姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

おりこうさん

2010-06-26 23:31:47 | 太郎のこと
今日、同じマンションのKちゃんのお母さんが

「姫ちゃんママ!タロくんのことで言うときたいことあってん!」

と言うので、内心ドキドキしながら

「何?タロが何かやらかしたのかな?」と聞くと

「タロくん、めっちゃおりこうさんやわ~」って

「ビックリしたぁ 何か悪さしたかと思ったよ~」


「この前、タロくんが信号渡ってる時、ちゃんと手を上げて渡ってたわ。

それだけでもかわいい~と思って見ててんけど、
私が車で曲がろうとしてたから止まりやってん。

だから『渡って~』って合図したら走って渡ってなぁ

渡り終わったらちゃんとこっちに向かって深々とお辞儀すんのよ~

おりこうさんやわぁ 帰ったらおばちゃんが褒めてたって
ママからも褒めてあげてなぁ」って


太郎は今日はおばあちゃんの所に行ってるので褒めるのは明日になりますが
私もとても嬉しかったです

褒められるって本当に嬉しいものですね

探すのが簡単

2010-06-26 00:51:59 | 太郎のこと
太郎に学校での話を聞くとおもしろいんです

先日も面白い話しが聞けました


「今日な、窓の外にピアニカの吹くとこを落としてん。
それで、校長先生に取ってもらった

どうしてそんなことになったのか
太郎の教室は2階です。
窓の外の転落防止の網に吹き口を落としたらしいのです。
でも、なぜ校長先生?

「なんで校長先生なん? KS先生(太郎の担任)は?」

「KS先生がちょうどおらんかってん。
探そうと思ったけど、KS先生より校長先生探す方が簡単やから
いっつも校長室におるやんか

ごもっとも
大笑いしてしまいました


1年KS学級の子供たち数名が
「ホンマや~ 校長先生呼んでこよう!」
「KS先生探すより早いよなぁ」
「校長室へ急げ~」などと言いながら
校長先生を呼んできて取っていただいたそうです

校長先生、ありがとうございました

側で聞いていた姫が
「アホやなぁ 校長室まで行かんでも
隣の教室にK先生がおるやん。
K先生に言ったら取ってくれるのに」って

でも、太郎達は校長先生にお願いしたかったんじゃないかな?

その日、校長先生は朝の会で
「校長先生はドラえもんになりたいです。
そして、もっとみんなの気持ちや考えていることが
解ったらいいなぁと思います」と仰ったそうです。

そんな校長先生だから子供たちは頼みに行ったんだと思います。


教育センターに行く為に太郎を迎えに行くと
校長先生が校長室の窓から「さようなら」と
太郎はとても嬉しそうに「校長先生!
「気をつけて帰ってくださいね
「はい!」
「今日も頑張ったね」
「校長先生、ドラえもんになれそう?」
ははは~ どうかなぁ なれるかなぁ」
「がんばれ~
「うん。ありがとう

そんなやり取りを聞いて???な私に太郎が
「校長先生はドラえもんになりたいねんて」と教えてくれました。


期待でいっぱいの太郎と反対に姫は
「校長先生、ドラえもんになっても校長先生出来るん?
っていうか、ドラえもんが校長先生・・・ムリ」って


どちらも校長先生が好きなのは解ったけど・・・
おもしろい子たちです
 

頑張るよ

2010-06-25 23:32:08 | 姫のこと
H先生の所に行ってから一週間

先週と同じく月~木曜日までは無事に登校しました

昨日の夜、姫が言いました

「お母さん、姫、明日は学校行く。
頑張るよ

H先生に「よく頑張った」と言ってもらえたことが良かったのかな?

「そう?朝になって行けると思ったら行ったらいいから。
しんどいのに無理して行かなくてもいいからね」

「たぶん大丈夫


そして、今朝。

起きてきた姫は
「起きれたよ~
行けるよ

「行ってきます」と元気よく出ていきました



なかなか理解してもらい難い特性を持った姫
自分を理解してくれる人がいると思えることで
気持ちが楽になったのかもしれません。

親や身内でない誰か
他人から「頑張ってるね」「しんどいんだね」
そう言ってもらいたかったのかもしれません。

明日も練習に行くと言っています





H先生

2010-06-19 10:23:26 | 姫のこと
昨日も朝から「頭が痛い」と泣く姫

やっぱり木曜日までが限界?と休ませることにしました。
仕事は休めないので姫には一人で留守番をさせることに

お昼休みに抜け出して家に帰ると姫はを見ていました

とりあえず、体調は心配なさそうです。

でも、このままでは・・・
頭痛薬をのませるべきか迷っていました。
姫は2歳で喘息の薬を飲むようになってから
「お薬を飲んだら楽になる」と解っていて最近は依存気味
喘息の薬は早めに飲む方がいいのですが
熱が出る前から「しんどいから何かお薬ちょうだい」と言うんです。
「何かって言われても・・・熱は?吐き気は?お腹は?」
「今は平気。でも、お薬ちょうだい
「それくらいで飲んでたら肝心な時に効かなくなっちゃうよ」
「お薬!お薬のみたい!

そんな姫に頭痛薬を飲ませるのは抵抗があって

そこで主治医と相談しようと思い立って病院へ

ところが、公立の総合病院は予約制です。
予約はすぐには取れません

それならと、その病院から独立開業されている先生の所へ
その先生は小児神経疾患の専門医です。
ただ、男の先生なので姫が拒否反応を示すかもしれない。
そんな心配をしながらH先生の医院へ

予想に反して姫は先生の問診にきちんと答えていて
先生には姫の検査結果を見ていただいて障碍のことも伝えました。

頭痛薬は様子を見ながら飲ませてもいいのでは?と言われました。
アセトアミノフェンでいいのことでした。

そして先生から提案されたのが「メラトニン」というサプリメント
こちらは医薬品ではなくサプリメントなので
「医師の処方が出来ないんだけどね。
でも、副作用や依存性は殆ど無いようだし、この子には有効じゃないかな」と。

今回の受診で姫が初めて
「眠れない」と言ったのです。
確かに夜はなかなか寝ようとしません。
赤ちゃんの頃から寝つきが悪かったのも事実です。
私が気付かない夜中に何度も目が覚めていたのかな?

先生は「まずしっかり眠ることが必要じゃないかな」と。

このサプリメントについては色々と調べてみようと思います。


そして姫は「お腹がグルグル言う」とも言えました
「痛いのかな?」
「(首を横に振って)グルグル言うだけ」
「そうか。普段から便秘気味かな?毎日う○こ出てるか?」
「出ない」
「それはなぁ固くなったう○こが出口を塞いでて、
出ようとして頑張ってるからグルグル言うんやで。
今日はう○こが出るお薬出すから飲んだらいいわ。
1回分だけ出すからな」


そして学校を休むことについては
「この子が学校でどんなにしんどいか、どんな目にあってるかわからないでしょう?
だったら金曜日に休むことをどうこう言うよりも
木曜日まで行けたことを『よく頑張った』と褒めてあげましょうよ
きっと頑張り過ぎたんだと思いますよ」

その通りだと思いました。
だから私は休むのは仕方ないと思っています。

でも、姫がそれでは許されない環境に居るのも事実です。

クラブも休みがちになると退部を促されます。
本番前は熱があっても休み難い雰囲気のクラブです。
特に6年生は余程のことが無い限り休めない雰囲気です。
冷却シートをおでこに貼って頑張っていた子もいます。
去年も2週続けて土曜日の練習を休んだら
「どうするつもりですか?」と顧問から電話がありました。

先輩のお母さんから「うちの子だって栄養ドリンク剤飲みながら練習に行ってますよ。
みんなも頑張ってるのに姫ちゃんだけ休みが多いのはどうかしら?」
と言われたこともあるし

何度も「もうクラブ辞める?」と聞いたけど
「辞めない!」と姫は言うし

もう一つは主人
今朝も姫に「やっぱり休むんやな!
昨夜からそんな気がしたわ」と

また何か言われるんじゃないかとそちらの心配の方が大きくて

クラブ関係も主人も無視できる範囲ではないのが困るところです。
他の人たちの言うことなら無視出来るんですが


今回のH先生との出逢いは姫にとって良かったのかもしれない。
姫が「眠れない」と言えたこと。
上手に姫の話を聞いてくださいました。

1回分だけの下剤をくれたこと。
病院へ来たことの意味がはっきりしました。
姫にも解りやすく、納得も出来たと思います。

帰りの車の中で「明日の練習どうする?行けそう?」と聞くと
「うん。行けそう」と言っていました。

そして今朝
姫は「う○ち出たよ。おかげでスッキリした
そう言ってクラブの練習に行きました。

どこか一つでも良くなると気持ちが少し楽になるのは大人も同じ。
昨日、もし「大丈夫、どこも悪くないよ」と診察だけで終わっていたら
今日もまた休んでいたかもしれません。

H先生、これからもお世話になりそうです。



初夏を感じさせるもの

2010-06-14 23:46:50 | 姉と弟
初夏を感じさせるもの・・・

そう「カブトエビ」の季節がやってきました。

田んぼに水が入ると泳ぎ回るカブトエビたち

不思議な生き物ですよね

水田が秋には稲穂が刈り取られ、畑になって野菜を作り
春になって野菜の収穫が終わるとまた水が入って水田になって・・・

あんなに何度も何度も掘り返されて耕されているのに

カラカラに干されている時期もあるのに

どうして毎年、水が入ると現れるんでしょう


今日、買い物の帰りに田んぼの横を通って泳いでいるカブトエビ達を発見

「あ~ また暑くなるなぁ」とぼんやり考えていました。


夕食の時、太郎が
「今日な、田んぼの水の中で何かヒラメみたいな形で
でも、足としっぽがあって、いっぱいで泳いでるのがおったけど
何やろう、アレ・・・

姫が「カブトエビやろ?タロ、毎年見てるやん

「カブトエビって言うって知らんかったもん
え~ でも、何でカブトエビって名前なんやろう?
柔らかかったし・・・ぷにぷにしとったで

「触ったの?」姫と私、同時に叫んでました

名前も知らない、得体の知れないものを触るなんて・・・
さすが太郎

「気持ち悪ないん?」と姫は言うけれど
そう言う姫だって、幼稚園の頃は触っていました
自分で捕まえることが出来なくて
「とって~」とせがまれて私が捕まえました
ガラス瓶に入れて「かわいい~」って眺めてたのに
忘れちゃったのかな


太郎は短時間にしっかり観察してきたようです。
「ぷにぷにして柔らかかったで。
端っこは赤くて、真ん中の方は白かった。
たまにダンゴ虫みたいに丸くなるのもおった。
丸くならんのもおったけどな

普段と変わらない時間に帰ってきたのに
良くそこまで触ったり観察したり出来たものです

「どんだけ触ってきたんよ~ 気持ち悪い」と姫は言うけど
連れて帰らなかっただけマシかも


姫は「かわいい~」といろんな生き物を連れて帰ってきました。

ダンゴ虫はガラス瓶にいっぱい
 (さすがに鳥肌が立ちました)

ミノ虫はポケットの中
 (気付かずに洗濯機で洗ってしまいました)

飼育ケースをわざわざ持って行ったと思ったらカナヘビを連れて帰ってきました
 (1年生の頃、クラスの男子に貰ってきました)

そんな姫が「気持ち悪い」だなんて

そういうお年頃なのかなぁ


とにかく、良い機会なのでカブトエビについて調べてみるのもおもしろいかも