髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「ぱられるワールド」 レビュー (ファミコン)

2014-09-19 21:00:55 | ファミコンレビュー
トップビューのアクションパズル
バリエから発売
1990年8月10日発売

あらすじ
小学校の屋上にいた「よしたか」君と「ゆき」ちゃん
すると突然、空が割れ、『ぱられるワールド』吸い込まれてしまった。
元の世界にもどるためには出鱈目なこの世界を並び替え、元の世界に戻る道を作らなければならない。


パズル寄りのアクションパズル
ゲームのルールとしては
脱出型パズルである。
ステージクリア型
1画面のフィールドでフィールド上には円柱がある。
円柱には「L字」「I字」「T字」「十字」が描かれている。その柱は回転可能。
その字に従って移動可能である。
円柱上に上がれる足場があるのでそこから柱を移動して
円柱上をわたってしかいけない出口に向かうというものだ。
2人同時プレイの場合はどちらか片方がゴールにつけばクリア。

ほかのゲームで例えるなら「倉庫番」のダンボールの上に道が描かれていて
足場で上に上がりダンボールの道をたどって出口に向かうって所だろうか?

ただ、倉庫番と異なるのは出口は鍵がかかっているのでステージ上の敵を柱でひき殺す事で手に入れられるのである。


点数は20点

良い点
・2P同時プレイ可能
・背景がよく動く


悪い点
・現在のステージが表示されない
・演出不足
・動きが遅い
・アイテムが乏しい
・仕掛けが乏しい
・2P同時プレイ可能
・ボーナスステージの意味


良い点の解説
・2P同時プレイ可能
脱出型にしては珍しいと言える。
お互い邪魔するのではなく好き合う「よしたか」君と「ゆき」ちゃんのように
仲良く協力する事でクリアするのが望ましい。
そうそう。このゲーム初期配置では敵に襲われないので1人でプレイでやって残機を使い果たしたら
相方をプレイするということも可能である。

後、脱出型ゲームでは禁じ手もできる。
詳細はネタバレにて

・背景がよく動く
背景が同じ動作の繰り返しであるがよく動く。
が、これが災いしてか、回転動作が遅くなる場面がちょいちょい存在する。(ダメじゃん)


悪い点の解説
・現在のステージが表示されない
このゲーム「STAGE1 CLEAR」と出るだけで現在のステージが表示されない。
ステージクリアと出ているから次はSTAGE2ってのは分かるけどさ。
何かステージクリア型として釈然としないよね。

・演出不足
5ステージごとに1ラウンド設定されているのだがクリアしても何もない。
2ラウンド(10面)クリアするとパスワードが表示されるだけである。
寸劇とかあってもいい気がするのだがな…
昔の「パックマン」や「ディグダグII」ですらあるのに…
このゲームには台詞すらないのは悲しい。
このゲームを象徴するようなボスも存在しないしな。
ちと寂しいことこのうえない。ステージが水面なのにその上を普通に歩けるとか…

ただ、ゲームをやっているのだからそんな物は二の次三の次と言える。
ならば、肝心のゲームの方はというと…

・動きが遅い
もっさりとした動きでその上、このゲームにはスピードアップがないのである。

・アイテムが乏しい
柱に様々な効果があるものの、自身をパワーアップさせるアイテムが無い。
「鍵」は出口に出るもの為に必要ってだけだし
「傘」はそのステージを強制クリアだし
「竜(みたいの)」はボーナスステージだし

・仕掛けがない
ステージ上の仕掛けは一切ない。
ラウンドごとにジャンプ台があったりとかワープとかあってもいい気がするが何もない。



・2P同時プレイ可能
良い点で取り上げたものの悪い点にもつながる。
お互い同じぐらいの実力で連携が取れているのならいい。
例えるなら「キャプテン翼」の「翼&岬」のゴールデンコンビみたいな感じ。
だが、相手が下手だったり逆に上手かったり、連携がうまくいかないと…

A「てめぇが柱を押したせいで詰んだじゃねぇか!」
B「ごめんごめーん」

なんて事になりかねない。
このゲームは同じアクションパズルと言っても『クインティ』のような対戦特化って訳ではない。
何故なら相手を押したり殴ったりっていう妨害行為して遊ぶという事ができないからだ。
というか、脱出型という制約がある以上、もしそんな事があったとしたら肝心のゲームがまるで進まない。


・ボーナスステージの意味
何故か竜を取るとボーナスステージに行けるのだが
そこではコインがある。
コインは点数なのだがこのゲームは点数で残機が増えるわけでもなく、お金として利用できる訳でもない。
そもそもこのゲーム。ハイスコアが表示ない。この点数が一体、なんの意味があるのだろうか?
タダの「時間の無駄」である。
個人的には「ボーナスステージ」というより「時間のマイナスステージ」っていう印象。
竜を取らざるを得ない状況になって思わず舌打ちしたほどだ。



髭人の耳の感性だから悪い点ではあげなかったがステージクリア時の効果音がおかしい。

「ピロ~ロロロ~↓」

何かミスしたみたいに聞こえるのだがな…
時間を使いすぎたとかいう訳でもないし、めちゃくちゃ早く無駄なくクリアしても同じ音
ものすごく萎えさせてくれる。

上記で挙げた『クインティ』のように敵を全滅させることでステージクリアって形にしていれば2人同時プレイで面白味があったかもしれない。押すブロックに様々な効果を付加させるわけだ。
爆発したり、光線放ったりとか…
それが脱出型にしてしまったのは製作側の大きなミスって気がしてならない。



さて最後に主人公の二人には取説にプロフィールがあってそれぞれに一言がある。
(髭人は取説付を買ったので絵はそこから撮影したもの)


    よしたか君

よしたかくん
本名……松田 祥隆
身長……20ドットくらいかな。
体重……2グリット弱です。


     ゆきちゃん

ゆきちゃん
本名……杉森 由姫
身長……よしたか君とおんなじくらいよ。
体重……レディに体重聞くなんて無神経な人ね。(ウゼェ…)


 

※左の絵のように上に相方を乗せながらブロックを動かすのはゲーム中不可能。
 右の絵のように倒した敵の背に乗るのもゲーム中不可能
(よしたか君、そんな風にゆきちゃん追っかけていいのか?)

↓詳しくは

『げーむのせつめいしょ(仮)』さんの「ぱられるワールド」の取説



あ…そうだそうだ。
二人からそれぞれ一言があったんだったな。紹介しよう。

よしたか君から一言

「こんにちはー、僕よしたか、本名は、まつだ よしたかって言うんだ。
好きな食べ物は「イタリアンハンバーグ」。あと、好きなゲームは「ぱられるワールド」かな?。
でも1番好きなのは……………ゆきちゃんだよ♥
ゆきちゃんと二人でぱられるワールドに迷いこんじゃったけれど、きっと二人でがんばれば、元の世界にもどれるさ!!。」

ゆきちゃんから一言

「はじめまして、すぎもり ゆきです。
私たちの小学校の屋上でよしたか君と二人で空を見ていたら(べ、べつになんにもしてないわよー!!。あせ、あせ)
急に空が割れちゃって、吸いこまれちゃったの。それでねー気がついたら見たことのない、お城の前に二人で倒れていたの。
でも、よしたか君と一緒なら………………♥」




…………………………
 …………………………



ひげじん君から一言

「よろしく このブログの管理人のひげじんだよ。
『よしたか』君と『ゆき』ちゃんにひげじんから心から言いたいことがあるんだ。

お願いだから二人とも……………死んで♥」







ここからがネタバレ






















さて、禁じ手の話だが
このゲーム。二人同時プレイ可能であるという事で
乗っているブロックは動かせないがその他のブロックは移動可能
ブロック2個あればクリアが可能。(種類にもよるが)

1Pに上に乗せ歩かせる。2P側がブロックを動かし、1Pが上を歩く
それを繰り返し、ゴールまで歩かせる。

卑怯?

分かっていますよ。だから禁じ手なんだから。


さてこのゲームをプレイするにあたって髭人。
アニメ調のパッケージに男女が出ているのを目にしてマイナーゲームだが買うことを決めたのである。
それで、ネットで調べ、上記の取説を目を通してニヤニヤ展開を期待する。前の週のレビューが「リップルアイランド」だしな。(笑)
だが、ゲームを始めてステージクリアしても寸劇1つなく台詞が1文字すらない。

髭人「なら、エンディングではとびっきりのニヤニヤ展開が待っているのだろう」

と、髭人は100ステージを乗り越えをついに待ちに待ったエンディング。

屋上に上がった二人はまたも割れた空に吸い込まれる。
すると、2人は学校の屋上にいて(すっごい遠めに)、スタッフロールが流れて

『END』

髭人「え?これで終わり?」

ガッカリ感が尋常ではなかった。

髭人「元の世界に戻って来ることが出来て嬉しくて抱き合うぐらい出来るだろうがぁ~!!」

ゲームとしてはダメダメでエンディングもダメダメ。


髭人にとってこの「ぱられるワールド」は取説が全てだったと言えるゲームである(涙)



あ?

二人のプロフィールを明らかにしてお前も一言言ったんだから
プロフィールを言えって?

えっとね。本名はね…


言えるかッッッッッ!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿