秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

災禍でも心ほころぶ木瓜の花

2021年03月11日 18時55分24秒 | 日記

災禍でも心ほころぶ木瓜の花

 木瓜:ボケ。平安時代以前に渡来し、元々は「モケ」などと呼ばれていたのが、いつのまにか「ボケ」になったそうです。

 この花は近所の公園に咲いています。何人ものぴちぴちした若人が明るく笑っているようで、こちらも明るく元気な気分になります。

 10年前の地震には、高校時代の友人の運転する車で同期の3人と彼の自宅に向かう途上で遭遇しました。眼前の道路は上下に波打ち、両側の電線も大きく波打っていました。そして、帰宅できず、他の友人宅に泊まらせてもらいました。

同年12月22日~27日
  宮城県七ヶ浜町湊浜仮設住宅地。足湯のボランティア

 

ご被災者のつぶやき・・・

 

車より 我が次妻を 降さんと 握りし手をば 津波奪へり

松原より 助け求める 声のあり 孤立二階で 為すすべのなき

二階にて 水に囲われ 連絡の 取れず助けを 待つ昼夜中

もうダメかと 思ふも外を 見続けし 時に近づく 自衛隊ヘリ

 

以下、俳句・・・

全て失す 人のつぶやき 年暮るる

奥さんの 時計右手に 年の逝く

 

夜来れば不安悲しと年の暮

 

泥道も 夜は凍てつきし 七ヶ浜

七ヶ浜に 無量慈光の 冬の月

 

聖前夜 一息の場の 足湯かな

  雪が降ってきました

 

厚着して 蓑虫のごと 寝袋寝

朝冷えに 更に厚着す 寝袋寝

 

餅つきて 絆明るく 七ヶ浜

七ヶ浜の 陽は神々し 冬の朝

 

12月31日 東京にて

癒されるも 癒すも絆 年暮るる

年行くや 絆のありて 助け合ひ

 

以上、追憶でした・・・

 

山茱萸の 花しづやかに 三 一 一


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