髭を剃るとT字カミソリに詰まる 「髭人ブログ」

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「ツインイーグル」 レビュー (ファミコン)

2020-01-10 21:00:59 | ファミコンレビュー
同名アーケード版(1988年稼働)の移植作品
縦スクロールシューティング
セタが開発
ビスコから発売
1991年4月12日発売


あらすじは…
ネット上でもアーケード版のものですら載っておらんなぁ~。


特徴

・2人同時プレイ可能

・ステージ後半に高速スクロール


アイテム

P:現在装備武器のパワーアップ

S(小さい):ショット(初期装備)
 段階に応じて正面のショットが増える。

ミサイル(マーク):ミサイル
 段階に応じて正面のミサイルが増える。

↕:前後攻撃
 段階に応じて正面に2発、後方ろに1発ずつ撃つ。

S(大きい):スピードアップ


操作方法

 十字キー:移動
 Bボタン:ショット
 Aボタン:ボム


点数は20点


良い点
・二人同時プレイ可能ヘリシューティングゲーム


悪い点
・高速スクロールの見づらさ
・音楽、音の少なさ
・やられると初期化+ボム消失



良い点の解説

・二人同時プレイ可能ヘリシューティングゲーム

 パッケージに「ヘリコプターシューティング」と書かれている通り
 2人同時にプレイ出来るファミコンのヘリコプターシューティングは珍しい。
 当時アーケードでヘリコプターの縦スクロールが流行り
 ファミコンでもいくつか移植されていたが悉く1人用だった。
 (「タイガーヘリ」「究極タイガー」)
 本作は2人用である。



悪い点の解説

・高速スクロールの見づらさ

 ステージ終盤になると高速スクロールに突入するのだが
 背景が高速にスクロールするだけでコレと言って変わりはない。
 ただそれの弊害として敵の弾が見づらくなり
 目を凝らしてないと、知らぬ間に弾にやられていることもある。


・音楽、音の少なさ

 音楽は髭人が覚えているだけで2曲しかない。
 通常ステージ曲と高速スクロール時の曲のみだ。
 タイトル画面は無音だし、
 エンディングの時もぶっちゃけるが流れるのは通常ステージ曲である。

 ショットの音もどの武器も共通で敵からの攻撃音はない。
 曲や効果音を足しても両手の指の数よりも少ないんじゃとすら感じる。
 

・やられると初期化+ボム消失

 やられると武器やスピードが初期化されるのは仕方ないが…
 集めたボムすらなくなるのはツライわ。
 そもそも初期装備がキツイ。
 スピードが遅いし、ショットもしょぼい。
 後半の敵の猛攻で初期装備だとボロボロにやられる。



「コレ、1991年製か?」

と疑うほどショボイ。
まずタイトル画面は無音でいくら待ってもデモ画面は始まらない。
プレイ開始してステージ替わっても同じ曲を垂れ流し
敵からの攻撃音はなく無音。
こちらからの攻撃音は種類の関わらず1つのみ
敵の爆発音も共通だし…
同じ縦スクロールでファミコン版の「ツインビー(1986年1月4日)」にすら劣ると思える出来である。

ファミ通のレビューでも

「制作者サイドが、どういった意図でこのゲームを作ったのかがどうも解せない」
「ファミコン発売当初なら、この内容でもって感じだけど、今となってはね」

とすら評される始末である。
アーケード版が1988年って話だからなぁ…
3年も経過してからの移植して発売するほどのゲームだったのかな。

と、最初っからゲーム全体の評価を言いたくなるような出来である。
肝心のゲームはと言うと…

スピードが遅いのでまずスピードアップ。
それから武器はミサイル一択である。
ミサイルは攻撃力が高くて雑魚は1発で倒し、しかも貫通性である。
他の武器は数発当てなければならないが、ミサイルだと強力。

別武器をウッカリ取るとそれだけで痛い。
しかし、そのアイテムがなかなかネック。
敵を倒すと武器アイテムが出て来るのだがその武器アイテムは攻撃を当てると変化する。
しかし、攻撃が貫通しないので(ミサイル含む)武器アイテムの後ろの敵に攻撃が当たらん。
寧ろ、この武器アイテムが障害物になるのである。ウゼェ…

ステージクリア後に出て来るそのステージで破壊した敵の種類と数のリザルトが出るのだが
破壊した数しか出ず、そのステージでその敵が何機が出たのか分からない。
例えば
そのステージ出て来る戦闘機が『20機』出るとしよう。
だから、倒した数が『15機』なら

『15機』という表記しかしない。

『15/20』と言った風に全体が分からなければ撃墜数報告など意味がないだろうに
それにその結果が出たからと言って新たに点数が取得できるわけでもなく

「何なのコレは…」

と作り手側の無駄な発表に困惑するだけである。



ここからがネタバレ























さて、他にネックなのは「ラスボスが不在」である。
完全にいないという訳ではないが…
建物そのものがラスボスである。
建物を破壊すればクリアだがコイツ無抵抗である。
ただ、「グラディ○ス」のように完全に無防備ってわけではなく
雑魚のヘリやら戦闘機を繰り出してくるが建物自体は何もしてこないのだ。
やたら硬い建物を破壊したら…
相変わらず作り手の自己満足なだけのリザルト画面が表示され…

通常ステージ曲にストーリー的な英語のメッセージが出て終わりである。
読めん!!

スタッフロールはない。
アーケード版はしっかりあるのに
ファミコン版は雲隠れのようである。

何なんだこれは…

撃墜数表示があるが何機中かを表示してくれないこのゲーム。
本作は髭人の中で点数は20点である。



勿論、100点中だよッ!!




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