日本の外交官は目を剥くような高給取りだが、その能力は全くお粗末である。無論、外務大臣も総理も外交下手である、というよりソモソモ国際感覚が欠如しているのではないか。
そこで画期的提案がある。外交官の3分の1を馘首し、彼等に替わって山口組や稲川会の強面の幹部連を外交官として起用したらどうだろう。警察庁や防衛庁(現・省)の官僚を外務省に出向させ、各国の大使館や領事館に派遣するよりは随分ましだろう。
起用する強面外交官は、武闘派ばかりでなく市場原理社会でも八面六臂の活躍するインテリヤクザの企業舎弟、リーガル舎弟も採用したい。彼等の頭脳と交渉能力と交渉に欠かせない執拗さは外交には欠かせない。「嫌がらせ力」なら北朝鮮にも中国にも、どこにも負けない。また世界中のアンダーグランドに張り巡らした裏外交ルートも魅力的だ。
さて、特別強面外交官が中国各地の大使館や領事館に派遣されていたらば、日本の大使館員の自殺はなかったであろう。むしろ中国外交部の何人かが、謎の変死体となって遼河や長江河口に浮かんだであろうに。
また彼等の配下のチンピラや準構成員の暴走族による、尖閣列島移住と実効支配も急ぎたい。彼等は日の丸と菊の御紋が好きなのだ。
現在の国連安保理の駆け引きや交渉でも、ロシアや中国の国連大使に対し、わが特別外交官は彼等の顔にグッと顔を近づけ、三白眼で下から睨みあげながら言うであろう。
「こらワレ、いー加減にしさらせヤ、あ゛~、てめぇ誰にモノ言うとンのじゃ、オ~」「アーティクル・セブンをハズシたったら北の奴らは痛くも痒くもなかろうがヤ、あ゛~ちゃうか?」「こらワレ、ライブドア事件の最初の犠牲者でノグチちう名を聞いたことあるか? そや、那覇のカプセルホテルでレッドオーシャンのバタフライや。哀れやの~。ア~はなりとうないやろ、ン。ウチの若いモンは気ぃ短いねン」「どや、ウチらの制裁決議案通したったれヤ、ア゛~。…ほならな、アンタらの顔も立ててやらんでもない、どや、ン。悪いよーにはせんで。…返事せんかいワレ!!」
おそらく北朝鮮との拉致問題の解決もスムースだったであろう。「こらワレ、イー加減に拉致した全員帰したらんかい。北で生まれた子供らを含めりゃ千五百人はおるやろが、ン。分かってンのやで。…帰したったらナ、お前等の国の負担も減るやろ。…ほたらナ、お前等の国のシャブも偽煙草も偽ドルもウチらがぜえんぶ責任持って流通させたろやないか、ええ話しやろ。ウチ等はな、ごっつエー流通ルート持ってンねンやで、どや、ン」「コラワレ! この場でさっさと将軍様に電話して了解とらんかい! はよせや! ワレ!」…と、相手のソン・イルホ大使の頭をど突き回すだろう。…
(だいぶ以前に栗唐紋太の筆名で書いたエッセイを抜粋)
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