火の鳥は数ある漫画の中でも秀逸だと思う。
手塚治虫さんの漫画はどれもすごいとおもうけど、この漫画はまたすごさが違うような気がする。少なくとも私の中では。
そして最近、というか退職してから少しづつだけれど、中学以来の友達のH君から歴史のこと、特に弥生時代の邪馬台国のことを聞くにつれ、ますます特別ものになった。
火の鳥はまさしく、邪馬台国の卑弥呼がいた時代の話から始まっている。火の国が邪馬台国から攻められ、そこに住む少年が卑弥呼に捕らわれの身になることからスタートしている。
そして一方では、平成元年に佐賀県の吉野ケ里遺跡が発見され、そこは魏志倭人伝に記されている邪馬台国の都にそっくりだという事実が出てきた。日本の歴史では、邪馬台国が九州説と近畿説の二つがあり、後者のほうが圧倒的に優勢であることも聞いてきた。しかし、吉野ケ里遺跡の出現と数々の関連事項から九州説が盛り返しているのではという気もする。私は学者ではないし、専門家でもないから、その真偽を問う必要はないけれど、九州説がほんとだとしたらこれは面白い。
漫画火の鳥も日本のどこかとは書いていないけれど、いかにも九州だと言わんばかりだ。何しろ「火の鳥」だ。火の鳥は「火の国」で再生する。この火の国はどこだ。名前からして九州のある県だと思う。そしてH君によれば、邪馬台国はその国から滅ぼされたようだと言う。
少し前に吉野ケ里遺跡近くの籾神社のことを書いた。基になった本によると「卑弥呼の墓があるところ」。墳墓だという。これがあるところの地名は大塚…。ますます面白い。
もう少し先にH君と北九州の英彦山に行く。お願いして連れて行ってもらう予定だ。邪馬台国の山だそうだ。
楽しみ。
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