秀山の俳句写真日記

日々の生活、旅先での出逢い・思いを俳句、写真、文にした徒然日記です

春の湯に 潮騒 歴史偲ばるる

2022年04月07日 23時30分46秒 | 旅行
春の湯に 潮騒 歴史偲ばるる
          稲村ケ崎温泉にて
史跡巡り 〆は地ビール 花のよひ
ごばう天 蕎麦と北雪 花のよひ
          鎌倉・峰本にて
 
 
 
 
 鎌倉に昼過ぎに着き、日の暮れるまで史跡を歩き回って鎌倉駅に戻りましたが、宿には行かず江ノ電で稲村ケ崎温泉に行くことにしました。温泉は稲村ケ崎駅から徒歩10分くらいの海沿いにあります。湯は褐色がかった黄金色で、さっぱりとした心地よい泉質です。鎌倉という歴史ある地で温泉に浸っているせいか、潮騒を聴いていますと古(いにしえ)の世に想いが馳せます。サウナもあり、露天風呂とサウナ室を往ったり来たりしながら3時間ほどのんびりと過ごしました。
 鎌倉に戻って駅近くでたたまに入ったお店が峰本さんです。旅先では先ず地ビールというのが私の習いです。この後、ごぼう天、蕎麦と佐渡島のお酒「北雪」をいただきましたが、ウマカでした。地ビール、北雪にほどよく酔いました花の宵でした。
 明朝は、高校時代の友人たちと朝9時半に鎌倉駅東口で待ち合わせです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の候 時代創りし 人をたづぬる

2022年04月06日 23時54分54秒 | 旅行
花の候 時代創りし 人をたづぬる
花曇り 何故に供物の 多き広元
         広元:大江広元
急石段 端に菫や 墓守るごと
         菫:すみれ
 
 
 
 鎌倉には花曇りの昼過ぎに着きました。若桜の段葛(だんかずら)並木から生気と元気をいただきながら鶴岡八幡宮にお参りし、そこから東に大蔵幕府跡、白旗神社と頼朝のお墓、義時のお墓があったとされる法華堂跡に歩いていきました。いずれも寂れた感じの雰囲気が漂う時空間でした。日も暮れ始めて訪れる人もほとんどおられなかったので、ゆっくりと、約一千年前、この地で命を懸け、試行錯誤を繰り返しながら日々を生き、結果として新しい時代の先駆けを作った人々とその生活に思いを巡らしました。彼らがいて、今の日本があり、今の私があることの不可思議さを改めて思いました。
 法華堂跡の近くに毛利季光、大江広元、島津忠久の3氏の墓が並び、またその近くに三浦泰村一族の墓やぐらがあります。大江広元と島津忠久は鎌倉幕府草創期に頼朝を共に支えた重臣です。毛利季光は大江広元の4男で長州毛利氏の祖。島津忠久は薩摩島津氏の初代。この4つのお墓の中で、大江広元の墓前の供物が他のお墓と比べて圧倒的に多い、何故か・・・??? 
 帰りがけ、急石段の端に咲いている菫(すみれ)に気が付きました。この花を始めとし、野の小さな花は本当にかわゆく逞しいといつも思いますが、この時は、人訪れぬこのお墓を静やかに、且つけなげに守っているように思えてなりませんでした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

若櫻の 天蓋の果て 神御座す

2022年04月06日 14時07分41秒 | 旅行
江戸で寿司 食みてお花の いざや鎌倉
          東京駅すし好にて
鎌倉の 花見の宿は 文豪と
        ホテルニューカマクラ
若櫻の 生気あふるる 段葛
狛犬も マスクし花の 宮守り
若櫻の 天蓋の果て 神御座す
 
 
 
 
 
 
 先月の末、高校の友人と鎌倉に行ってきました。みな、七十路半ば男女ですが、元気そのもの。私は、同年の三田誠広さんの平安末期の小説を読んでいたせいもあり、鎌倉幕府創世期の史跡を巡りたいとの思いもありましたので一人前泊することにしました。
 旅の始めはお決まりの東京駅すし好でブランチ。若かりし頃は昼でもお寿司屋さんなら必ずビールか日本酒を飲んだものですが、今は酔いの回りが早くなり、寝旅になってしまいますので控えています。
 とったお宿は「ホテルニューカマクラ」。予約した後で知ったのですが、文豪・芥川龍之介と歌人・岡本かの子が運命的な出会いを果たした宿とのこと。当時の新聞記事が玄関に掲示されていました。築80年のホテル建築で室内はこじんまりとしたレトロな雰囲気があります。鎌倉駅西口から徒歩2分。便利です。
 鶴岡八幡宮に通じる若宮大路の段葛(だんかずら)は若櫻の花天井が見事でした。段葛の桜は2017年に若木に植え替えられたそうで、生気に溢れた桜色を放っています。二の鳥居の狛犬さんは大きなマスクをしていました。日本橋三越の獅子像もマスクをしているとか?この日本人の同調性、疫病禍の時はプラスに働いているな~と思いました。
 旅先で泊るメリットの一つ、まだ人の少ない早朝に観光地を見れることです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

四分の三世紀  生きてまさかの 出逢ひかな    疫病 戦争  性X

2022年04月04日 16時34分29秒 | 日記
四分の三世紀
 生きてまさかの 出逢ひかな
   疫病 戦争  性X
 
四分の三世紀 桜と共に 誕生日
 
 
 この世に生を受け、74回目の誕生日に朝刊を読んでいてふと、歴史上の世界でしかなかった疫病にも戦争にも、今、現に出逢っているのだな~と思いました。
 ロシアによるウクライナ戦争を契機に、台湾では徴兵制の復活が検討され始めた由。米中は軍拡競争に拍車。敗戦以降、国家の安全をどのように守るのかという議論がどちらかというと避けられてきた日本においても、権威・覇権主義的なロシアの露骨なウクライナ侵略を目の当たりに見て、同じような国家体制のロシア・中国と、経済的相互依存関係は深いものの、今後どのように付き合っていくのかということが、自分の問題として考えられ始めているような・・・。
 疫病と言えば、米政権医療顧問トップのファウチ氏の記事が載っていました。今のインフルエンザは「約100年前に流行したスペイン風邪の子孫」、今のコロナウィルスを集団免疫によって感染拡大を阻止することは難しい、然しながらインフルエンザと同じようにワクチンと治療薬の活用で「社会を混乱させずに感染を相当程度押さえらえる可能性が高い」とのことで、何となく納得・一安心。
 民法上の成人年齢が、この4月から約140年振りに20歳から18歳に引き下げられました。18歳,19歳の新成人への取材では、「どちらかと言えば不安」、「不安」との回答が多いとのこと。彼らを取り巻く日本と世界の社会・経済状況を考えると、そうだろうな~、と複雑な気持ちなりました。
 一方、ジェンダーXという性別、部活の民営化なんぞも考えもしなかったな~、と思いました。また、「夫の声、大きくなるばかり」という人生相談蘭を、自分もそうなってるかな~、と思いながら読みました。
 孫は四人いますが、上の二人には背を完全に追い越されました。
 長生きするといろいろな経験をするんだな~と思う一日でした。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする