姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

姫の涙、その後は・・・

2010-10-31 03:12:30 | 姫のこと
昨日、姫はいつものように朝からクラブの練習に行きました。
冬の大会のメンバーを決める日だと
緊張した顔で出かけて行きました。

太郎が「何を決めるん?」って聞いてきたので
「次の大会は選ばれた子だけが出られるの。
そのメンバーが今日決まるんだって。
姫は選ばれるかどうかわからないから緊張してるんだよ」

そしたら太郎は手を合わせて
「姫が選ばれますように
姫もがんばれ」と祈っていました

姫の帰宅時間、私は仕事中でした。
仕事を終えて帰ったら姫が何も言わないので
何となく察しはついたんですが
「お母さん、姫、泣いてたで。
帰って来てずっと泣いてた。
メンバーになれんかってんて。
あかんかったって」と太郎が教えてくれました。

姫に「そうなん?」って聞くと黙って頷きました。
今回は姫も何となく期待していたんだと思います。

「先生が褒めてくれた
嬉しそうに何度も、何度も言っていました。

私だって「もしかしたら・・・」って思っていました。
残念だけど、仕方ないです

姫はこのクラブが好きで頑張っていますが、
実力が評価され、他と比べられる世界なので
姫には辛いのでは?とずっと心配していました。

中学に行っても続けたいみたいです。
でも、中学は今よりもっとレベルが高く、
姫は下手をすると一度も大会出場メンバーには入れないかも
今でも部員の半分しか大会メンバーには入れないと聞いています。
そんな所へ行って姫は大丈夫なんだろうか?
仕事をしながらもそんなことをずっと考えていました。

どんなに頑張って練習しても、選抜テストで固まってしまえばそこまでです。
顧問の先生が苦手な姫は昨日もいつも通りには出来なかったんだと思います。

そんな姫がメンバーになったところで大会で固まればアウトです。
確かに先生の選択は間違いじゃない。
私が顧問だったとしても同じ選択だったと思います。

でも、母親としてはやっぱり切ないです。
好きなことを頑張っている姫に結果を残せる何かがあれば・・・
そんな風に思ってしまうのです。

でも、姫は違いました。
クラブでもいっぱい泣いて、その後は

「あかんかったけど、今日は基礎練習いっぱいしてきた。
お母さんがいつも『基礎がきちんとしてないと』って言うやん?
だから、今日はずっと基礎練習してきた

親バカかもしれませんが最高の娘だと思いました。
姫のこういうところ素敵だと思います。

「えらかったね」と言うと嬉しそうに笑っていました

「頑張ったら姫もメンバーになれるかなぁ?
あ!T中じゃムリか
そう言って笑える姫は本当にえらい


今日もまた練習です。
もちろん、頑張って行くようです

私も姫を見習わないといけませんね。
いつまでもうだうだと愚痴ばかりでは何も変わりません。

「今、出来ることを精一杯

姫を見ているとそう思います。
さあ、私も姫に負けないように頑張らなくちゃ



姫、12歳

2010-10-24 14:22:38 | 姫のこと
先週の月曜日、姫は12歳になりました。
周りの12歳に比べると随分幼い感じです。
「お母さん、姫って反抗期来るのかな?」なんて心配をしています。
反抗期を迎えたお友達の気持ちが解らないそうです。

「参観日とかみんなは『お母さん、来んといてよ!』とか言うやん?
姫はお母さんが来てくれたら嬉しいのに・・・
みんなが『お母さんが来たら恥ずかしい』って言ってるから
姫のお母さんも来なくていいよ。
来てほしいけど、姫だけ喜んでるの変だし・・・

難しい年頃ですね
みんなだって来てほしいと思うけど・・・

周りのお母さんは
「いいなぁ、姫ちゃんは素直で可愛くて。
うちの子なんか何を聞いても『うるさいなぁ』で終わりよ
って言うけれど・・・みんな素直でかわいいもんです

自分のお母さんに言えないことでも他所のお母さんには言えるようです。
照れくさいんでしょうね

「もう!全然写真撮らせてくれない!」って言うお母さん。
「大丈夫、私のカメラにはバッチリとびきりの笑顔で映ってるよ
焼き増しするね~」
「いつもありがと~ 何で姫ちゃんママなら撮らせるのよねぇ

姫は逆にお友達のお母さん相手には固まるので
「姫のお母さ~ん」と笑顔で手を振ってくれたり、
駆け寄って来て「写真撮って~」と言う子たちがかわいくて

みんなは自分のことは自分で決めて行動できる年頃です。
ハラハラさせられることもあるけれど、姫にはまだ難しいことが当たり前に出来てしまう。
そんな年頃なんです。

どちらが良いとは言えないけれど、子供たちなりに色々考えているのは確かです。
この年頃って、私達大人が、親でなくても身近な大人が見守っていること、
いつでも話を聞けるよって思わせることが必要な時期ではないかと思います。

姫の友達は姫が私に色々話すのでつられて自分達も喋ってしまう感じ
「うちのお母さんに言わんとってよ~」なんて言いながら

あと何年かしたら姫も私に隠しごとをしたり、
勝手に行動したり、疎ましがったりするのかなぁ

姫は姫なりの12歳を楽しんでほしいと思います。
周りのことを気にしだしただけでも成長かなぁと
でも、気にし過ぎて自分らしさを無くさないでほしいと願っています。

 

家電パニック

2010-10-12 16:17:45 | 日記
先月の14日に引っ越しをして1か月が過ぎようとしています。
引っ越しって物入りですよね?
それに加え、家電がどんどん壊れていくんです

引っ越し当日「奥さん、このエアコンもう無理かもしれませんよ」
と電気屋さんに言われて・・・
確かに効きが悪かったけど、猛暑のせいだと思っていましたが
どうやらエアコンに問題があったらしい
「12年も頑張ったんだから仕方ないですね」と
買い換えることにしました。

テレビも負けずに古かった。
いざ見ようとしたら、ノイズが多くて見ることが出来ないチャンネルが何局かありました。
取説を見ながらいくら頑張っても映らない。
DVDさえも何故か映らない
太郎が「お母さんのバカ!アナログだからだよ!
怒り狂うのを見かねてばぁばがデジタルテレビを買ってくれました。


「やっとテレビもDVDも見れるよ~」と喜んだのもつかの間
2,3日後に「お母さん!DVD止まるんですけど!
太郎が再び
DVDも壊れてしまいました

次は姫が「お母さん、CD聴きたいんだけど、動かない」
朝は聴けたんですけど・・・
何度試してもウンともスンとも言わなくなってしまいました
テレビより私はこっちの方がショックかも

そして昨日、晩ご飯の為に炊飯器のスイッチを入れたら
ピピピピ!とエラーメッセージ
今朝まで炊けてたのに~~~
修理代は2万近くかかるそうで、結局買い換えることに
憧れのガス炊飯ジャーを買ってしまいました
ここまで来たら半分ヤケクソみたいなものです

CDは姫がお父さんに誕生日のプレゼントとして
「ウォークマンが欲しい」とおねだりしたので
ちょっと早いけど、昨日買ってもらってスピーカーに繋いでみんなで聞いてます。
CD→パソコン→ウォークマンの作業が面倒ですが、
聴けないよりはマシですね

今年は洗濯機も壊れたし、家電が壊れる年なんでしょうね
これで冷蔵庫が壊れたら

もしかして家電も環境の変化に弱い?
これ以上、なにも壊れませんように



初めてと最後の小学校運動会・3

2010-10-12 15:36:03 | 姫のこと
運動会の記事、頑張った姫のことも

姫が自分の障碍を知り、周りと自分が少し違うと感じるようになってからは
無邪気さが消えてしまったように思えて淋しいです。
お年頃・・・になったということでしょうか

それでも、持ち前の真面目さは健在です。


6年生は運動会の花形競技ともいえる
『騎馬戦』と『組体操』があります。

私が子供の頃大好きだった競技ですが
姫は大の苦手

運動会の練習が始まって
「お母さん、どうしよう。ムリ・・・」と
「何が?」
「組体操と騎馬戦」
「何でよ~ 楽しいんだよ。花形競技だよ」
「姫、高所恐怖症なのに上に行かされる。
騎馬戦なんか上に乗って走られるんだよ!
絶対にむり!

なるほど・・・姫の体格なら上の方は間違いなし

「でもさぁ、姫が下になるわけにはいかないんだし、
頑張るしかないんじゃない?」
と言うしかありませんでした。

姫は毎日、毎日、体操服を泥だらけにして帰ってきました。

ある日「お母さん、怖いけど立てるようになったよ。
下に居るR達が足を押さえてくれて
『姫、頑張れ!持ってるから落ちないよ。大丈夫だよ』って

また別の日には「お母さん、騎馬戦の組替えしてもらった。
姫は下になったよ。『怖いなら替わってあげる』って

最後の運動会、みんなで助け合って本番に臨みました。

組体操では腰が引けてたけど、ちゃんと両手を挙げてタワーの上に立ちました。

騎馬戦も一生懸命走って決勝組に残りました。


苦手なこともみんなが助けてくれれば、協力しあえれば出来る。
自分に出来ることを頑張ればいい。

姫、本当によく頑張りました

閉会式の直前「お母さん、出来た」と笑う姫。
いい笑顔でした。

小学校の最後の運動会は
素敵なお友達に囲まれた素晴らしい運動会でした。

終わりよければ全てよし!

姫とお友達、みんないい顔してました






初めてと最後の小学校運動会・2

2010-10-09 11:25:13 | 太郎のこと
さて、集団の中での太郎はというと・・・
一人だけ動きが違います。
開会式では先生のお話の時「はい!」と手を上げて返事をしたり、
待ってる間はBGMに合わせてノリノリで踊っていたり
担任の先生に「『気をつけ』は?」と注意されたら
ビシッと指先まで伸ばして『気をつけ』の姿勢をするんですが
大あくびをしてみたり・・・
どこまでもマイペースでした

それでも逃げ出すことなく体操もダンスもやり遂げました。
笑顔で楽しそうに、元気いっぱいでした

リレーでは隣のクラスの方に向かって走ってしまい
みんなから「ちが~う」「こっち~」と言われ、
慌てて先生が飛び出す場面もありましたが、
諦めずに最後まで走りきりました。
走り終わったら、後に走ってくるお友達をずっと一人でハイタッチでお出迎え
本当は座っているべきなんですが、先生は邪魔にならない位置に促すだけで
「座りなさい」とは言われなかったようです

休憩中には「お母さん、NDちゃんがお母さんに用事があるって」と
かわいい女の子を連れてきました。
「こんにちは。タロのお友達?」
女の子はこくんと頷いて
「タロくんのお母さん、タロくんと写真撮ってください」と
「タロと写真撮ってくれるの?ありがと~」と
なんとも微笑ましいツーショットを撮らせてもらいました。

女の子ってしっかりしてますねぇ

夜になって3人でビデオを見ていると
「タロってやっぱり姫に似てる。
一人だけ動きが違うし
と、姫はブツブツ言っていましたが、
「人と違っていてもあんなに楽しそうなんだから良いじゃない。
一所懸命、最後まで頑張ってるんだから良いじゃない。
そんなところも姫とそっくりだよ
と言うとタロは「タロ、偉かった?頑張った?」と嬉しそうに笑っていました。

姫は恥ずかしそうに笑っていました。
「気付かんうちはそれでもいいかもしれんけど、
タロが大きくなって気付いたらやっぱり恥ずかしいと思うで」と・・・
これも姫の成長かなぁと思いますが、ちょっと淋しい気がします。