研究室のようなところにいた時、上司がイギリスに約1か月の短期留学をしたので、私も1週間位休みを取って途中から行くことにした。
その頃はロシアではなくソ連で、冷戦状態だったから、領空を通ることは許されず、成田からアンカレへ飛び、アンカレジで乗り継いでロンドンに入った。
ロンドンでは中華料理店やスペイン料理店などに行った。なんせイギリス料理なるものは無いに等しかったから。
有名デパートのハロッズの前に立っている衛兵さんは、まるでマネキンのように美しくて見とれてしまった。その頃はお店は土日はどこもお休みだった。
とにかくお土産(自分の)を買いまくって、トランクはぎゅうぎゅうになった。
あとはグリニッジ天文台やオックスフォードに行ったのを覚えている。それとウォータールー橋。母が好きな映画「哀愁」の舞台となった橋だ。
イギリスに行って一番印象に残っていることは、人々がすれ違うたびにSorry Sorry と言う(ぶつかってもないのに)、ドアを開けると後ろに人がいないか必ず振り向いて確認する、お年寄りが大きな荷物を上に揚げようとしていると若者が飛んできて手伝う。なんて美しい光景だろうと思った。親切で優しいイギリスが大好きになった。
あっという間に5日位が経ち、帰路につき航空機の中で窓際の席だったので身体が冷えて酷い膀胱炎になった。隣の方が日本航空の方でとても親切にしてくださった。
その後国内の高速バスに乗り、降りる時重たい荷物を必死で降ろそうとするのだが、乗っている男性は皆ふんぞり返って助けようとする素振りもなく、かなりのカルチャーショックを受けた。あ~あ、これが日本なんだ!
アンカレジの巨大な北極ぐま 持ち帰ったイギリスのお家の置物