MS「多発性硬化症」と共に生きる

難病の「多発性硬化症」患者です。家での映画鑑賞とガーデニングが趣味でです。薔薇が好きになり信仰に支えらながらの毎日です。

一般検査室へ

2024-04-17 16:35:00 | これまでのこと
(続き)
病理検査室を追い出されてから、一般検査室に移された。
一般検査室は主に尿検査を行う所で、テステープで糖や蛋白、比重など大体1分ぐらいで判定するものだ。


色んな項目を一挙に判定しなければならなかったから、私の様な少しハンディの(視神経炎で色覚がおかしい、スピードが遅い)ある者にとっては焦ったものだった。

1分で判定するもの、45秒で判定するものが入り組んでいた。
でも何でも慣れと要領だ。

それと尿沈渣といって、尿10ccをスピッツにとって遠心器で回して、底に残った沈殿物を顕微鏡でカウントする。
顕微鏡を観るのは好きだし、形態学には自信があった。ただ、現場では沢山の検体を処理しなければならなかったので大変だった。









I視野に何個、全視野に何個と表記し、最初は本を一冊買って家で必死で勉強した。

その結果を一般検査室にいた先輩(といってもかなり歳下)に見てもらって評価してもらった。

ちょっと癖のある彼女は、何度見てももう一回とOKが貰えなかった。今もなぜか年賀状を交換している彼女の場合は一発でOKだった。

形態学の不得手なAさんが見た後は、年賀状の彼女に主任が見てあげて、と指示をしていた。

尿検査をする所は、内科外来の横、健診センターの検尿室と分かれていて、1週間くらいで独り立ちさせられ、朝行くとここに行ってと言われた。1人でするのはいいけど、数が多いので慌てまくりながら何とかこなした。

検診センターはそんなに素早くしなくてもよかったが、内科外来では患者の診察までに結果を書かねばならず、尿はどんどん溜まり、遠心器にかけるタイミングが分からずに、結果が遅くなり、先生から「まだ、出んのか!」と怒鳴られたこともあった。

そんな一般検査室に3ヶ月位居ただろうか…次は「化学検査室」に行く様に言われた。

私は喋れなくて、誤解されて悪口を言われていた時期もあったが、形態学も出来るし、従順で検査もこなせる人間であることが証明された。
その陰には必死の努力と忍耐もあったことは否めないが…。


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