姫と太郎の賑やかなお家

姫14歳、太郎9歳。高機能広汎性発達障碍の子供たちとの賑やかな暮らしぶりを綴っていこうと思います。

太郎の頑張り

2010-02-22 23:58:49 | 太郎のこと
先日の学童の面談の時に
「生活面で心配なことはありますか?」と聞かれ
「着替えも身の回りも自分で出来ますが、一つだけ・・・
トイレの後、お尻を拭くことが出来ません。
出来ないと言うより拒否し続けています
『手についたら嫌やから』って
「なるほど・・・」と皆さん苦笑い

「保育園でどうしているのか聞いてみたんですが
『そう言われればタロくん、園ではウ○○をしません
と言われたので、どうするのか予測不可能なんです

「しないで済むならいいんですけど・・・」

「一応、拭き方は教えてあります。あとは本人の気持ち次第かと

「そうですか。何とかなるかもしれませんね

「よろしくお願いします。
もしトイレから長い時間戻らない時は覗いてやってもらえますか?」

「わかりました注意しておきます」


そんな話を遊びながらしっかり聞いていたようです

夜になってトイレから出てきた太郎が

「自分で拭いたけど、ちゃんと拭けてるか見て!」とお尻を見せるんです

「タロ、自分で拭いたの?」

「そう。でも、ちゃんと拭けてないかもしれんから見て!

ビックリしたけどちゃんとキレイになってました

「すごいね、タロ!頑張ったね!偉かったね!」と抱きしめると

「タロな『やってみよう!』って思って
やってみたら出来てんですごい?」

「うん、すごいよ。よくやった!よく頑張った

横で見ていた姫が
「お母さんの心配が1つ減って良かったやん」って

太郎は1つ1つ自分から挑戦しています。
今まで「お母さ~ん」と呼んで頼っていたことを1つ1つ・・・

私は太郎がヤル気になった時の為に一通りのことは教えています。
太郎は器用だし覚えもいいので、教えておけば何とかなるかもしれないと思って

出来ないのではなく、太郎なりの理由があってしないだけなんだと
気付けたことは大きいと思います。


これからも「その時」の為に色々と教えておこうと改めて思いました

心配なのはその努力が太郎にとって重荷になり過ぎないかということ
「お母さんが困ってるから、困るから、嫌でもやらなくちゃいけない」
そう思って頑張り過ぎないかが心配です。

大人たちの会話を聞いて「困らせてる」と思い込んでないか心配です。


それでもやっぱり頑張る太郎に感心せずにはいられません。
偉いなぁって心から思いました

また同じようなことを・・・

2010-02-20 23:24:26 | 姫のこと
昨夜、姫は「明日は7時にRKちゃんの家の前に集合だって」と言っていました。

本番の日はいつもより早い集合時間なので、
その時も「ふ~ん、お母さんも早く起きなくちゃ」と言っていました。

寝る前に何気なく当日の予定表を見ると「8:30 学校集合」

RKちゃんの家の前から学校までは10分程の距離
何故7時集合?
まさか、また?と思いながら遅い時間で確かめようもなく朝まで待つことに・・・

朝になって姫に「プリントには8:30集合って書いてあるよ。
7時は早過ぎるから、ちょっと待って」と声をかけて

すぐに同じ通学コースの男の子のお母さんにメールで確認

「今日は何時に集合ですか?
7時集合って聞いてきてるんだけど8時の間違いよね?」

返事は「うちは7:55に家を出るみたい」
やっぱり

この時点で7:15
「みんな待ってるかもしれないし、どうしよう
そう言って姫が心配するので「7時集合」と教えた二人に電話させました。
「学校には8:30だから8時にRKちゃんの所にしよう」って言うようにと教えて。

二人とも「うん、わかった」とか「そう」と言う返事だったらしい。

「間に合ったでしょ?」と聞くと
「・・・うん、起きたとこやったみたい

またか!」心の中で叫びました
私は怒りを抑えるのがやっとの状態

姫には「もう少しで寒い中、外で1時間も待つところやったね」とだけ言いました。

二人とも姫には「早く着いてもインターホン鳴らさないでよ。
家の人に怒られるから」と言っているそう

もし本当に集合時間を間違えていて7:30集合だと思い込んでいたのなら
7時を過ぎた時点で電話があるはず。
7:15になって姫が来なければ自分たちも遅刻です

7:15に姫が電話した時、慌てる様子もなかったところをみると
今朝のこともわざとやったんでしょう

疑うことを知らない姫を騙して何が楽しいんでしょう。

何度でも同じ手に引っ掛かる姫を見てみんなで笑ってるのかな?

それなのに「明日、遊ぼう」と誘われて喜んで帰ってきた姫

「お母さん、明日遊びに行っていい?」

「いいよ」
「やった!」喜んで電話したら「そう、じゃあまた今度ね」としょんぼり

「どうしたん?」と聞くと
「やっぱり明日はムリやって・・・他の子と遊んでいい?
その後、同じクラスのAKちゃんと遊べることになって


朝、メールで集合時間を教えてくれたKTくんのお母さんが心配してメールくれました。
「女の子は大変ね。姫ちゃん大丈夫?」って・・・

いっそ引っ越してしまおうかとも思いましたが
どこに行ってもこういうことは付いて回ると思うし
姫を支えているクラブを辞めさせていいものか・・・迷います

姫の話ではRKちゃんもANちゃんも今お家の中がゴタゴタしているそうです。
彼女たちなりに傷ついたり辛かったり、色々あるのでしょう

だからといって他の子を、姫を傷つけていいってことはない。
姫には関係のないことなんだから

「誰にも言わんとってな」と家でのことを打ち明けられる姫は
そんな深刻な話を聞かされても
結局、私に打ち明けて「どうしたらいい?」って聞いてきます

「黙って聞いてあげるだけでいいんじゃないかな」と言うと

「そうなん?良かった~なんて言ったらいいか全然解らんもん
何か言わなあかんのかと思ってどうしようかと思って

「お母さんだってそんな話、何て言ったらいいか解んないよ」と言うと
安心したようにニッコリ

「みんながさぁ『姫はお母さんに何も言いつけたりせんからエライよなぁ』って言うねん」と姫に言われました。

「みんなに言っとき。『姫は何でもお母さんに話してるよ。お母さんは全部知ってる。
他のお母さんみたいに騒がないだけやからね。
知らないと思ったら大間違い!調子にのっとったらアカンで』ってハッキリ言いなさい

「きゃはは~ わかった言っとく~
私の言い方がまずかったのか、姫はなぜか大笑い

お母さん、真剣に言ったんだけどなぁ

じぃじのお仕事

2010-02-19 22:17:34 | 日記
前の記事に書いたじぃじとのお出かけは
保育園の砂場の砂を買いに行くというもの

卒園生3人の保護者から保育園に卒園記念に何か贈り物を・・・
という計画があって、SYくんのお母さんが園長先生に相談したところ

「実はお砂場の砂がなくなってしまって」とのお返事があったそうで

私もKSくんのお母さんも「砂
と声をそろえてびっくり

無認可で経営が苦しいとは聞いていたけど、まさかそこまでとは・・・

だから最近は靴から砂が出てこないのかぁと3人揃って妙に納得

「じゃあ砂にしよう!砂遊びは大事だよ」と
卒園記念は砂に決定

「でもさ、お砂場の砂ってどこで買うの?トイザラス?」とKSくんのお母さん。

「園長先生は普通の砂でいいって言ってはったよ」とSYくんのお母さん。

「なんだ、じゃあ建材売ってるとこで買えばいいんでしょ?
だったらうちの父の専門だわ
一緒に買いに行って園までで運ぶわ

「タロママすごい!ホントに?」

「任せて私の子供の頃、材料置き場の砂で遊んでたもん。
確かに砂場の砂と同じだよ」

「じゃあ、お願いするね」

というわけで、父と砂を買いに行ったのです

この件を頼んだ時も父の返事は
「よっしゃ!わかった」と快い返事でした。

「ついでに石臼の台も持って帰って作り直したるわ」って

太郎はじぃじのが大好きです。
もちろんじぃじのことも・・・

砂を買って台車に乗せて運ぶ時、砂の袋の上に太郎をヒョイと乗せて運ぶ父。
目を輝かせて大喜びの太郎は「おじいいちゃん、すごい!」
なんだか昔を思い出しました。
私もあんな風に台車に乗せられて喜んで「お父さん、すごい!」って
父はあの頃のままに目を細めて「そうか」と笑っていました。

保育園について砂場に砂を入れるのを子供たちは目を輝かせて見ていました
「タロのお母さん、これで遊んでもいいん?」
「もちろん!お山作ってもいいし、お団子だって何だって作って遊んだらいいよ。
みんなでいっぱい遊んでね」

「すご~い

「タロのおじいちゃんが持ってきてんで」と得意気な太郎。

「そう、運んでくれたのはおじいちゃん。
でも、これは青組さんのお父さん、お母さんからのプレゼントだからね」

そこへ園長先生が遠慮がちに「すみません、お父さんにお願いできるかしら?」

何かと思えば、子供たち用の手洗い場の配水管が詰まって困っているとか。

もちろん父は快諾です

園児たちが見守る中、配水管を切って針金を使い詰まったものを取り出す父。

まぁ出るわ出るわ
歯ブラシ5本、おもちゃが2個

子供たちは「そこ外したらお水がお部屋にこぼれるで~」と
切ってしまった配水管が心配な様子。
あふれかえって大騒ぎした後だから無理もないですが

「大丈夫やで。ちゃんと直したるからな」と父。

見事に元通りになって水が流れるようになったのを見てみんなが

「タロのおじいちゃん、すご~い」
「タロ、おじいちゃん、かっこいいなぁ」
みんなが口々に言ってタロはとても嬉しそう
そして太郎も「お母さん、おじいちゃんかっこいい

最近は父の仕事も減ってしまい、昔のように父が働く姿を見ることが出来なくなりました。
今回は父の専門外だったけど、父の仕事の一端を太郎に見せることが出来て良かったです。
器用な父は電気、ガス、溶接以外の殆どの建築関係をこなします

子供の頃はよく父の仕事を見に行っていました。
父はタイル施工職人ですが、現場には大工さん、左官さん達がいて
それぞれの仕事が子供の私には魔法のように見えました。

柱をカンナで削ったり、垂直な壁にドロドロの土壁を塗ったり
セメントを塗ってタイルをきれいに並べて貼って真っ白な目地を引いて・・・
もちろん、全部真似したけれど、どれも失敗
「できない~」と泣く私に大工さん達は
「じょうちゃんに出来たらおっちゃん達は商売あがったりやで」と豪快に笑っていました。

今では見かけることがなくなった建築現場の光景は
今でも私の心の中で生き続けています。

その後も水道の止まりが悪いと言ってパッキンの交換をすることに・・・
私も久しぶりに父と並んで工具を握りました

現場を手伝う度に「お前が男やったらなぁ」と笑っていた父。
こうして手伝えるのもあとどれぐらいだろう

夜、太郎がお風呂で言いました
「お母さん、おじいちゃんってさぁカッコいいよなぁ

「おじいちゃん、カッコよかった?」

「うん!すっごいカッコよかった!みんなも言うとったやろ?
タロな、おじいちゃんがお家作るお仕事の人でよかった。
めっちゃ カッコいい!

もう現場での父の姿を見ることはないと思っていたので、
太郎にも姫にも父の仕事を見せることはないと思っていただけに
太郎の言葉は嬉しかったです

この頃、友人たちから親御さんの病気の知らせや訃報が多くなって
「私もそういう歳になったんだなぁ」っと思っていました。

父の背中が少し小さく見えたのは気のせいではないのでしょう。
いつまでも甘えてばかりではいけませんね。

学童の面談は・・・

2010-02-19 19:37:01 | 太郎のこと
ドキドキしながら向かった学童の面談でしたが
4人の指導員の方は熱心に話を聞いてくださって
あちらからも質問をしてくださったり
太郎と前向きに向き合っていただけそうな印象を受けました

市の職員の方も2人、同席されていましたが
「集団やお友達とのコミュニケーションが難しいのに
普通クラスで大丈夫ですか?
教室は騒がしいから嫌がるのでは?
彼にとってはしんどい環境かと思うのですが・・・」と聞かれました

教育委員会とのことを話すと
「なるほど。そういうことでしたか」と困った顔をされていました。

指導員の方たちもずっとプラレールで遊んでいる太郎を見て
「ああやって一人遊びの方が落ち着くんでしょうか?
お家でもそうですか?何をして遊ぶのが好きですか?」

「家でも車や電車で遊んでいます」

「本は読みますか?」

「字は読めますが、好んで見るのはやっぱり車の本です

「車の本ですか・・・買いましょう
それくらいは用意出来ますよね?」
一人の指導員の方が声をかけると

「そうですね
と他の指導員の方たちも頷いてくださって

この方たちなら太郎を受け止めてくれるかもしれないと思いました

最後に「今まで同じ診断の子が居たことはありますか?」と聞いてみました。

答えは「私たちの知る限りでは居ませんでした」とのこと。
やはり、コメント欄でアドバイスいただいたように
解り易い本をプレゼントしようと思います

太郎にも「楽しみに待ってるからね」と声をかけてくださいました。

太郎は「タロな、あの先生好きかも優しかった」と言ってました。

スキップして帰るから変だなぁと思っていたら
「じぃじはいつ来るん?
この後、大好きなじぃじとお出かけが待っていたので
嬉しくて仕方なかったようです


夜になって太郎に「行けそう?大丈夫?」と聞いてみました。

「うん、行ける

「困った時はすぐ先生に言うんだよ。
我慢できなくなったら『帰りたい』って言ってもいいからね。
ちゃんと先生に『タロはお家に帰りたいです』って言うんだよ。
お母さんが迎えに行くから待っててね」

「帰ってもいいん?」

「どうしても無理なら帰らなきゃ
我慢ばっかりじゃしんどくなっちゃうからね」

太郎は今度は黙って頷きました。

太郎、解ってくれたかな?
我慢しなくていいよって、ちゃんと伝わったかな?
いつも我慢して諦めてしまう太郎が心配です。


あとは学校と話をするだけです。
こっちはもっと大変そう
ちゃんと伝えられるかな・・・
とにかく出来るだけのことはしてみようと思います

とりあえず、検査しました

2010-02-15 23:59:58 | 太郎のこと
太郎の症状は原因が解らないと余計に不安なので
とりあえず、尿検査だけしました。

今のところ2日間は吐かずに過ごせていたので結果は
次に嘔吐を繰り返したらもう一度検査することになってます。

今日は太郎の保育園の年長さんトリオのお母さん達とお茶してきました
みんな仕事で時間が合わずなかなか実現しなかったお茶会です

一応保育園に贈る卒園の記念品を何にするか決めるために集まったんですが
太郎の体調が悪いことや先日の説明会の話から
去年の卒園生のHちゃんが大変なことになってるという話に・・・

Hちゃんはしっかり者でみんなのお姉さんとしてみんなお世話になってました。
ところが、そのHちゃんが学童で酷いいじめにあっているそうなんです

子供の世界は大変そうです。
私たちが子供の頃と全く違うと言ってもいいくらいに変わってしまった
友達関係も学校の中も先生たちも変わってしまったようです。
社会全体が変わったのだから当たり前なのかもしれませんが
やりきれない思いです。

KSくんママが「もし、もしも子供が学校行きたくないって言い出したらどうする?」と聞くので

「私は『行かなくていいよ』って言うかな。
姫にも4年生の時そう言ったもん『嫌なら行かなくていいよ』って」

「一人で留守番なんか心配やん!」

「苛められて心を傷つけられるよりよっぽど安心やと思わん?」

「そうだけど・・・」

「私はタロの不調はたぶんストレスじゃないかって思ってる。
みんなが楽しそうに話すから楽しそうと思って行ってみた学校だけど
タロは楽しいと思えなかったんじゃないかって。
一人で留守番が無理なら仕事辞めるわ」

「・・・そうだよね」


太郎たち年長トリオは1歳からずっと3人で過ごしてきました。
ケンカしたりしながらも自分たちのペースでのんびり過ごした5年間
環境があまりにも違いすぎて不安になるのも無理はないです

私は姫に「頑張りなさい」を言いすぎたことを悔やんでいます。
子供たちの特性に気づいた以上、ストレスを減らすことが最優先

このまま太郎の嘔吐が止まるといいんですけど

今週は太郎の学童の面談があります。
太郎の特性について話してこようと思っています