1993.09.11[北沢峠~大滝頭~小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳~馬の背ヒュッテ~藪沢小屋~大滝頭~北沢峠]
今年は甲斐駒ヶ岳、塩見岳に次いで3度目の南アルプス。過去の2度は天気は良くなかったが今日は申し分なさそうだ。北沢峠より薮沢の登山道を登ろうか、それとも薮沢は帰りにして景色のいい稜線の道を登ろうかと迷った挙げ句、天気予報で午後からやや下り坂との予報だったため、雲が出ないうちに展望のよい稜線道を先に行くことにする。樹林帯を抜けると一気に視界が開け、南アルプスの山々が目の前に現れた。雲を纏って聳える甲斐駒ヶ岳が美しかった。高度を上げるにしたがって、三角錐の北岳の奥に南アルプス南部の山々がせり上がってきた。山頂近くからは甲斐駒ヶ岳と鋸岳との鞍部の雲上に八ヶ岳が浮かび、反対に目をやると雲海の遥かかなた槍ヶ岳を筆頭に北アルプスの峰々、中央アルプスもが見えてきた。空気はよく澄んでいて今まで見た眺望のなかでは最高級の眺めだった。山頂近くの小屋に泊まって明日の日の出も見たいなあと思うが、明日はいまいち天候がよくないらしいのでそのまま下ることに。途中、先日塩見岳で隣にテントを張っていた単独行の女性に会った。重そうなザックを担ぎ真っ黒に日焼けした精悍なおばさんだ。薮沢を下り薮沢大滝を見るつもりだったにもかかわらず、気付かぬ間に稜線にトラバースするルートに入ってしまっていた。かなり進んでしまったところで気がついたので、滝へは次回のお楽しみということでそのまま前へ進んだ。下山後は明日も休みなのでもったいないとばかり高速を京都とは逆方向へ。松本で降り、乗鞍高原へ。今回は三本滝などへは寄らずそのまま山頂駐車場までいく。その夜は寒くてあまり眠れず。


樹林帯を抜けると絶景が待っていた。東にはアサヨ峰から鳳凰三山に続く山々が見えた。左の尖った山は地蔵岳オベリスク

北東は摩利支天を従えて堂々として気品のあふれる甲斐駒ヶ岳


甲斐駒ヶ岳から少し北に目を移すと、鋸岳との鞍部から雲海に浮かぶ八ヶ岳が

小仙丈沢カールを従えて仙丈ヶ岳がどっしり居座る。山頂まで30分の距離

北岳の肩に富士山が現れた。日本の山の標高1位2位の共演だ

北岳と間ノ岳。こちらは2位4位の共演

南アルプス南部の山々。こちらは雲ひとつない

北西方面には雲海の上に北アルプス槍穂連峰が。下の町は岡谷辺りか

昼前から雲が湧いてきて段々高度が増す。登りに展望の良い稜線ルートを選んで正解だった

甲斐駒ヶ岳も雲に隠れた。摩利支天の一部が見えるのみ

チングルマが気持ちよさそうにそよ風に揺られる

白い花を落とすとピンク色の羽根を付けた実がなるチングルマ。この形が「稚児車」に似ているということからこの名が付いた


ミヤマシシウド。高山では珍しく大きな花を付ける

藪沢の源流。わき出た水が滝となり、いくつも合流して、あっという間に水量豊かな沢となる
今年は甲斐駒ヶ岳、塩見岳に次いで3度目の南アルプス。過去の2度は天気は良くなかったが今日は申し分なさそうだ。北沢峠より薮沢の登山道を登ろうか、それとも薮沢は帰りにして景色のいい稜線の道を登ろうかと迷った挙げ句、天気予報で午後からやや下り坂との予報だったため、雲が出ないうちに展望のよい稜線道を先に行くことにする。樹林帯を抜けると一気に視界が開け、南アルプスの山々が目の前に現れた。雲を纏って聳える甲斐駒ヶ岳が美しかった。高度を上げるにしたがって、三角錐の北岳の奥に南アルプス南部の山々がせり上がってきた。山頂近くからは甲斐駒ヶ岳と鋸岳との鞍部の雲上に八ヶ岳が浮かび、反対に目をやると雲海の遥かかなた槍ヶ岳を筆頭に北アルプスの峰々、中央アルプスもが見えてきた。空気はよく澄んでいて今まで見た眺望のなかでは最高級の眺めだった。山頂近くの小屋に泊まって明日の日の出も見たいなあと思うが、明日はいまいち天候がよくないらしいのでそのまま下ることに。途中、先日塩見岳で隣にテントを張っていた単独行の女性に会った。重そうなザックを担ぎ真っ黒に日焼けした精悍なおばさんだ。薮沢を下り薮沢大滝を見るつもりだったにもかかわらず、気付かぬ間に稜線にトラバースするルートに入ってしまっていた。かなり進んでしまったところで気がついたので、滝へは次回のお楽しみということでそのまま前へ進んだ。下山後は明日も休みなのでもったいないとばかり高速を京都とは逆方向へ。松本で降り、乗鞍高原へ。今回は三本滝などへは寄らずそのまま山頂駐車場までいく。その夜は寒くてあまり眠れず。


樹林帯を抜けると絶景が待っていた。東にはアサヨ峰から鳳凰三山に続く山々が見えた。左の尖った山は地蔵岳オベリスク

北東は摩利支天を従えて堂々として気品のあふれる甲斐駒ヶ岳


甲斐駒ヶ岳から少し北に目を移すと、鋸岳との鞍部から雲海に浮かぶ八ヶ岳が

小仙丈沢カールを従えて仙丈ヶ岳がどっしり居座る。山頂まで30分の距離

北岳の肩に富士山が現れた。日本の山の標高1位2位の共演だ

北岳と間ノ岳。こちらは2位4位の共演

南アルプス南部の山々。こちらは雲ひとつない

北西方面には雲海の上に北アルプス槍穂連峰が。下の町は岡谷辺りか

昼前から雲が湧いてきて段々高度が増す。登りに展望の良い稜線ルートを選んで正解だった

甲斐駒ヶ岳も雲に隠れた。摩利支天の一部が見えるのみ

チングルマが気持ちよさそうにそよ風に揺られる

白い花を落とすとピンク色の羽根を付けた実がなるチングルマ。この形が「稚児車」に似ているということからこの名が付いた


ミヤマシシウド。高山では珍しく大きな花を付ける

藪沢の源流。わき出た水が滝となり、いくつも合流して、あっという間に水量豊かな沢となる
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます