姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

夏の空

2012-08-16 20:22:32 | 日記
夏の空



久しぶりの更新です。
皆様、いかがお過ごしですか?

私はやっと空を見上げ、写真を撮ることができるほどの
心のゆとりが出来ました。

子供たちのこと、ちゃんと書けるようになるには
もう少し時間がかかりそうです。

まだまだ暑い日が続くようです。
皆様、お体を大切に…


ひと休みさせていただきます

2011-06-04 22:53:31 | 日記
長い間、更新出来ないでいました。

このようなブログを覗いてくださって本当にありがとうございます。

今年になってから大変な出来事が次から次へと降りかかり
泣く暇もないほどに奔走していたらとうとう私がダウンしてしまいました。

本日、専門医を受診して鬱と診断されお薬もいただきました。

母として、娘として、一人の人間として立ち直れるように・・・

私が以前の私に戻ったら今度は発達障碍だけでなく鬱についても書いてみようと思います。

もうしばらくは更新も出来そうにはないけれど、
いつかきっとこの経験が役に立つような気がします。



簡単ですが子どもたちの近況を・・・

姫は「大変だけど楽しい」中学校生活を送っています。
部活もやってます。
ただ、もともと体力が無い上に、
人並みに集団行動をするためには人の何倍もの努力が必要なため
知恵熱(?)を出しては休んでいます


太郎は先月から登校しない日が増えました。
私も学校に対する不信感がばかりが膨らんでしまって
「もういいや!」って半ば投げやり気味な気持ちになってしまいました。
だって、入学前にあった「就学相談」で教頭先生(現在は校長先生)に
太郎の主治医からの意見書(検査結果)を出していたにも関わらず、
支援コーディネーターのKB先生からお電話で
「太郎くんの検査結果いただけませんか?誰も見せていただいていないようなんですが・・・」と
あの就学相談はなんだったんでしょう?
先日も精神科のNK先生が
「太郎くんには教室はしんどいのにな。支援クラス入れてほしいよなぁ
このままやったら教室どころか学校に行けんようになるのに・・・」
って仰ってたところです。
たまに登校する太郎に
「しんどかったら保健室かサポート室に行っていいんだよ」って言うと
「大丈夫。タロは頑張れるから」と言うんですが
つま先立ちで歩く後ろ姿を見送るのが辛いです。
太郎は緊張するとつま先立ちで歩くから・・・

姫も太郎も頑張っているので私も・・・と言いたいところですが
鬱に「がんばれ!」は禁句です
ぼちぼち、のんびり・・・ですかね

卒業式

2011-03-22 16:29:35 | 日記
18日、姫の小学校は卒業式でした。

卒業式は黙祷から始まりました。

式の前日「お母さん、卒業式の最初は黙祷するよ。
地震でたくさんの人が亡くなったから。
姫たちみたいな子供もたくさん。
卒業したくても出来なかった子達がたくさん。
だからみんなで黙祷するよ」と姫が言っていました。

この日を心待ちにしていた子供たち
その親御さん、親戚の方たち、
どれ程の尊い命が失われたことか

黙祷を捧げながら涙が止まりませんでした。


「君たちはたくさんの夢や希望を胸にこの日を迎えました。
しかし、同じように夢や希望を持ちながらも
叶えることが出来ないまま亡くなった方たちがいます。
それはとても辛く悲しいことです。
でも、そのことを忘れないでほしい。
命あることに感謝してほしい。
君たちはその命を大切にこれからの人生を歩んでください」

この校長先生の言葉を忘れずにいてほしいです。



亡くなられた方たちのご冥福をお祈りいたします。

一日も早い被災者の皆さまのご回復と被災地の復興を祈っています。



哀悼の祈りを・・・

2011-01-17 22:26:43 | 日記
今日、姫たちの小学校では地震を想定した避難訓練が行われました。
訓練の最後は迎えに来た保護者に引き渡し下校します。

あれから16年。
幸いにも生き残り、今も平穏に暮らしていることの有難さを感じています。

16年前のあの日を思うと胸が苦しい。
涙が溢れてきます。

あの日、私は助かりました。
私の両親も友人も身近な人はみな命は助かった。
そのことには感謝しています。

でも、みんな心に傷を負ってしまった。
幼馴染のTY君は目の前で友人を亡くしたと、助けられなかったと泣きました。
彼のそんな顔を見たのは初めてでした。

あの日、夜明けと共に目にした光景は・・・
変わり果てた街の姿。
見なれた街が一瞬で変わってしまったんです。
怪我をして血を流したまま歩く人を見た時、体が震えました。

あの地震で私は『人間』を見ました。
助け合い支え合うのも人間。
なりふり構わず我をむき出しにし、残酷になるのも人間。

それらのことを全て子供たちに伝えていかなくてはいけない。
頭では解っていても、子供たちに聞かれても、まだ話して聞かせることが出来ずにいます。

夜になって姫が真剣な顔でテレビの番組表を見ていました。
「何探してるの?何か見たい番組があるの?」

「見たいっていうか・・・お母さん、地震の日なのに地震のことやってない」

姫のこの言葉にハッとしました。
午前中は放送されていたようですが、
夜はバラエティやドラマがいつものように放送されていました。





さっき携帯に一通のメールが届きました。


「あの日から16年。
あの日の朝、一番に電話くれたよね。
毎年思い出すよ」


当時の職場の先輩からでした。

その先輩は足の不自由なお母さんと二人暮らしです。
お母さんはお嬢様育ちでとてもかわいらしい方です。
地震の朝、父が迎えに来てホッとした時、まっ先に先輩とお母さんを思いました。
「先輩のお母さんがきっと怯えてる。
もし怪我でもしてたら先輩一人じゃ無理だ」って思ったんです。
幸い実家は電話が使える状態で、実家から先輩に電話することが出来ました。
先輩の家の辺りは無事だったようで、いつもと変わらない声が聞けてホッとしました。

姫を授かって退職してもう13年にもなるのに・・・


私もあの時にたくさんの人の優しさに触れて、そのことは今でも覚えています。
でも、同時に怖かったことも思い出してしまって・・・

いつかきっと子供たちに話さなくちゃいけないと思います。
人の命の尊さと儚さ、生きる力。
そしてどんなときにも優しい人であってほしいと・・・


たくさんの人に助けられ、支えられて私はここにいます。


亡くなった方たちのご冥福を心からお祈りします。