続いて天の岩戸神話のまさしくその現場と伝わり岩戸自体をご神体として祀る天岩戸神社の紹介です。
天岩戸神社は、岩戸川を挟んだ両岸にそれぞれ西本宮・東本宮がありそれぞれ社殿があります。まずは、岩戸(洞窟)自体をご神体として祀る西本宮から参拝します。
【西本宮】
素木のままを使ったいわゆる「白木鳥居」です。黒木鳥居と同様今では、なかなか見る機会は少ないかも知れません。
元口は右側にきます。左にくると鹿島型となります。
二の鳥居 白の陵墓鳥居ですが貫が他と比べ細いので少々バランスは悪いです。
拝殿 ご神体の岩戸を拝するためいわゆる本殿はありません。
御神体の天岩戸の洞窟は、拝殿から川を挟んだ反対の谷の中腹にあります。
拝殿の裏手に天岩戸遥拝所があり30分おきに神職さんがガイドをして頂けます。
拝殿の隙間から見た対岸のようす。けっこう深い峡谷となっています。岩戸自体は御神体のため写真撮影禁止です。
今は、残念ながら度重なる地震などで原型をとどめていないそうです。
神楽殿
天岩戸神社は、神楽発祥の地と伝えられ天岩戸神楽は33番の神楽で構成され、全体で16時間程かかるそうです。
明治天皇御製碑 まさにこの地で詠むに相応しい御製でしょう。
古代銀杏
諏訪には、現存していないそうです。(植樹されたものは一部あり)
「特異な葉実の形状をしている。」気になりませんか?
※ 調べて見ました。☞とっても珍しい「古代銀杏」が植樹されました -- 桜ヶ丘聖地霊園ブログ
招霊(オガタマ)の木 神社に縁の深い木で、サカキの生息出来ない地域の神社で用いられているんだとか。
アメノウズメノミコトがこの木を手に持って舞を舞った。一円玉の表の若木の図柄という説もあります。
ここで、写真を整理していて気づいた事があります。
岩戸川沿いにある有名な天安河原への行き方ですが、自分たちが訪れた時は、天岩戸遥拝して、そのまま川沿いに歩いて行った記憶があるのですが、現在は一度境内に戻って一旦境内の外に出て行くように変更されているようです。
天の安河原宮の仰慕窟(ぎょうぼがいわや)案内
「川沿いに進行」とあるので記憶違いではなさそうです。
以前まで通行できた川沿いの散策路 今は、貴重な写真になりました。
太鼓橋 現在はこの左手から参拝するかたちとなっているようです。
太鼓橋から撮影したかつてあった遊歩道
岩戸川両岸は、けっこう深い峡谷になっています。
【天の安河原宮(仰慕の窟)】
天の安河原宮へ到着です。
天の安河原 ここの別名は「仰慕の窟」と言います。
百々敷の古き窟に神集い議り給ひし処ふるらん
天岩戸神話で、ここでたくさんの神々が集い巌屋に籠った天照大神を如何に天岩戸から出させるかを語りあった場所として伝えています。
実際赴くと窟屋部分はそんなに広くはありません。
天安河原宮
ここでは、思兼神と八百万の神様をお祀りしています。
傍らにかつて何かが祀られていたであろう古い石祠 石祠にしては珍しい形状で仏教系の石祠に見えます。
【東本宮】
一の鳥居 陵墓鳥居ですが、たぶん写真から銅製と思われます。
二の鳥居 こちらも白木鳥居です。
神明造りの拝殿
拝殿から本殿を望む
祭祀:天照皇大神
天照皇大神が天岩戸から出られてた後、最初にお住まいになられた跡に建てられた神社です。
石碑には「大神宮」と刻まれていました。
御神水 パワーがある場所で良くみかける生命力溢れる木
高千穂に行くならばここは、絶対外せないスポットです。
ただ、最寄りだったかつての高千穂駅は、高千穂線が台風の被害で廃線となり不便な立地のためよっぽど、歴史や日本神話などに興味のある人でしか訪れる機会もないので、他の観光スポット共に巡ることができるバス旅行などの企画旅がお勧めです。
お断り:2002年当時の情報となります。当時とは異なる事が想定されますので訪れる際には、事前に調べて頂き記事は参考程度とお考え下さい。
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