捨象と宵もみじ

捨象の美　闇夜に浮かぶ　もみじかな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　北野天満宮

　日本画では宵もみじをどのように描くのか、レンズ越に思いました・・・

天満の宵もみじ

雨の中　期す天満の　宵もみじ

　　　　　　　　　　　　　　北野天満宮

　北野天満宮には今年の5月に行き、その「青もみじ」の美しさに魅了されました。今回は宵もみじで、前日の東福寺のもみじが素晴らしかったので期待して結構降りしきる雨の中を行きました。

水たまりともみじ

吉相六角の　水のたまりに　もみじかな
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東福寺

　この石の由来は全く分かりませんが、水面に映る瓦門とそこに浮かび、沈んでいるもみじになんとなく惹かれて撮ってみました。後で「六角」をインターネットで調べましたら、亀甲は六角で、「亀は万年、鶴は千年」からも、六角は健康や長生きを意味するとか。
　また、物理学と数学的な考察も加えられていて、自然界で、「六角形」は最小のエネルギーで最大の効果が得られる特別な形で、また、六角形の配置パターンは、自然が作り出す最も安定した構造でもある由。
　確かに、ハチの巣穴、雪の結晶、虫の複眼（小さな目の集合体）、カメの甲羅は皆六角形のようです。
　

グラデーションひと葉もみじ

神の業　ひと葉もみじに　グラデーション

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東福寺

 

　このような色彩のもみじ葉には初めて出逢いました。スギゴケにふわりと浮かんでいます。