姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

この時期はしんどいよ

2013-03-17 12:06:27 | 太郎のこと
毎年、この季節になるとバタバタと忙しいです。
私は学校に行って来年度の支援について先生方と相談。
学校の中も何となくザワザワとしていて…

太郎が3月になってから学校に行くのを嫌がるようになりました。
聞けば「いつもこれくらいの頃ってしんどいねん

う~ん
姫に相談すると「確かに3月ってさぁしんどいわ。
だってさぁ担任の先生とか急に休んだりするし、
時間割の変更なんかしょっちゅうあるし、
なんか頭ん中パニック状態になってる。
でも、誰も気づいてくれへんしさ。
しんどいよ」と言われました。

こういうところが特性なのでしょうね。

太郎に改めて聞いてみると
「先生がおらん時に『静かにしよう』って言っても誰も聞いてくれんし、
○○と△△はケンカするし…疲れた」と話してくれました。
「タロも一緒にケンカになるん?」って聞くと
「いや、俺はせえへんよ。でも、見てるだけでしんどい

繊細な所があって他人にとても気を使う太郎。
とても気遣いが出来る子です。

友達関係も太郎自身が順調でも友達同士が揉めると
人間関係に気を使うようです。

A君とB君は仲が悪くて、A君とC君なら一緒でも仲よく遊べるとか…

アスペルガーの子は相手を思いやれないといいますが、
決してそんなことはないと思います。
現に太郎はちゃんと気配りが出来る子です。

姫だって一人ぼっちの子がいると放ってはおけません。
後輩には人一倍気をかけています。
だから、卒業して2年経った今でも小学校の後輩たちや
その親御さんは「姫ちゃん」と慕ってくれています。

3月という時期、親にとっても子供にとっても楽ではない時期に間違いなさそうです。
皆さんは来年度の準備は終わりましたか?
4月の新学期の好調なスタートの為に頑張って準備しましょう。



ズボンとは…

2012-11-29 06:46:47 | 太郎のこと
ご無沙汰しておりました。
日々寒くなっておりますが、皆さま風邪などひかれませんように。

さて、久々の更新です。
相も変わらず賑やかな我が家はうつ病の私にとってかなり疲れます。
でも、思わず吹き出してしまうような出来事がありましたので記事にしました。


今、私は買い物に行くのもかなり辛い状態です。
なので、服や雑貨は通販を利用しています。

先日は太郎の冬物をまとめ買い
トレーナー等のトップスは問題なし
でも、身長とウエストに合わせて買ったボトムは丈が長い

姫がボソッと「タロって体型はお父さんに似たんや…残念やね~
イケメンのくせに、お腹出てて短足って最悪やん

き、きついよ、姫

「タロ、ちゃんと履いてみて」と、面倒くさそうな太郎をなだめ、
ウエストを引き上げてみたけれど、やっぱり長い
「やっぱり長いねぇ」と言うと
「母ちゃん、ちゃんと合わせて買ってや!」と太郎。
すかさず姫が「買い物について行かんし、試着もせんくせに文句言うな!

そしたら太郎が
オレにとってズボンはパンツが見えんかったらそれでええんや

とキッパリ言い切った

パンツが見える、見えないの問題なのか?

呆然とする私と「最悪やな」と呆れていた姫でした。


相変わらず姫は不登校ですが、太郎は元気いっぱいで登校するようになりました。
先生方も太郎の変化に驚き、喜んでくれています。

担任のKR先生は姫が3年生の時の担任でした。
穏やかで物静かな男性です。
太郎にも声を荒げることなく「宿題はちゃんとしような。昨日で2回やってきてないから3回目は残って先生とやろう。
それが嫌やったら約束しよう。今日は宿題してくるって先生と約束出来るかな?」そう言われて太郎にスイッチが入りました

「オレ、今日から宿題は家でするわ。先生と約束したから

さすがです、KR先生!
姫も「KR先生、変わらないね~」と懐かしそう。

姫の担任も「頑張らんでええからな。無理せんでもええからな」いつもそう言ってプリントを届けてくださるのです。

二人とも担任に恵まれて幸せです。
だから私はなんとかやっていけるんだと思います。
私のことも気遣ってくださる先生方に感謝しながらの日々。
本当にありがとうございます。


スタートです

2011-04-12 16:43:34 | 太郎のこと
久しぶりに太郎のことを

2年生になった太郎ですが、そのマイペースぶりは相変わらず
新しい担任の先生のことを尋ねても
「イケメンやったで」と
「前の学校では厳しいことで有名でしたって言ってたけど嘘やと思う
姫と私は「それじゃ解らないよ~」と

そして、新学期2日目
夕方になって私の実家へ行っていると学校から携帯に電話が・・・
担任のAN先生でした

「太郎くんのお母さんですか?はじめまして担任のANです。
あの、着任早々申し訳ありません。
実は私、今やっと教室に戻ったんですが、
太郎くんの連絡帳を拾いまして

転任してきていきなり保護者に電話する羽目になって
とても緊張されているのは解るんですが
どうも話がしどろもどろで

どうやら会議が終わって教室に戻ると太郎の連絡帳が落ちていたので
明日の時間割や持ち物などを知らせるためにお電話くださったらしい

私もちょうど太郎のことをお願いしたかったので面談

見守られて・・・

2011-01-26 22:03:34 | 太郎のこと
太郎がお友達に噛みついた件は一件落着です

相手の子のお母さんに
「タロがRYくんに噛みついてしまったそうで・・・
ごめんなさい。RYくんは大丈夫?」って謝りました。

RYくんのお母さんは少し驚いて
「あら?そうなの?RYからは何も聞いてないけど。
だから、きっと悪いのはRYの方やね
あの子が先にタロくんが怒るようなことしたのよ。
なんだかんだ言ってタロくんが好きなのにねぇ。
こちらこそ、ごめんね。
これからも同じようなことあると思うけど、
男の子だし、お互い様ってことで
と言ってくださって

本当にやっと肩の荷が降りました。
姫の時のことがトラウマになっていて、お友達とのトラブルを聞くと
過呼吸を起こしそうなほどにドキドキしてしまって

もちろん太郎には「腹が立つのは解るけど、噛むのは悪いよ」と教えました。

その後、先生にも最近の学校での様子を伺って。

「RYくんとのことは確かに仕掛けたのはRYくんらしいです。
そこは私が見ていなくて。
でも、子供たちから話を聞くとRYくんがかなりしつこかったみたいです。
ただ、翌日になってもタロくんがそのことを忘れられずにいて
また言い合いになって怒ってしまって。
まだ気持ちの切り替えは難しいみたいですが、
少しずつタロくんなりのクールダウンの仕方が出来ればと思っています」

クールダウン・・・太郎なりの方法が出来あがりつつあるようです

今日も一人でサポート室へ行ったけれど先生が不在で閉まっていたそうです。
「どこに行っていたのかはわからないんですが、しばらくして上手くクールダウンして『ただいま~』って帰って来てくれました」って。
学校から出なければと思ってくださっているようです。

「サポート室に行けることで気持ちの拠り所みたいなものが出来たのか、
教室でウロウロすることがなくなりました。
子供たちにもタロくんは気持ちがしんどくなってしまった時は
サポート室に行って元気になったら戻ってくるからねって話しました。
だから最近は『サポート室行ってきます』ってタロくんが言うと『いってらっしゃ~い』
戻ってくると『お帰り~』『ただいま~』ってやってますよ
というお話も伺うことが出来て

どうやら宿題のことも「勉強は学校でする」って思っているようです。
「宿題は?」って言うと「明日サポート室でするから」と言うようになって
「なんで家でも勉強なん」と癇癪を起して暴れていたところから一歩前進です。

確かに、前日の宿題は教室でやるとみんなに騒がれてやり難いけれど、
サポート室なら誰にも何も言われないですからね

先生も「それでいいですよ。そんな風に置き換えて出来るならそれで行きましょう。
お母さんも声掛けは大変かと思いますが、お願いします」と。

太郎なりのやり方で良いと言っていただけてホッとしました。

昨日と今日は本読みは家でしました。
算数と漢字のプリントは学校に持って行きました。
そのうちプリントも家で出来るようになるかも

定型の子のお母さんにとっては「あたりまえ」なことも
私にとってはな出来ごと

「すごいねぇタロ。二日連続で本読み出来たやん」って褒めまくり

姫が呆れて「お母さん、甘っ」って言うから
「だって~タロが自分から本読みしたんだよ。すごくない?」って言ったら
「なるほどね、タロが怒らんと本読み出来たんやからすごいんや
「そうよ!進歩したと思わん?」
「って言うか、いい加減にせな、お母さん、アザだらけになるし
はい、確かにそれも嬉しい理由の一つですが

とにかく、太郎のペースを見守っていただけて、こんなに嬉しいことはありません
このままの環境で過ごせるといいのですが

トム・ソーヤの冒険

2011-01-25 16:59:37 | 太郎のこと
昨日、太郎がかなり落ち込んで帰ってきました

「何かあった?」って聞いても返事はなし

気を取り直して借りてあったDVDを見ようと誘ってみました。
私が子供の頃に放送されていた「世界名作劇場」の「トム・ソーヤの冒険」
太郎もきっと気に入るはずと思って借りてきたんです。

太郎、笑いながら楽しそうに見ていました

そしてトムが叱られるシーンでポツリ

「タロ、トムの気持ち解るわ」

ハッとしました。
子供の頃、そんな風にこのアニメを見たことなかったなぁって・・・
ただ「おもしろい」とか「楽しそう」としか思わなかった気がします。

そうか、太郎はトムの気持ちが解るんだ。


そして今日、学校でトラブルが

昨日は同じクラスのRYくんとケンカをしたようです。
担任の先生が出張中で解決できないまま帰って来てしまったようです。
そのわだかまりが今日になっても解けず、またケンカになって
太郎がRYくんの腕に噛みついてしまったようです。
「服の上からだったので心配ないです」と連絡帳には書いてありましたが

話を聞こうにも太郎が帰ってすぐに眠ってしまったので、まだ聞けずにいます。
RYくんのお母さんにお詫びするのは太郎の話を聞いてからにしようと思っています。
私は太郎の母親なんだから、まずは太郎の話を聞かないと。

太郎はとても疲れたのか、帰ってすぐ寝てしまいました。

辛かったのかな?
しんどかったのかな?
悔しかったのかな?
先生に話を聞いてもらえたかな?

太郎の寝顔を見ながら色々と考えます。

明日は参観日なので先生とお話して、RYくんのお母さんに噛みついてしまったことを謝らないと。
噛みついたことは悪いこと、でも、噛みついた理由は?

3学期になって太郎が教室へ行きたがらないことと関係があるような気がします。
トムやハックのように自由にのびのびと、とはいかないようです。



今、姫も不安定な様子。
2年前の姫の姿と重なります。
太郎とケンカして叩いたり蹴飛ばしたりひどいことを言った後、
フッと表情が無くなります。
ペタンと座り込んでぼんやりとしたまま
「姫!蹴るのはダメやろ?」と怒る私の声なんか聞こえていないようです。
進学のこと、クラブのこと、友達のこと
姫も色々な問題や悩みがあるようです。