上巻はいわゆる回顧録。
下巻はやや経済学の教科書的な硬い内容。
上巻は、のっけから9・11の同時多発テロのエピソードから始まり、
ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ親子、クリントン各政権との関わりが綴られており釘付けで一気に読めてしまった。
やはりブッシュ親子とはウマが合わず、
クリントン政権とは相思相愛の蜜月な関係を築いていたようだ。
下巻は、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な論理的経済学アタマを駆使しないと、
話についていけない(少なくともわしは)。
上巻とは違って読むのにエラく日数がかかってしまった。
中国経済に対しては過大評価・賛美しすぎ。
しかも共産党独裁や中華思想のダークサイドにノータッチだったのがチョット気になった。
時間がない人は、下巻に関していえば、最後の第二十五章「未来を占う」だけ読めばいいかも。
読む前に個人的にもっとも気になっていたのは、
やはりエドワード・チャンセラーの『バブルの歴史』でも取り上げられ、
昨年のアメリカ大統領選挙戦においてオバマ陣営のマケイン陣営に対する攻撃のネタとなった、
キーティング5人組による1980年代の貯蓄貸付組合スキャンダルをどう語るかであった。
もしかすると、この問題はこの人にとって都合が悪過ぎだし、
タイムマシンがあれば真っ先に帳消しにしたいはずの汚点なので、
スルーかもしれないと予想していたのだが、
上巻の167~168ページにこの件について書かれていた。
興味のある方はぜひご一読を。
波乱の時代 上 -わが半生とFRB-
著:アラン・グリーンスパン
翻訳:山岡洋一・高遠裕子
The Age of Turbulence: Adventures in a New World
by Alan Greenspan
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/11/13)
ISBN-10: 4532352851
ISBN-13: 978-4532352851
発売日: 2007/11/13
波乱の時代 下 -世界と経済のゆくえ-
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/11/13)
ISBN-10: 453235286X
ISBN-13: 978-4532352868
発売日: 2007/11/13
下巻はやや経済学の教科書的な硬い内容。
上巻は、のっけから9・11の同時多発テロのエピソードから始まり、
ニクソン、フォード、カーター、レーガン、ブッシュ親子、クリントン各政権との関わりが綴られており釘付けで一気に読めてしまった。
やはりブッシュ親子とはウマが合わず、
クリントン政権とは相思相愛の蜜月な関係を築いていたようだ。
下巻は、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な論理的経済学アタマを駆使しないと、
話についていけない(少なくともわしは)。
上巻とは違って読むのにエラく日数がかかってしまった。
中国経済に対しては過大評価・賛美しすぎ。
しかも共産党独裁や中華思想のダークサイドにノータッチだったのがチョット気になった。
時間がない人は、下巻に関していえば、最後の第二十五章「未来を占う」だけ読めばいいかも。
読む前に個人的にもっとも気になっていたのは、
やはりエドワード・チャンセラーの『バブルの歴史』でも取り上げられ、
昨年のアメリカ大統領選挙戦においてオバマ陣営のマケイン陣営に対する攻撃のネタとなった、
キーティング5人組による1980年代の貯蓄貸付組合スキャンダルをどう語るかであった。
もしかすると、この問題はこの人にとって都合が悪過ぎだし、
タイムマシンがあれば真っ先に帳消しにしたいはずの汚点なので、
スルーかもしれないと予想していたのだが、
上巻の167~168ページにこの件について書かれていた。
興味のある方はぜひご一読を。
波乱の時代 上 -わが半生とFRB-
著:アラン・グリーンスパン
翻訳:山岡洋一・高遠裕子
The Age of Turbulence: Adventures in a New World
by Alan Greenspan
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/11/13)
ISBN-10: 4532352851
ISBN-13: 978-4532352851
発売日: 2007/11/13
波乱の時代 下 -世界と経済のゆくえ-
出版社: 日本経済新聞出版社 (2007/11/13)
ISBN-10: 453235286X
ISBN-13: 978-4532352868
発売日: 2007/11/13