姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

何を思って?

2010-04-28 22:43:37 | 太郎のこと
今日は姫のプレイセラピーの日でした。
太郎も学童を休ませて一緒に連れて行くことにしました

ところが、下校時間を過ぎても太郎が帰ってこない
心配して迎えに行こうとしているところへ「ただいま~」と2人仲良く帰宅

どうしたのか聞くと、一人で帰るのが心細かったのか、姫の教室まで行っていたそうです。
でも、姫たち6年生は40分も後に帰ることになっているので、
姫の教室の前で待っていたんだそうです。

すると、姫の担任のWD先生が声をかけてくださって、
太郎を6年生の教室に入れて椅子と本を用意して待たせてくださったんだとか

「お母さん、やっぱりWD先生って優しいよなぁ」と姫も嬉しそう

「家庭訪問の時にお礼を言わなくちゃね」と言うと
「謝る方が先かも~」と姫。
「なんで?タロ、何かしたの?」
「うん。WD先生が話しかけた時にさぁ、先生のおでこ、パチン!って・・・」
「うそでしょ~
タロ!何でそんなことしたの
「ん~?姫の先生の髪型ってさぁ校長先生に似てる
「そんなの理由にならないでしょう?・・・って、まさか、校長先生にもパチンしたの?」
「まだ、してない
「まだ、じゃない!したらダメ!あのね、人の頭をパチンしたらダメなんだよ。
わかった?もうしないでね?」
「わかったよ~
「WD先生のことだから怒ってはいないと思うけど、失礼すぎる~どうしよう」
「けっこう、いい音してたよ~ パチン!って
姫はなぜか嬉しそう

明後日の家庭訪問、気が重いです

それにしても、何を思って叩いたんだか・・・
WD先生と校長先生、同じくらい髪が薄いです
校長先生は年配の方なのですが、WD先生は私より少し若くて・・・
髪のことは気にされているのではないかと
太郎は「校長先生の頭、光ってる」ってずっと言っていたので、気にはなるんだろうけど、
まさか、叩くとは
WD先生のことだから、ちゃんと太郎の背に合わせて、屈んで話しかけてくださったんだと思います。
ずっと気になっていたものが目の前に、手の届くところにあったから?
それにしたって、叩くことなのに~

WD先生に先ずはお詫びを、そして太郎のことも一緒にお願いしておこうと思います
この1年、姉弟揃ってお世話になりそうですから

念願のMy Car

2010-04-23 23:59:45 | 日記
子供たちのことで忙しい毎日です。

病院、教育センター、障害者支援センター
全て自転車またはバス、電車で移動していた私ですが
やっと念願のマイカーを購入です

軽の中古車なんですけどね

太郎の入学を機に買いたいとは思っていたのですが、
なかなか思いきれなくて・・・

今週の月曜日に車関係の仕事をしている叔父にお願いしました
「中古車で安いものを買いたいんだけど・・・」

そして、水曜日には叔父から
「軽で良いのがあったけど、どうする?」と連絡が
急展開に驚きつつ「お願いします!」と即答です

これで移動がかなり楽になるし、学校を早退したり休んだりしなくて済むし
夜中に熱を出してもすぐ病院へ行けます

問題は初めて乗る車種で、初めて高速を走らなくてはいけないこと
叔父が住む京都まで車を取りに行かなくてはならない

そこで、今日職場で「今度の土、日のどっちか一緒に京都に行きませんか?
と声をかけてみたんですが「ごめん、用事がある」「急すぎるよ~」と
ことごとくフラれてしまいまして

覚悟を決めて高速道路に挑戦しようかと思っていると
母が明日から京都に行くので、帰りに私ので母を送ってくるからと
叔父からとても有難い電話をもらいました

明日にでも駐車場の契約に行ってきます。
があれば私も子供たちも行動範囲が広がるので楽しみです
私のストレス解消にも良いような気がします


一緒に頑張ろう

2010-04-19 22:27:46 | 姫のこと
遅くまで仕事があった週末。
子供たちはばぁばの所にお泊りに行ってもらいました。
その夜の姫とのメールのやりとりです。

姫 タロがからかってくるし、姫はイヤって言うのに止めてくれへん。
  まぁ姫も悪いと思うねんけど、どうしたらいい?

私 知らん顔しとき 

姫 腹立って言い返したくなるけど我慢してみる。
  また家でどうしたらいいか少しずつ教えてね。

私 タロも自分でどうしたらいいか解らなくて、困ってたり、悲しい思いをしてるからね

姫 姫もそういう事あるから姫もタロも同じ病名なの?

私 そうだよ。
  でも、タロにはまだまだ難しいから言わないでね。

姫 わかった。でも、姫にも難しいよ。やっぱり姫レベル低い

私 お母さんにだって難しいんだから。
  お母さんだって、まだまだ勉強しなくちゃいけないんだからね。

姫 じゃあ、2人で頑張って行こう

私 そうだね。一緒に頑張ろう


姫が落ち着いて自分の困り感を話してくれることは初めてかも
今までは泣き叫びながら訴えてきました。

「姫だって!姫だって、どうしていいか解らへんの!

そう叫んで泣いてた姫がこんな風に「一緒に頑張ろう」だなんて

今度の担任のWD先生のおかげかなぁ
私より少し若いWD先生は男の先生だけどとても優しい
男の人が苦手な姫が「大好き」と言うほど
「6年の担任はSE先生かWD先生がいいなぁ」ってずっと言ってました。

念願かなって「お母さん!担任WD先生になったよ」と大喜びでした。

そして姫の取った行動は
「WD先生はどうしてそんなに優しいんですか?
支援クラスの子にも優しく出来るのはどうしてですか?」
と、WD先生に聞いたそうです

WD先生はきちんと答えてくれたそうです。
「実は先生には障碍者の弟がいます。
だから、子供の頃からお父さんやお母さんに
弟との接し方を教えてもらっていたからかな」

誤魔化しのないWD先生の言葉は姫の心に響いたのでしょう。
帰ってすぐに「お母さん、WD先生が優しい訳、Mくんにも優しい訳、わかった!」と話してくれました。

そして、このメールのやり取りです。

WD先生は私にも「この1年、姫ちゃんのことはしっかり見守っていきます。
よろしくお願いします」と仰ってくださいました


太郎が入学してから何となく私の先生方に対する見方が変わってきました。

今までとても無愛想だと思っていた姫のクラブの顧問のOT先生。
若い男の先生ですが、今まであまり笑った顔を見たことが無くて
「この人は子供が嫌いなのかな?何で小学校の先生になったんだろう?」
とまで思っていたんです。

ところが、太郎が姫の所にお弁当を届けに行こうとして階段で転んだ時、
私より先に「うわ~」と慌てて駆け寄り
「大丈夫か?お姉ちゃんとこ行けるか?」と声をかけてくれました。
太郎が「うん。大丈夫。行ける」と言うと
「そうか。よし、ガンバレ!気をつけてな」と笑って

そのことをと姫に話すと
「うっそ~マジで?OT先生が?ありえない」って
OT先生、ごめんなさい

他の先生からも「タロくん、姫ちゃんそっくりですね~」と声をかけられたり、
「元気があっていいですね」とか「おちゃめさんですね」とか言われると
先生方、姫のことも太郎のことも見てくださってるんだなぁって感じます。

姫も太郎も好調なスタートのようです

通級支援

2010-04-19 21:44:13 | 太郎のこと
先日、姫が養護のS先生からの伝言を預かってきました。
「お母さん、今度学校に来た時、NT先生がお話ししたいですって。
S先生がお母さんに言っといてって」と

何事かと思いきや「お母さん、太郎くんにも良い支援が出来そうです」とNT先生。
NT先生は学校生活支援教員という立場で、姫の時にも相談に乗っていただきました。

そのNT先生から突然のお話で?な私にNT先生は
「今年、通級支援として太郎くんのように特別支援クラスには入れなかったけど、
しんどさを抱えた子供たちの為に『サポート室』というものが出来ました。
教室に居るのがしんどくなった時、クールダウンが必要になった時、
いつでも利用できる部屋です。
ここでは自分のペースで過ごすことが出来ます。
そして、落ち着いたらみんなの所へ帰ります。
まだ、授業が始まっていないので使うことはなかったんですが、
太郎くんにもここを使ってもらうつもりです。
太郎くんが落ち着けるように、太郎くんの好きな物、車がいいでしょうか?
これから少しずつ用意しますね。
教室から直接学童くらぶに行くのがしんどいようなら、
この部屋で1時間ほど過ごして、気持ちを楽にしてから学童くらぶに行くという方法もあります。
いつからどのように利用するかは担任のKSと相談しながら決めてよろしいでしょうか?
KSもベテランですからしっかりサポートしてくれるはずです。
安心してください」

寝耳に水とはこのことです
私は思いがけないNT先生の言葉にただただ茫然とするばかり・・・

「ありがとうございます!
太郎にはぴったりの方法だと思います。
これなら太郎も頑張れると思います。
ここが拠り所となるはずです。
学校でのことは先生方にお任せします。
どうか太郎をよろしくお願いします

やっとそれだけ言うことが出来ました。

この学校の配慮が嬉しかったです。
今までの不安や心配が吹っ飛ぶほど安堵感です

この支援の輪がどんどん広がりますように
発達障碍への理解が広がりますように


学童くらぶ、スタート

2010-04-03 22:50:38 | 太郎のこと
4月1日から通うことになっていた学童くらぶですが・・・
前日の夜、仕事から帰ると太郎のおでこに冷えピタが
37.7度の熱を出していました。
朝になっても37.4度までしか熱が下がらなかったので
初日から欠席とは・・・

1日に「明日のお弁当は何がいい?」って聞くと
「遠足の時と同じのがいい!」って
エビフライが気に入ったようです

2日の朝も
私は仕事で送っていくことが出来ないので姫が送ってくれることに
マンションの前で「行ってらっしゃい!」「行ってきま~す」と右と左に別れて出発

私は何度も振り返って見ましたが、太郎は一度も振り向きませんでした。
大きなリュックを背負って、新しい傘を両手でギュッと持って
遠くから見るとリュックが傘をさして歩いているようでした

「行く」と自分で決めたらやり遂げるのが太郎です。
途中でぐずって姫を困らせることもないでしょう。
だから、転ばないように、事故に遭わないように、それだけが心配でした

職場で友達に「今ね、タロが学童くらぶに行ったよ。リュック背負って傘さして・・・」と言うと
「タロくん、行けたんやね~ なんか涙出るよなぁ」って
大人たちは太郎の学童デビューに涙していました

お昼休みに一旦家に戻ると姫が
「お母さん、タロ、大丈夫やったわ
めっちゃ元気でテンション高かったで。
大きな声で『おはようございます!』って部屋に入って行った
と教えてくれました。
やれやれ、一安心です。
「今頃、タロもお弁当食べてるかなぁ」と話しながら姫とお昼ご飯を食べました。

夕方のお迎えも姫にお願いして仕事に戻りました。
でも、やっぱり気になって少し早めに帰らせてもらって学校へ

門の外に並んだ子供たちの中に太郎の姿を見つけました。
先生が「お姉ちゃんがまだなんですが・・・」と困っていらして
「すみません、私が連れて帰りますので」とみんなで歩いていると姫が来て
「姫~」と嬉しそうに駆け寄る太郎
「今日は姫がお迎えに行くからね」と言っていたのに姫が来なくて心配していたようです。
姫はお友達と遊んでいて時間に気付くのが遅れたようです

みんなとの別れ道で太郎は「バイバ~イ」とみんなの後ろ姿に向かって3回大きな声で叫んだのですが、
みんなは気づいてくれなくて・・・
泣きそうな顔の太郎に「みんな気づかないだけだよ」と声をかけて歩き出しました。

姫が「タロ、お友達できた?」と聞くと「忘れた」と小さな声で答えていました。

初めてのことばかりで疲れたんでしょう。
足元がふらついていました。
でも、「自転車に乗りたい」「リュック持って」など言わずに黙々と歩いていました。

「疲れた?大丈夫だった?」と聞くと
「タロが持ってるのと同じトミカの本があった。恐竜の本も」と話してくれました。

面接の時に「車の本を用意しましょう」と仰っていたのを思い出しました。
ちゃんと用意してくださっていたんだなぁと嬉しくなりました。

連絡帳には「一人でぬり絵やブロックで遊んでいました」と書いてありました。

お友達と遊べなかったんだね。
だから「忘れた」って答えてたんだね。

夜になって久しぶりに暴れていました。
暴れて、布団に倒れこんで「うわ~~~」って叫んで、泣いて・・・
1日頑張ってきたんだもんね。
わからないことだらけで不安と緊張でいっぱいだったよね。

だから「タロ、お母さんにギュ~して」って言ってみました。
太郎は黙って私にギュ~っとしがみついて、私も太郎を抱きしめて

焦らなくてもいい。
私たちはこうやって少しずつ少しずつ進んでいけばいいって
今はそう思えるようになりました。


今日も私は遅くまで仕事だったので子供たちはばぁばの所にお泊りです。
朝、じぃじが迎えに来てくれました
姫も太郎も大喜び

「おじいちゃん、今日はどこ行くん?」
「そうやなぁ、じぃと花見でも行くか?」
「やった~」
「お母さん、お仕事頑張ってね~」
元気に手を振って出かけて行きました

そろそろ桜も見頃です。
入学式まで散らずに咲いてくれるといいなぁ