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キリストの墓に続いて新郷村にはその筋の研究者にとって聖地の様な場所があります。日本最古のピラミッドと伝わる「大石神ピラミッド」です。
キリストの墓より国道454号を5㌔5分ほど十和田湖方面へ行った場所に大石神ピラミッドはあります。
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巨石の探検コースとして整備されています。
出典:新郷村発行 観光パンフより(写真クリックで拡大)
武内家の文庫に秘蔵されている神代史によると、わが国にはエジプトのピラミッドよりなお古い数万年前のピラミッドが七基あるとされていました。
昭和十年に戸来村を訪れた日本画家の鳥谷幡山は、ここを見て“これで四個目だ”と喜んだそうです。酒井勝軍はさらに「鏡石」(下方四囲が十ニメートルの巨石)「方位石」(西方一メートル余りの割れ目が、正しく東西を示す)また頂上の巨石が西側の稜に正しく北極星に向かい、南北を示しているなどの発見されたそうです。
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鏡石 (出典:青森県観光情報ガイド 大石神ピラミッド)
この鏡石は、昔は直立していて表面に文字が刻されてあったと伝えられていますが、安政四年七月二十三日の大地震で倒れ、埋没してしまいました。
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太陽石(祭祀を執り行っていたとされる巨石)・方位石(東西を示す巨石)
イギリス人の「エドガー兄弟」が来村し「まさしく太陽礼拝所と立証した」との事ですがこの「エドガー兄弟」がそもそも何者で、当時の研究者たちとの繋がりが気になってWEB上で調べてみましたが観光パンフに記載されている以上の情報は確認出来ませんでした。
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神秘の山大石神ピラミッド案内
実は「大石神ピラミッド」には、上大石神と下大石神とがあり道路を挟んだ向かい側に上大石神への登山路があります。こちらを紹介されている人はあまりいないようで、急な斜面を登る事になるので意外と知らない方が多いようです。
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登山路途中から見えてくる巨石 この巨石の裏辺りまで登って行きます。
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巨石と巨石の間に更に巨石が覆い被さるように積まれています。人の手が加えられているような不自然さが見られる場所です。
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突き出た巨石の上に出ました。
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張り出している巨石との間に太陽が昇るそうです。
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上大石神ピラミッドの一番高い場所になります。上部は平面になっていてここで太陽神を崇める古代祭祀が執り行われていたものと考えられます。
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右端は断崖となっています。
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平面部分には、直径20㎝ほどの大きな杯状穴があります。古代ここには光り輝く玉が載っていて太陽のシンボルとしての意味合いがあったのではないかと推測されています。
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稜線沿いに巨石が連なっています。
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やはり上部が平面であるのが不自然さを感じてしまいます。
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ここもやはり不自然に思えてしまう部分です。右側巨石は元々あった平面の一枚岩に載せたように思えます。
太陽礼拝所として祭祀を行っていたのは空に近いこちらでだと思っています。
また、日本ピラミッド提唱者酒井勝軍は「キリストの墓」へ訪れた翌日(昭和10年8月)ここへ訪れ更に西へ15キロの場所に聳える戸来の十和利山はピラミッドであり、十和利山が本殿、大石神ピラミッドを神殿(拝殿)とする密接な関連施設である述べています。
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十和利山 綺麗な稜線を持つ標高991mの山です。
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確かに十和利山をランドマークとした場合、その位置関係から古代の暦などを知るための天文観測所として十分考えられなくもないかも知れません。
キリストの墓と同様、7基あると言う太古の日本ピラミッドも竹内文献の記述を根幹としているため与太話と一笑にされてしまう内容ではありますが、実際に現地に赴くと重機などが無かった太古の時代に人の手が加えられたような痕跡や地元に代々残る古くからの伝承などはけして無視は出来ないものもあって、今もなおロマンを掻き立てられる神秘の場所であると言えるでしょう。
(撮影:1999年9月)
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
お断り:1999年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
【マップ】
一笑されてしまう「日本のピラミッド」なのですが、やはりこれは実際に現地へ訪れた事がある人しか解らない不思議なパワーといいますか。体感できる事があるのです。もちろん当日の自分の体調にもよる部分は大きいのですが、この感覚は無視できないと思っています。気のせいと言われればそれまでなのですが、昔流行ったピラミッドパワーとか言うものなんでしょうかね(^^;