横山蒼鳳先生の書展は幾度か拝見しているが
こんなにたくさんの作品をまとめて観たのは初めて。
よかった・・・。
横山先生らしいのはやはり言葉選び。
この言葉に横山先生の人間が溢れているように思う。
「母」 「道」 「正論」 「自分のことば」 ・・・
どれも横山先生を知るキーワードになるだろう。
そしてあの筆の運びと呼吸。
「横山ワールド」を色濃く鮮明にしている。
先生が体調を崩されてからは
お目に掛かる機会もなく
最後にお話ししたのは一昨年の「新潟現代の書展Ⅱ」の会場で。
その時私は作品解説の当番で
畏れ多くも先生の作品「虫一匹」を取り上げてお話させていただいた。
そうしたら先生は顔をくしゃくしゃにして喜んでくださった。
今になったらいい思い出。
そういえば
近所の井栗郵便局の壁面には
「万葉の藤」を歌った先生の作品が掲げてある。
新潟市にお住まいだった先生だが
実は三条市下田地区のご出身。
会えば必ず
五十嵐川や三条高校の話をしたのだった。