姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

障碍と向き合う

2014-01-23 14:42:02 | 姉と弟
お久しぶりです。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
我が家は喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきますが
今年も皆様にとって幸多き年となりますよう心からお祈り申し上げます。

さて、我が家の近況ですが
昨年10月、私の母が癌の為に他界いたしました。
姫と太郎にとっては大好きなばぁばです。
私にとってもよき母、大きな支え、そして数少ない子供たちの理解者の一人でした。

母が居なくなって私の心に大きな壁が立ちはだかりました。
私が叱った後、子供たちをフォローしてくれる人がいないのです。
無条件で子供たちを甘やかし、支えてくれる人がいないのです。
これには困りました。
そんな空気を悟ってか子供たちはおとなしく、静かに時間だけが過ぎていきました。

そしてふと気づくと明日は姫の高校入試
肝心の姫はといいますと
「明日に備えて体調を整える!」という大義名分を掲げスヤスヤと
大丈夫なんだろうか…

受験は別室での受験となります。
試験慣れしていないし、どんなことでパニックになるかわからないので配慮をお願いしました。
無事に受かりますように

姫なりに悩んだ末の志望校決定でした。
最初は通信制の高校のつもりでしたが
「普通の学校生活がしてみたい
と全日制の学校への進学を決めました。

3年間不登校でいたのに…と思われるかもしれませんが、私は姫の可能性を信じたい。

姫は近頃では発達障碍であることをカミングアウトしています。
「障碍があっても姫と友達って言ってくれる人とだけ仲よくできたらそれでいい」
そんな風に思えるようになっています。
「障碍者って変な目で見る人の方がおかしい」と怒ってみたり

そんな姫も完全に吹っ切れたり、心の傷が癒えたわけではありません。
毎日毎日、姫なりに精一杯、必死です。

高校に行けることより、生きるために必要なことを普通に出来る人の方が羨ましい

この一言は私の心にぐっさりと刺さりました
分かっていたつもりでも辛いです

そんな眠り姫はいったいどれだけ眠るのでしょうか


一方、太郎は相変わらずのマイペースぶりです。
忘れ物は多いし、失くしものも多いです。
多動も全開で見ていると本当に目が回る

でも、それが太郎なんです。
幸い太郎は友人に恵まれています。
元気に仲よく遊んでいるし、人気もあるようです。

「みんなが笑ってくれるのが一番うれしい」という太郎。
鬱の私にも毎日「母ちゃん、笑って」と言ってくれるんです…正直辛いです。
でも、あの手この手で私が笑うのを待つ太郎に思わず苦笑い
それでも「母ちゃんが笑った」と納得してくれるのが太郎です。

太郎が学校に行かない理由は「しんどいから」
主治医のN先生は「過剰適応するからしんどいんやろう」と仰います。
だからなるべく無理強いはせず太郎のペースで登校させています。
ただ、勉強はこれ以上遅れるといけないので丸1日休んだ日はドリルをする約束をしました。

そんな太郎も自分の障碍を隠す気はないようです。
そして自分の障碍について自分なりに勉強(?)中
姫はもっぱら本から情報を仕入れていましたが、
太郎は「あ~オレ本は無理やわ」と姫のお下がりの本には目もくれず、
ひたすらネットの動画で情報収集

それぞれに合った方法で自分たちの障碍と向き合う姿は頼もしいです
これも成長ですね

天国のばぁばも喜んでいるんじゃないかと思います。

眠り姫がやっとお目覚めです
ホントに大丈夫かな









初めてと最後の小学校の運動会・1

2010-10-09 10:40:10 | 姉と弟
先週の土曜日は運動会でした。

太郎にとっては初めての、姫にとっては最後の運動会です。

姫はこれと言って心配はなく
「怪我しないように頑張るんだよ~」
と言うだけでした。

問題は太郎。
今まで姫の運動会を最初から最後まで見たことがありません。
午前中で飽きてしまって「帰る」と

そんな太郎が炎天下の運動場で1日頑張れるか?

本番前の全体練習(通しのリハーサルのようなもの)の日
「どうだった?タロは大丈夫そう?」と姫に聞いたら
「何か訳解らんことしてたわ。
フラフラ~とどこかに行こうとして先生に捕まってたで
やっぱり

翌日、養護のSM先生の所へ行って
「姫に聞いたんですけど、タロは大丈夫でしょうか?」
「お母さん、早耳ですねぇま、何とかなるでしょう。
学校の外にさえ出なければ
確かにタロくんにはしんどいと思います。
でも、担任のKS先生も私達もいますから、
とにかく、やってみないと
と頼もしいお言葉が

その日、帰ってきた姫が
「お母さん、姫さぁ児童係りになった」
「なにそれ?」
「1年生のお世話係」
「へぇ、大変そうやね」
「しかもさぁ、タロのクラス担当」
「同じ1組だからじゃないの?」 (タロ1-1、姫6-1です)
「違う。クラスは関係ない」
「じゃあ、姫はずっとタロの傍に居るの?」
「そう。タロのクラス席に居る」

私は心の中で

「これって、姫にタロを見とけってことなん?」
「いやいや、1年1組を見とくんでしょ?」
「でもさぁ、みんなが『あ!タロのお姉ちゃんや!』
『お~姫や!』ってうるさい・・・ってか、
何で他の1年まで『姫!』って呼び捨てなんよ!
「まぁまぁ、みんなお世話係が知ってる人で嬉しいんだよ。
トイレに行きたくったって、知らない人より知ってる人の方が頼みやすいやん。
姫だって、知らない子のお世話より、知ってる子のお世話の方がしやすいでしょ?」
「それはそうなんだけど・・・」
「じゃぁ、いいやんか。
お母さんもその方がウロウロしなくて助かるわ
「あ、そっか!いっつも写真撮りに来るもんね
「でしょ?お母さんラッキーやわ
「じゃあ、いいか

先生

当日、太郎は後ろに児童係の姫、前には応援団として姫の仲良しさん達。
仲良しさん達が何かにつけ声をかけてくれたり、
頭を撫でてくれたりするので、楽しそうに観戦&応援していました。


初夏を感じさせるもの

2010-06-14 23:46:50 | 姉と弟
初夏を感じさせるもの・・・

そう「カブトエビ」の季節がやってきました。

田んぼに水が入ると泳ぎ回るカブトエビたち

不思議な生き物ですよね

水田が秋には稲穂が刈り取られ、畑になって野菜を作り
春になって野菜の収穫が終わるとまた水が入って水田になって・・・

あんなに何度も何度も掘り返されて耕されているのに

カラカラに干されている時期もあるのに

どうして毎年、水が入ると現れるんでしょう


今日、買い物の帰りに田んぼの横を通って泳いでいるカブトエビ達を発見

「あ~ また暑くなるなぁ」とぼんやり考えていました。


夕食の時、太郎が
「今日な、田んぼの水の中で何かヒラメみたいな形で
でも、足としっぽがあって、いっぱいで泳いでるのがおったけど
何やろう、アレ・・・

姫が「カブトエビやろ?タロ、毎年見てるやん

「カブトエビって言うって知らんかったもん
え~ でも、何でカブトエビって名前なんやろう?
柔らかかったし・・・ぷにぷにしとったで

「触ったの?」姫と私、同時に叫んでました

名前も知らない、得体の知れないものを触るなんて・・・
さすが太郎

「気持ち悪ないん?」と姫は言うけれど
そう言う姫だって、幼稚園の頃は触っていました
自分で捕まえることが出来なくて
「とって~」とせがまれて私が捕まえました
ガラス瓶に入れて「かわいい~」って眺めてたのに
忘れちゃったのかな


太郎は短時間にしっかり観察してきたようです。
「ぷにぷにして柔らかかったで。
端っこは赤くて、真ん中の方は白かった。
たまにダンゴ虫みたいに丸くなるのもおった。
丸くならんのもおったけどな

普段と変わらない時間に帰ってきたのに
良くそこまで触ったり観察したり出来たものです

「どんだけ触ってきたんよ~ 気持ち悪い」と姫は言うけど
連れて帰らなかっただけマシかも


姫は「かわいい~」といろんな生き物を連れて帰ってきました。

ダンゴ虫はガラス瓶にいっぱい
 (さすがに鳥肌が立ちました)

ミノ虫はポケットの中
 (気付かずに洗濯機で洗ってしまいました)

飼育ケースをわざわざ持って行ったと思ったらカナヘビを連れて帰ってきました
 (1年生の頃、クラスの男子に貰ってきました)

そんな姫が「気持ち悪い」だなんて

そういうお年頃なのかなぁ


とにかく、良い機会なのでカブトエビについて調べてみるのもおもしろいかも

母の日のプレゼント

2010-05-09 23:54:13 | 姉と弟
今日は母の日でした。

子供達から嬉しいプレゼントを貰いました

姫からは「これからもよろしくおねがいします」と書かれたカード
そしてカーネーション
お小遣いで買ってきてくれました
スーパーで買ってきたらしく
「お母さん、これってカーネーションだよね?」と自信なさそうに差し出すんです
「カーネーションだよ。何で?」
「お店でさぁ『カーネーション』って書いて置いてあったのは作り物やってん。
お母さん作り物のお花はあんまり好きじゃないやん?
だから本物のを見てんけど、これは『季節の花』って書いてあってん。
だからカーネーションかどうか、よくわからんくて・・・
でも、似てるし、カーネーションかなぁって思って・・・
カーネーションやった?良かった~

なんとも姫らしい
人見知りの激しい姫のことだから、店員さんに聞くことも出来ず、
『季節の花』と書かれていた為にカーネーションかどうか判断できなくて
どれくらい考えて迷って買ってきてくれたのか・・・
私が造花が好きでないことを知っていたから
どうしても生花のカーネーションにしたかったんだろうなぁ
どれほどドキドキしたことか
姫の精一杯の気持ちがこもっているカーネーションですから
少しでも長く咲いていてほしいなぁ


一方、太郎は姫のカーネーションを見て「何それ?」
「母の日のプレゼント。タロは何あげるん?」と姫に言われて
「・・・」泣きそうになりました。

「タロは今日が母の日って知らんかったもんね」って私が言うと
「昨日教えたのに!」と姫
太郎が今にも泣きそうだったので
「じゃあタロには肩をモミモミしてもらおうかな。
タロはモミモミが上手やもんね」
「うん!任せて!タロ、いっぱいモミモミするから!
後でお手紙も書くから!

そう言って太郎が一生懸命に覚えたての字で手紙をくれました。
間違っているところもたくさんあるのですが

「おかあさん ありがとう
いつも おこったり ほめてくれたり ありがとう
おかあさんのとこにうまれてよかった」

と書いてありました。
嬉しかった

毎年「今年の母の日が一番幸せ」って思うんです。
やっぱり今年もそう思いました。

私も「この子達のお母さんで良かった」って思います



余談ですが、自分で自分にプレゼント
と言っても、必要に迫られてのことなんですが、
「ドラム式洗濯機」を買ってしまいました

お天気の良い休日
ご機嫌で洗濯してたら洗濯機が壊れてしまいました
慌ててメーカーに問い合わせたところ
修理代が2万ちょっとかかると言われて
もう10年頑張ってくれたし・・・
思い切って近所の量販店に行ってみたら欲しかったドラム式が半額!
おまけに今日中に配達してくれると言われて
「これにします!」と買っちゃいました
なにしろ、洗濯の途中で壊れたので少しでも早く届けてほしかったんです。
新しい洗濯機に子供たちも何故か大はしゃぎ
二人で新しい洗濯機の前に座り込んで
「回ってる~」って

このところ高額の買い物が続いてしまっている私
今年は電化製品が危ないかも・・・
電化製品って壊れる時は次々と壊れるんですよねぇ

一緒に勉強

2010-03-29 15:50:25 | 姉と弟
バタバタと忙しく過ごしていて、気がつくと29日
3月が終わってしまう~~~

入学に向けて少しずつ準備が整ってきました。

太郎にも机を購入

「姫と隣同志がいい!」
「タロと一緒に勉強する!」
そんな子供たちの声に応えて、部屋の模様替えをしました。
タンス、2段ベッド・・・頑張って一人で動かしました

出来あがった時
「お母さん、すご~い
「ビフォーアフターの人みたい
久々に大絶賛

頑張ったかいがありました

ケンカもするけどやっぱり姉弟・・・かな