秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

ほっとする粋な江戸風店並ぶ泉源もある狭き坂道

2021年10月09日 23時46分46秒 | 旅行

ほっとする粋な江戸風店並ぶ泉源もある狭き坂道
             有馬土山人界隈

 土山人では小一時間ほど待たされましたが、順番が来ると携帯電話に呼び出してくれる便利なシステムで、この間、界隈を散策することが出来ました。結構狭くて急な坂道を挟んで江戸情緒残る小店が立ち並んでいます。心安らぐ散策を楽しめます。

 他の温泉の町中であまり見かけない泉源もありました。褐色の「金泉」が湧き出、名は「妬(うわなり)泉源」。妙な名前ですが由来は:その昔、ある人妻が夫の愛人を殺して、自分も深い温泉に身を沈めました。その後、美しく化粧した女性がそばに立つとお湯が嫉妬して、100℃近くの高温が噴き出すようになったため、そのことがきっかけとなって妬湯(うわなりゆ)と名づけられたとか。私が通った時は幸いにして湯は噴き出しませんでした・・・

 ちなみに、広辞苑によれば、「うわなり」の漢字は後妻、次妻で、②「うわなりねたみ(後妻嫉妬)」の略、とも書かれています。「うわなりねたみ」とは①先妻又は本妻が」後添いの妻をねたむこと、②ねたみそねむこと。嫉妬

 妬むには相当の心的エネルギーが必要と思われます。七十路を歩み始めると、妬むだけの、そして妬みを持続するエネルギーも枯渇しつつある、不幸か幸か、とも思いました・・・

 


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酢橘蕎麦牛肉(にく)もまた美味土山人

2021年10月09日 22時31分39秒 | 旅行

酢橘蕎麦牛肉もまた美味土山人

    酢橘蕎麦:すだちそば、 牛肉:にく 有馬温泉の土山人にて

 蕎麦にこだわりのお店は、牛肉も極旨でありました~! 何事にも手を抜かないお店の家風に感じ入った次第です。

 有馬温泉に着いて直ぐ、宿の方に旨味処の紹介をお願いしたところ、即座にお蕎麦は土山人、と言われました。こだわりのお店だそうです。今回の有馬温泉行きは神戸経由でしたので、神戸で神戸牛を食べたかったのですが思い叶わず。土山人さんのメニューに「すき焼き重」とありましたので、先ほどの思いもあり、それほど期待もせずに注文しました。そしたら、実に美味しい牛でした。牛の上に青ネギ(九条ネギと思います)を載せてあるのは東京では見たことがありません。お店の雰囲気も古風で程よく薄暗く、ここは関西奥座敷だな~、と感に入りながら、わが奥さんと酢橘蕎麦、天麩羅、太巻き、そして牛を半分づつそれぞれの味を堪能させていただきました。


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宣言解除 待ちてご近所イタリアン

2021年10月08日 23時15分48秒 | 日記
宣言解除 待ちてご近所イタリアン
    砂町銀座入り口 トッカータ
 
 
 緊急事態宣言解除の日の10月1日は、京都伊勢丹の葵茶屋で久しぶりの外でのビール、日本酒を堪能しました。
 今日は私と同じマンションの料理人のお店、トッカータに行ってきました。お店はマンションから徒歩5分のところにあります。お料理はマッコト美味しい、であります。今日初めてお目にかかった春巻きの皮3枚重ねの上にシラス、明太子の載ったお料理は、カラカラっとした口触りで絶品でありました。
 お店のご主人は俳句仲間の福良好さんですが、宣言期間中は休業でいろいろとご苦労されたようです。今日はお忙しそうに元気にお料理を作られ、説明もしてくれました。
 コロナ感染の第六波を招くことなく私たちの暮らしが遅々としてでも元に戻れるといいですね~!
 ただ、全くの元通りではなく、コロナ禍籠り生活でそれまでの生活を振り返って感じたマイナス面を削いだ落ち着いた生活様式が新たな流れになるといいな~、とも思っています。

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無為の旅 朝な夕なに 秋の声

2021年10月06日 23時56分49秒 | 旅行

無為の旅 朝な夕なに 秋の声

有馬温泉宿から同じアングルで撮りました。

神々しいばかりの綺麗な夕焼の一夜明ければ、透き通るような蒼天で地は緑におおわれていす。

無為の旅 秋しみじみと 夕焼かな

無為の旅 天高くして 一夜明け

 雄大でダイナミックな自然の変化(へんげ)を前に、改めて自分も生々流転のこの自然の一部だよね~、と思いながらしばし眺めていました。

 宇宙物理学にも仏教にも門外漢の私ですが、存在論というか、宇宙論みたいなものに若い時から興味があり、両者の見方は似通っているな~、という印象をもっています。

 現時点での宇宙物理学では、私たちが今住んでいる宇宙は137憶年前のビッグバンで誕生し今現在も膨張し続けている、そして、この宇宙に存在するあらゆるものの根源的構成物質は、人間も含めすべて同じ、と言っているように思われます。この地球に存するあらゆるもの、生物も、水も土、石などの無生物も全て根は同じで、この宇宙に存する他の天体についても同様。

 この見方からすると、私は日本に人間として生まれましたが、これはたまたまのことで、他の国で生まれる、又は他の生きものとして生まれる、はたまた無機物となっていた可能性はゼロではなかった、ということになります。もしそうだとすると、自分以外の人、生きもの、無機物を差別する、冷たく扱うことに躊躇の気が生じるような・・・。また、自分が死んで根源的物質に還元され、その同じ根源的物質から他のものに再構成されてこの宇宙に再存在するかもしれないと考えると、躊躇の気はますます大きくなります。

 一方、仏教の存在論、認識論ですが、最近読みました三田誠広著「日本仏教は謎だらけ」で次のような個所に出逢いました;

「私たちは宇宙の中に存在しています。その宇宙を、巨大な一つの仏ととらえ、私たちは仏の胎内にいるのだと考えれば、私と仏とが一体になったように感じられます」。「仏はわたしたちの心の中に存在している。わたし(=三田氏)はそんなふうに考えています」。「宇宙全体が仏の胎内にあるとすれば、その小さな仏の中にも宇宙があるはずです」

 このようなものの見方があるので、「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」、「草木国土悉皆成仏(そうもくこくどしっかいじょうぶつ)」という考えが自然に導き出されたのではと思いました。

 宇宙物理学、仏教から教えられるのは;

   万物皆同じ、他者への慈しみの心を忘れずに

ということでしょうか。

 無為の旅 朝な夕なに 秋の声

 秋に移ろふ自然の声がここかかしこから聴こえてきます・・・

 

 追記:奈良の大仏は宇宙そのものを象徴する毘盧遮那仏(=久遠本仏)です。この仏は本来姿がないのですが、前述本によれば、姿のない仏を仏像にするには「想像を絶するほどに巨大な仏像を作るしかない」とのことであのサイズになったとのことです。

 


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京の店で ビール宣言解除の日

2021年10月02日 23時36分46秒 | 旅行
京の店で ビール宣言解除の日
 
 
京の店も 息づく宣言解除かな
 
   
 京都以外の西の旅では、出来るだけ京都駅で途中下車して食事をするようにしていますが、今回はたまたま緊急事態宣言解除の日、10月1日でありました。久方ぶりのお店でのビール、お酒が京都、と何となくラッキーな気分でした。お店は京都伊勢丹にある「せいろ料理・葵茶屋」。お店の人もなんとなく明るい表情でお給仕してくれまして、大吟醸「聚楽第」も受けの桝一杯に注いでくれました。
 宣言は解除されましたが、マスク着用、消毒、人ごみはできるだけ避ける、そして、体力温存で免疫力保持などの自他衛は当分心掛けないといけいないかな、と思っています。

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