
砂糖大豆、あとひき豆、三嶋豆、旭豆…。
いろいろ各地で呼び名は異なりますがどれも大豆を砂糖でコーティングしただけの素朴な伝統菓子です。子供の頃「ひなあられ」にちょこっと入っていて、拾ってはまとめてバリバリ食べていた記憶が蘇ります。
サクラさんも、節分で残った煎り大豆を砂糖で絡め良く作っていました。
そんな素朴なお菓子ですが、近場のスーパーのお菓子コーナーで良く見かけるその名も「諏訪湖豆」
こちらに来てからずっと気になっていたのですが、先日思わず衝動買いしてしまいました。

パッケージ裏には、
水海之冰者等計而尚寒志三日月乃影浪爾映呂布
(みづうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ)
(みづうみの氷は解けてなほ寒し三日月の影波にうつろふ)
明治、大正にかけて活躍したアララギ派(正岡子規に習った歌人たちが始めたグループ)の巨匠 歌人島木赤彦(明治9年12月長野県上諏訪の生まれ)の代表的な歌が書かれています。

作り方は、 砂糖蜜を回しかけてあるだけなのですが自宅で作ると大抵は表面がゴツゴツしてしまうはずなので、この様に表面をつるんとさせるには、独自の製法があるのでしょう。
味の方は、いわゆる砂糖味なのですが、あまりくどくなく上品な甘さです。
パッケージには、自然大豆とはありますがこのご時世原産国はカナダ産なので、昔から食べ慣れているお年寄りだと味が変わったと、言われる口コミも見られます。
まぁ何はともあれ、昔から地元で食べられているだけあって、ベストロングセラーの一品。
こちらに訪れて、目につきましたら是非食べて見てください。
甘党なら酒のアテにもいいですよ。
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