髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

「口の周りに毛が生える」という呪いを受けたオッサンがファミコンレビューやら小説やら好きな事をほざくしょ―――もないブログ

「オペレーション・ウルフ (OPERATION WOLF)」 レビュー (ファミコン)

2020-04-17 21:00:43 | ファミコンレビュー
同名アーケード版の移植作品(1987年11月稼働)
3Dガンシューティング
開発も発売もタイトー
1989年3月31日発売


あらすじ


198×年の『リチェゴ国』で勃発したクーデターは一夜で『リチェゴ』に新政権を誕生させた。
『リチェゴ』新大統領は親国派の前大統領と『カメリア』大使館員等を多くの政治犯と共に
収容所に送った。
彼らが処刑されるのはそう時間がないだろう。
事態を重く見た『カメリア』大統領は大使館員の救出を国民に約束し
正規軍の投入も検討されたがかつて某国と同じ轍を踏む訳にはいかなかったため
大統領は

「カメリアの介入は避け、隠密に処理せよ」

と…
そこで『ムトナベ』帰還後に傭兵となり『カフリア』で幾度となく戦果を潜り抜けてきた
キミに指令が下った。
作戦のコードネームは『オペレーションウルフ』

キミは『リチェゴ』の空に1つ小さな落下傘の花が咲いたのだった。


特徴

・「光線銃」&「トラックボール(ホリトラック)」に対応。
 (コントローラでもプレイ可能)

・弾数制限があり、弾を撃ち尽くすと捕虜となって捕まってしまう。(ゲームオーバー扱い)

・『マガジン』や『ロケット弾』を撃つと弾が補充される。

・看護婦や民間人などが歩いていてこれらを撃つとダメージを受ける。
  (ロケット弾の爆風にも巻き込まれるので注意)

・ステージによって捕虜がいて右端から歩いて来て左端まで歩かせる事で救出成功とみなされる。
 (捕虜は数名いるがクリア条件は1人以上の救出)

・『コンドル』『豚』『鶏』などを撃つとアイテムが出現する。

・ステージセレクト可能、最初は4ステージ表示される。

 [通信所](妨害):ここを破壊すると敵の増援を遮断する
  (ここを破壊しないと、1つの場所を選ぶ毎に敵が増える)

 [集落](休息):ここをクリアすると体力が大幅に回復する。

 [弾薬庫](弾薬):ここをクリアすると『マガジン』と『ロケット弾』がそれぞれ9個になる。

 [ジャングル](情報):ここをクリアすると捕虜が収監されている『収容所』を選択可能になる。

  [収容所](目的):捕虜を救出する。1人以上救出で『空港』が出現する。
  (全員死亡でゲームオーバー)

  [空港](脱出):『収容所』で助けた捕虜と共に脱出する。
  (空港で救出した捕虜の数が登場する)

 たまに『アクシデント』と称し、指定した場所にいかず敵に遭遇する事がある。
 敵を全て倒すとクリアとなる。


操作方法

 [コントローラ時]

最初に照準移動のスピードが選択できる。5段階

[SLOWEST]:最遅
[SLOWER]:遅い
[MEDIUM]:通常
[FAST]:速い
[FASTEST]:最速


 十字キー:照準移動
 Aボタン:マシンガン使用(押しっぱなしで連射)
 Bボタン:ロケット弾使用

 スタートボタン:ポーズ


点数は60点

良い点
・弾数のバランス


悪い点
・全体的にやや短い



良い点の解説
・弾数のバランス

 撃ちすぎると弾切れになるし
 かといって温存しすぎると死ぬしそのバランスは結構上手い。
 弾薬庫のステージをクリアする事で満タンになるので
 いつそのステージに行くかなど迷うバランスも実に絶妙である。


悪い点の解説

・全体的にやや短い

 アーケードが元だったってのは分かるけども
 最高で1ループ6ステージはちと短いなぁ~。
 最短だと3ステージだし…



光線銃を使うとより臨場感があるようだが仕様上
テレビ画面がフラッシュするとの事で連射していると目にキツイ事になりそうだ。
(光線銃では未プレイ)


ゲームの感想としては
マシンガン装備ならヒャッハーとばかりにぶっ放したい所であるが
弾数を気を付けたり、民間人や捕虜が歩いているので
それに当てないようにしたりプレイに精細さが求められる。

弾丸欲しさに『コンドル』『豚』『鶏』を撃ちまくりたいところだけど(酷い!!)
敵が多いからあんまり撃ってもいられない。

それでも、バランスがいいので
ステージをどの順番で攻略すればいいか考えながら
プレイしていくと自然とクリアできる難易度である。
同一ステージだとコンテニューは1回可能だし

欲を言えば弾数無限の裏ワザが欲しかった所だけどね。やっぱり(苦笑)


ちなみにゲーム中、水着の女性が走る事もある。
『ゲバラ』同様、戦場で民間人が出て来るゲームには
露出度が高い格好の女性を出さなければならない縛りでもあるんだろうか?(笑)

「機動戦士Vガンダム」でも、水着の女性が戦場で敵として現れていたな。
主人公が惑わされていたから決して失敗ではないと言えるが…
でも、本作の場合は遠いから小さ目の表示であまり見とれるほどではない。
というか、敵側も水着の彼女を完全にスルーしているからな…
Vガン同様に敵側の作戦ならいいがそのような目的ではないのなら
こちらも敵側も全く注目せず

「邪魔だよ!お前を撃つとこっちがペナルティなんだよ!」

という心境に駆られるというのは
彼女の自尊心は傷つけられているのかもしれない(苦笑)





ちなみに
アーケード版は第2回ゲーメスト大賞(1988年度)で年間ヒットゲームで16位を獲得


ここからがネタバレ























6ステージ、しっかりクリアすると大統領が誉めてくれる。

大統領「キミこそ本当のプロだ」

という事で…
そんな風に言われたら髭人ならクリア条件的にこう答えるのかもしれない。



大統領「キミこそ本当のプロだ」
髭人「勿論です。プロですから…」(by ベネット)
大統領「?」

髭人「それはそうとすみませんでした。
 捕虜を5名のうち1名しか救出する事が出来ずに…
 私が未熟なばかりに…」
大統領「なに…気に病むことはない。
 元々、困難なミッションであったのだ。
 敵陣の真っ只中にたった一人で人質を救出するなどと
 並の傭兵では生還する事さえ出来なかっただろう。
 1人ではあったがそれをやってのけた君は自身の功績を胸を張って誇るべきなのだ
 亡くなった4人は気の毒ではあったが…
 きっと仲間の一人が救出された事を喜んでいるに違いない…」

髭人「そうですか?ありがとうございます。大統領!!
 私が誤射した捕虜4人もその言葉できっと天国で心が救われていることでしょう」
大統領「お前が殺ったんかい!!」



終劇





最新の画像もっと見る

コメントを投稿