今回からの京都もみじ狩紀行は、実は12年前のものです。
今年は、11月末から12月の初旬にかけて家内と京都のもみじ狩に行く予定でしたが、コロナ禍との関係で取り止めました。2008年のちょうど同じ時期、急に京都のもみじが見たくなり、一人で朝6時に家を飛び出して行ってきました。当時の俳句と写真を見ますと記憶が鮮やかに甦ってきます。そこで、今年の夏の新緑の京都と重ねながらヴァーチャルもみじ狩を試みることにしました。
京もみじ見むと朝焼け東立
東立:あづまだち、芭蕉ゆかりの小名木川にて
臨時バスもみじ盛りの京都行
お地蔵さんと背の子まなざし冬うらら
正定院ちご地蔵
孫宿るの 報旅先で京もみじ
いざ行かむ鞍馬天狗のもみじ見に
二泊三日で大原の民宿にお世話になり、鞍馬寺、寂光院、三千院、天竜寺、二尊院、清水寺、嵐山、真如堂、永観堂、二条城のもみじを観てきました。
伊丹空港に着きましたら、京都には臨時バスが出ていました。最初の目的地は鞍馬寺ですので、叡山電車鞍馬線「出町柳」駅で下車。電車への乗り継ぎに時間が少しありましたので、晴れわたる暖かい日差しの中(まさに「冬うらら」です)、駅周辺をぶらぶら歩いていましたら、女の子を背負っているお地蔵さんが目に入りました。初めて見る取り合せのお地蔵さんで、女の子と地蔵さんの眼差しがえも言われぬ心打つものでしたので、写真を撮らせていただきました。この後です、家内からの「電話ください」とのメールに気付き、「何事か?」と思いながら電話しましたら、娘に二人目が宿ったとのこと。驚きました~! ちご地蔵さんとの出逢いは全くの偶然で、そこに予期せぬ孫宿るの吉報です。私にとっては三番目の孫で、全てに感謝しました。
鞍馬線もみじ観覧電車なり
京もみじ見よとばかりに鞍馬寺
御社の朱とまじりあふ紅葉かな
御社:みやしろ
誰がなすや黄葉紅葉の取り合せ
誰:た、 黄葉紅葉:もみじもみじ
孫宿り願ひ事ふゆもみじ旅
その1おわり・・・