姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

卒業まで・・・

2013-02-27 21:44:49 | 姫のこと
ご無沙汰しております。
皆さま、いかがお過ごしですか?

先日、姫の来年度の校区外申請の面談がありました。
校長室で校長先生、担任、学年担当の女性教諭との面談です。

2学期になって学校に行けない日が続いていた為、ドキドキでした

まず、職員室の担任のK先生にお声を掛けさせていただくと
私の隣の姫を見て「お~、よう来たな。来れたか、良かった良かった」と姫を褒めてくだって
「じゃあ、校長室へどうぞ」と促され、姫は私のコートの袖にしがみ付き、校長室へ・・・

姫を見た途端、校長先生が「お!姫さんも一緒か!よく来たね」と満面の笑顔で迎えてくださいました。
姫も恥ずかしそうにしながらも「失礼します」としっかり入室時の挨拶ができました。

校長先生が「さて、姫さん、お母さん、単刀直入に申し上げます。
姫さんのことは卒業まで本校が責任を持って引き受けます」とキッパリ

「ありがとうございます!」という私の隣では姫もにっこり

「いや~随分とお二人とも緊張した様子なので最初にはっきりと言わせていただきました。
どうかな?姫さん、安心したかな?
そうだ!姫さんにはもう一つ、特別許可を出しましょう。
この部屋へいつでもいらっしゃい。挨拶だけでもいい、困ったこと、嬉しいこと何でもいい
ここへ来たいと思ったらいつでも来てください。
特別に許可しましょう。どうかな?これで学校での居場所が一つ増えたでしょう」

校長先生の配慮にただただ感謝です。

姫はその後、スクールカウンセラーの先生の元へカウンセリングに行きました。
後に残って私は先生方と今後についての相談です。

姫が進学したい学校を決めたこと、来年度もK先生に担任をお願いしたいことを伝えました。

先生方は少しでも昨年度より進歩しているのだから、来年度も焦らず見守りましょう。
そして、進学すればまたその先も必ず進歩するでしょうと仰ってくださいました。

先生方の温かい見守りがあってこそ
一生懸命に生徒と向き合う先生方がいる学校だからこそ
姫の今があると感謝しています。

「以前、カウンセリングに来た時に体育のU先生が授業を抜け出した先輩を全力疾走で追いかけていたと
姫がとても嬉しそうに話してくれたんです。
先生が全力疾走するとこなんか初めて見た。
本当にN中で良かったと姫が嬉しそうに話してくれたんです。
私もその話を聞いてとても嬉しかったです。
U先生も学年が違うのに姫に声をかけてくださるようで…
本当に先生方には感謝しています」と言うと校長先生が面白そうに

「ほぅ…U先生とは話せるのですか?」と身を乗り出してこられて

「今、私が考えているのは『姫さんが話しやすい教師が誰か』ということなんですよ。
これは、多ければ多いほどいい。
お母さん、他の教師の名前は出ませんかね?」

「他には養護のK先生、クラブの顧問のO先生、数学のM先生、学年主任のM先生でしょうか…」

「すばらしい!いいですね、これだけいるなら心強い!」と校長先生

私が呆然としていると「お母さん、入学当初『人見知りが激しい』と言っていた娘さんが
これだけの数の教師と会話が出来るようになってるんです。素晴らしいじゃないですか。
U先生は意外でしたが、接点がありましたかね?」

「U先生は仲の良い3年生のSさんの担任で、部活の移動の時にお手伝いに来てくださったり…
たぶん、Sさんから娘のことを聞いて気にかけてくださっているのかと思います」

「なるほど、それで繋がりましたね。
良いことじゃないですか。やっぱり彼女は進歩していますよ」

校長先生がそこまで気にかけてくださって、
私が挙げた先生方の名前を手帳に書き留めてくださって
この学校はこの校長先生の人柄そのものだと思いました。

担任のK先生にも良くしていただいています。
校区外なのに自転車でプリントを届けてくださったり
同級生からの連絡帳には
「風邪は治った?」
「熱は下がった?大丈夫?」
「姫、文化祭は見に来てね~」
「今、女子の間で流行っているのはデコシールだよ
など、書かれていて先生が姫の様子を教室で話してくださっているのが窺えます。
姫も連絡帳を見ては「今日はKちゃんからだ」とか
「姫が風邪ひいてるって先生から聞いたのかな」とか
まるで交換日記のように嬉しそうに見ています。

姫はこの頃、修学旅行は行けそうにないけれど、部活には行きたいと思っているようです。

3年生、最後の1年間…どんな1年になるでしょうか。
高校は1年ぐらい浪人しても構わないと思っています。
焦らず姫のペースで進んでくれればいいんです。

大切な友達と楽しい時間が過ごせるように祈っています。

卒業まであと1年…きっとあっと言う間でしょう。
姫の笑顔が増えますように