小脳に 切除は難しい部位に腫瘍が見つかり 既に15年近い 義兄。
ろれつも 回らない為、
電話も聞き取りにくい。
夫も 若い頃から苦手な兄とは距離を取りたくても、
姑を扶養している夫には、逃げたくても追いかけられている。
「母親の葬式しか、連絡してくるな」と、五十代で受けた弁◯士試験前に言われた言葉や、
姑の名古屋での土地(実家)を売却するのも私達夫婦が奔走したにも関わらず、
罵声を浴びせた事も 忘れている義兄。
歩行も困難で、
家の内では歩行器、室外では車椅子を使い、
運動系エクササイズが多めの デイサービスへ週3通っているそう。
スマホの電話で 「デイの若いやつに腕相撲で勝つた!」と話した義兄。
とても負けず嫌いの義兄に、「勝たせてくれたんだよ」と夫。
そんな義兄からの電話にこちらはショートメール(LINEは使っていない)で返信しても読まない読めない 開けられない らしい。
「ユーチューブの作り方を教えてくれ」との要望に、
京◯大学卒の「息子さんや娘さんに、聞いて教えて貰えよ」と
夫が返しても、
「JRでお前のところに行くには最寄りの駅はどこだ?」と。
イエイエ、一人でどこにも行けない事を忘れている?
それは、5年前 まるで 私の母が手強かった頃、
呼び寄せたばかりに歯科へ連れて行った際 医師の前で「伊勢の歯医者なら治せるのに ここは下手やなあ」と啖呵を切り
「伊勢(市)へ行ってくる」と言い出す始末。
自分が何もできなくなっていることを忘れて、怒りは爆発していた。
母の認知症に 参っていた頃です。
義兄は、今 その状況に近づいています。
奥さん、息子さん、娘さんもお手上げなのか? 相手をせず?
1時間後経つと忘れて また、電話があります。
義兄は文字を打つことも出来ないためLINEも使えず、ただ電話が唯一の通信手段のようです。
夫は 辟易と、しつつ
どうしたものか?と、
溜まっていく留守番電話数 を眺めています。