新緑に合ふや草津の挽きぐるみ
「挽きぐるみ」とは、蕎麦通でない私のインターネットを通じての理解によれば、蕎麦の実を殻付きのまま挽いたそば粉の麺で、黒い星が飛ぶのが特徴。この黒い星は細かい殻とのことです。
田舎そば鎧兜が床の間に
ところで、特段の目的もなく草津にドライブして昼過ぎになりましたので、帰路、何となく江戸時代を感じさせる店構えに惹かれて入ったお蕎麦屋さんが、「草津 うし代亭」です。こぢんまりした店内は、テレビドラマ鬼平犯科帳にでも出てきそうな薄暗く素朴な感じで、先客は一組のお二人さんのみ。床の間には、お蕎麦やさんには不釣り合いな年代物らしき鎧兜が鎮座していました。50代前後の店主にお訊きしたらお父さんが入手された骨董品とのこと。
お品書きを見ながらお薦めをお訊きしたら、「食べくらべ蕎麦」(1200円)とのこと。普通の二八と田舎蕎麦(=挽きぐるみ)の盛り合わせで、天麩羅の盛り合わせを追加してもらいました。自信の手打ちらしく、きしめんのような平打ち田舎蕎麦は「先ずはお塩で食べられ、お蕎麦の味をお楽しみください」と言われました。
田舎の方は蕎麦の実の旨味が感じら、細切りの二八は他のお店でも食べたことのあるキレのある感触で、いずれも美味しく戴きました。