20代後半から、排尿障害や疲れやすさ、記憶力の低下はあったものの、排尿障害のための「ウブレチド」という重症筋無力症の患者さんが使う薬を神経内科で処方してもらっていた。
37歳の時、左眼に時々黒いものがちらちらしていたが、そのうち消えるので気にしていなかった。
そのうち、黒いものが左眼全体に及ぶようになり、それでも4.5日で消えたので少しは気になったが無視していた。
そしてまたなった。それは1週間経っても消えずにさすがに不安になって、KK病院の眼科に飛び込んだ。
先生方が一変していた。みんな京都大学の出身だった。
「このままだと見えなくなるよ」と叱られながらステロイドの内服が始まりったが埒が明かなかった。
それで入院してステロイドの点滴が始まった。初め回復が見られなかったが、数日後にかすかに光が見えてきた。
そして完全に回復した。先生の方から「色が違って見えませんか?」と言われ、自分で思って言い出せなかったことを言われたので凄い!と思った。
眼科的には「球後視神経炎」だったが、主任部長から「多発性硬化症です。」と告げられた。
私はこれまでの症状に納得がいったので安堵した。
しかし母はこれまで見たこともないくらい号泣した。
桜も緑の芝も全く見えずに真っ黒だった
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