウ製品の回収状況を公表した。

 カネボウは詳細な症状について現在調査中としているが、いったいどんな被害が出ているのか。

■カネボウ「使用中止で回復したというケースが多い」

 カネボウによると、現時点で症例が確認されているのは39人。被害者の大半は女性だが、家族に勧められて使用した男性の例もあった。

 症状は大きく分けて、顔や首、手、指のうち製品を塗ったと考えられる部位で炎症が起こった後スポット的に白くなるケースと、炎症がなく気が付かないうちに、まだら状態や境界が不明瞭に白抜けする場合の2通りが確認されている。まだらになるのが1~2か所と比較的軽度なケースから、3か所以上場合や、顔に出てしまった場合まで、部位や症状には個人差がある。

 治るかどうかについては、調査をおこなう日本皮膚科学会の文書では14例が回復および回復傾向、15例が未回復(発症直後含む)、10例が未確認とされている。カネボウは「化粧品の使用を中止していただくと回復したというケースが多く見られますが、現在症例について分析している最中で、はっきりとしたことはまだ申し上げられません」と話していて、日本皮膚科学会も「すでに使用を中止している症例の中で、ゆっくりと色素脱失が回復し、脱色素斑の面積が縮小していることが経験されていますが、すべての症例で回復するかどうかは、不明です」と説明する。

 カネボウでは、回収対象の化粧品を所持している場合はすぐに使用を中止し返品するとともに、症状が出た場合は医師の受診を呼びかけている。

問題の製品は自主回収・返金を受け付け中
 今回問題となっているのは、同社と関連会社が製造販売する美白製品のうち、「医薬部外品有効成分ロドデノール 4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール」の配合されたものだ。ロドデノールはメラニン生成反応にかかわる酵素「チロシナーゼ」と結合し反応を阻害する。これにより、色素沈着部位の色調が改善する。

 厚労省の承認を受けた美白有効成分で、社内基準においても様々な試験を実施して安全性を確認していたという。

 カネボウでは7月4日にこの件を公表して以降、これら製品の各種サイズおよびサンプルの自主回収・返金をおこなっており、これまでにお客から回収対象品の約30万個(推定)の返品を受けた。販売店からは約42万3000個を回収済み。

 回収対象の製品は、カネボウブランシール スペリア ホワイトディープシリーズ、suisai ホワイトニングエッセンス、トワニー エスティチュードホワイトシリーズ、トワニーセンチュリーザ・ローション、インプレス ICホワイトシリーズ、インプレス グランミュラローション、アクアリーフ MCTホワイトニングエッセンス、リサージ ホワイトシリーズ、リサージ ボーテ サーキュリードa、RMK インテンシブ ブライトニング エッセンス、 RMK スキンチューナーブライトニング、SUQQU ホワイトニングシリーズ。


ロドデノール - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/ロドデノール‎
美白が行き過ぎると害になる、という話。(薬作り職人) - BLOGOS ...
blogos.com/article/65783/‎
美白有効成分 4-(-4-ヒドロキシフェニル)-2ブタノールの ... - カネボウ化粧品
www.kanebo-cosmetics.co.jp/company/pdf/20101221-01.pdf‎
ロドデノール(4HPB) - 健康マトリックス
kenko.it-lab.com/info.php/241/‎
カネボウ「ロドデノール」含有美白化粧品 - お医者になるのは、大変ですね ...
oisha.livedoor.biz/archives/51828364.html‎
天然美白成分「ロドデノール」配合薬用化粧品による白班健康被害について
algainternational.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-16e0.html‎

研究史上最大のウイルス発見=遺伝子2500個、チリ沖で新種―細菌並み・仏大学

2013-07-19 12:54:53 | 日記
 南米チリ中部の浅い海底の堆積物からアメーバ類に寄生するウイルスを採取し、全遺伝情報(ゲノム)を解読したところ、DNAが約250万塩基対、たんぱく質を作る遺伝子が約2550個もあることが分かった。
 フランスのエクス・マルセイユ大などのチームが新属新種に分類して「パンドラウイルス・サリヌス」と命名。研究史上最大の巨大ウイルスとして19日付の米科学誌サイエンスに発表した。
 ウイルスは自ら増殖できず、細胞の形を成していないので生物ではないとの見方もある。しかし、このウイルスは長さが1000分の1ミリ、幅が1万分の5ミリと小さめの細菌並みで、光学顕微鏡で観察できる大きさ。ウイルスの既成概念に当てはまらず、微生物の分類の見直しにつながるかもしれないという。
 巨大ウイルス探しは、2003年に発表された「ミミウイルス」の発見から盛んとなった。当初は細菌に間違えられたミミウイルスは、直径が1万分の7ミリで遺伝子が約1000個あった。
 エクス・マルセイユ大チームが11年に発表した「メガウイルス・キレンシス」はDNAが126万塩基対、遺伝子が1120個で、これまで最大とされてきたが、パンドラウイルスは大幅に上回った。 
 今回発表された論文では、オーストラリア・メルボルン近郊の池からも新たな巨大ウイルスが見つかったことが報告され、「パンドラウイルス・デュルキス」と名付けられた。大きさはサリヌスと同程度で、DNAは約190万塩基対、遺伝子は約1500個だった。遺伝子の9割超が未知のタイプで、働きが分からないものが多いという。

ダウン症iPS、修正成功=余分な染色体の働き止める―将来は治療応用も・米大学

2013-07-18 14:57:44 | 日記

 ダウン症候群の患者の細胞から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作り、特殊な遺伝子を使って通常より1本多い染色体の働きをほぼ止めることに、米マサチューセッツ大医学部のジャンヌ・ローレンス教授らが成功した。17日付の英科学誌ネイチャー電子版に論文を発表した。
 この遺伝子は女性に2本あるX性染色体のうち、片方の働きを止めている「XIST」遺伝子。
 ダウン症は21番染色体が通常の2本でなく、3本あることが原因で起きる。知的発達の遅れや心臓疾患などの症状や程度はさまざまで、21番染色体にあるどの遺伝子の働きが多いことが原因なのか、詳しい仕組みの解明が進んでいない。
 しかし、この技術を応用すれば、同じ患者の細胞で21番染色体の働きを制御して影響を調べられるため、症状と原因遺伝子の関係の解明が進むと期待される。
 これまで一つの遺伝子の異常が原因で起きる病気には、遺伝子治療が試みられてきた。ローレンス教授は「長期的にはダウン症患者の『染色体治療』ができる可能性がある」と説明している。同教授らは今後、ダウン症のモデルマウスを使って、染色体治療ができるか取り組む方針。

飲みかけのペットボトル、製氷機にも潜む菌たち

2013-07-17 14:31:10 | 日記
 湿気の多い季節になると、気になるのがカビやダニ。冷蔵庫などの低温下ではダニの活動も鈍くなるというが、何でも冷蔵庫や冷凍庫に放り込んでおけばいいのかというと、そうではない。

 東京都内に住む会社員のAさんは最近、こんな怖い光景を見た。自動製氷機でつくった氷に黒い粒々が入っていたのだ。

「水はカビないと思い込んでいたのでショックでした……」(Aさん)

 食品衛生が専門の小西良子・麻布大学教授は「冷蔵庫、冷凍庫の過信こそ危ない」と指摘する。例えば、冷蔵庫に入れたままの飲みかけのペットボトル。直接、口をつけて飲んで放置したペットボトルからはカビや大腸菌が検出されているという。

「適温であれば、大腸菌は20分で2倍に増えるという報告もあります。『日本茶に含まれるカテキンには殺菌作用があるから腐らない』なんて思い込んでいる人もいますが、そんなことはない。グラスに移し替えるか、口をつけた場合は、すぐに飲みきって下さい」(小西さん)

 長時間放置して菌が繁殖したペットボトル飲料を飲んで、気持ちが悪くなった、という健康被害も出ているという。

 食中毒予防の3原則は(1)(原因となる菌やウイルスを)つけない(2)増やさない(3)やっつける。菌を増やさない工夫はできそうだが、家庭内に持ち込まれた食品がすでに汚染されている場合はどうしたらいいのだろうか。

 昨年3月、真空パックに入った「あずきばっとう」という、ぜんざいに似た岩手の伝統食品を食べた男女がボツリヌス菌による食中毒を発症するという事例が起きた。製造段階で混入していたボツリヌス菌が増殖した結果だった。冷蔵保存という表示があったのだが、見た目が常温保存可能なレトルト食品に似ていたために常温で放置されていたという。

「ボツリヌス菌は真空パックのような酸素がほとんどない環境下で増殖し、毒素をつくります。重篤なケースになると、呼吸困難などで死に至ることもある。パックは発生したガスでパンパンになっていたそうですが、『真空パックは安全』と思い込んでしまった。賞味期限内でも、開封していなくても、変だなと思ったら、食べるのはやめたほうがいい」

若い痛風患者9割に変異=原因遺伝子、リスク把握で予防-防衛医大や東京薬科大など

2013-07-09 03:52:28 | 日記
 関節が激しく痛む痛風について、防衛医科大と東京薬科大、東京大の研究チームが男性患者約700人を調べたところ、20代以下では9割に主要な原因遺伝子の変異が見つかった。この遺伝子は痛風をもたらす尿酸を腸から排出する役割があり、変異があると働きが低下して関節に尿酸がたまりやすくなる。研究成果は18日付の英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表された。
 この「ABCG2」遺伝子に変異があると、20代以下の痛風発症リスクは変異がない場合に比べて最大22.2倍も高くなる。
 防衛医大の松尾洋孝講師は「痛風は中高年に多いと考えられていたが、最近は若い患者も増えている。若い人でも尿酸値が高くなった場合、遺伝子検査をして発症リスクを把握することで、早めに食生活などの生活習慣を改善して予防できる可能性がある」と話している。

ついにネズミ肉まで!中国の食品偽装は底なし沼、外国メディアも驚きと怒りの報道―中国

2013-07-07 17:56:24 | 日記
2013年5月5日、中国でこのほどネズミ肉を羊肉と偽って販売していたグループが逮捕されたが、海外メディアはこの事件を大きな関心を持って報道している。参考消息(電子版)が伝えた。

4日付のニューヨーク・タイムズは「中国東部でキツネやミンク、ネズミなどの肉を混ぜて作った肉製品を羊肉と偽り、大量に売りさばいていたグループが逮捕された。内モンゴル自治区では基準値をはるかに超える化学調味料や細菌を含んだ偽ビーフジャーキーや未加工肉を押収。貴州市では違法な添加物を含んだニワトリの足が見つかっている。さらに、死んだニワトリや豚肉を販売するケースや、豚肉に水を注入して重さをごまかすケースもあった」と報じた。

3日付の英紙・ガーディアンは「中国の『食の安全』が最も脅かされた時代はすでに過ぎたと思っていた。それが今度はネズミ肉とは!巧妙かつ恐怖を感じる」と伝えている。

ロサンゼルス・タイムズは「検疫を受けていないキツネやミンク、ネズミなどの肉に色素や化学薬品などを加えたものを羊肉と偽り、江蘇省や上海市などで販売していた」と報じ、「鳥インフルエンザで鳥肉は処分され、大量のブタの死骸が川に浮く。その肉が食卓に出るのではと中国人は心配している。中国では何の肉を食べてよいのか分からない」と指摘。「食事は楽しみでもあるが、命をかけた危険なギャンブルでもある」と述べている。

ロシア新聞は「ロシア連邦消費者権利保護・福利監督局は、中国の偽装肉が販売される可能性のある場所の検査を命じると同時に、ロシア国民に対して旅行時に中国の航空会社で提供される機内食の肉を食べないよう呼びかけている」と伝えた。