週刊文春連載コラム「赤マント」シリーズをまとめたもの23作目。2010年3月25日号~2011年4月21日号掲載分なので、わりと最近の話。311震災時の記事もあり、本書のタイトルとも実は関連していてナルホド。「千の無駄話」の回で連載1000回を迎えた。当時最新刊の『アザラシのひげじまん』が21冊めの単行本。924回分のうち848回分までがそれまでの本に収録されているという。残り76回分が未収録。椎名さんが収録に値しないと判断し、単行本に載っていない回がそれだけある。没になった回をまとめてアウト・テイク集を作って欲しい。逆に、読みたい。
「文庫解説と怪説」の回がもっとも興味深かった。解説を頼む側と頼まれる側の心理・駆け引きの裏事情。頼むのも、引き受けるのも、断るのもお互いかなり気を使うことがわかって目からうろこ。片手間でできそうな仕事と思われがちだが、手を抜くとその後の人間関係に深刻な影響を及ぼす可能性があり、実は要注意なのであった。
「文庫解説と怪説」の回がもっとも興味深かった。解説を頼む側と頼まれる側の心理・駆け引きの裏事情。頼むのも、引き受けるのも、断るのもお互いかなり気を使うことがわかって目からうろこ。片手間でできそうな仕事と思われがちだが、手を抜くとその後の人間関係に深刻な影響を及ぼす可能性があり、実は要注意なのであった。