かべ日記

日々感じたことを、ひたすら記録。
積み重なった言葉が何かを生み出す…はず!!

責任

2009-09-10 20:13:37 | Soccer & Futsal
ガーナ戦を振り返っての感想。

オランダ戦後、僕は今回の欧州遠征における収穫はゼロだと記した。
でもガーナ戦を終えて1つだけ大きな収穫を得ることができたと感じている。


中村俊輔だ。

オシムが倒れ岡田監督になってからの俊輔は、チームの全てを背負いこんで戦っていた(ように感じる)。
パスの回し方・走るタイミングなど全てを自分で考え、仲間に伝えていた。国際経験が最も豊富な自分がやらなくてはいけない、そういう意志がびしびし感じられた。
だが、同時に少し空回りしているようにも見てとれた。まるでドイツ大会時の中田のように。

典型的なのが彼のポジショニングだ。
登録では右MFのはずの彼が、ほとんどボランチの位置でボールをこねくりまわすことで中央のスペースがなくなり、後ろから飛び出す(追い越す)選手は必然的にサイドに流れる。
そのサイドに流れた選手がセンタリングしようにも、中央に俊輔が飛び込んでいくわけでもなく、センタリングの受け手が少ない状態が続いていた。

だが、俊輔と代わった本田はサイドに張り続けた。それにより中央にスペースが生まれ、稲本が飛び出すことができた。
俊輔がジダンのように絶対的な力を持つなら構わないが、現時点で彼の個人技が通用するのはアジアまで。周りとの協力なしにはそれ以上のレベルは難しい。

「俺が何とか」という気持が強すぎ、スペースに走らずにボール保持者に近寄ってしまうプレーは、少なくとも今回の遠征2試合では弊害を生んでいた。
良くも悪くも「代表=チーム俊輔」になっていた。
監督が彼だけは途中交代させなかったチームには、試合を見ている僕らが希望を見出すことはできなかった。

だが、ガーナ戦。
俊輔は自分抜きでも逆転に成功したチームの姿を見ることができた。

彼はどう感じたか。
正直、悔しさに似た感情も少しはあったのではないか。
もしもそうなら、日本代表はまだまだ強くなれる(気がする)。

チーム全体ではなく自分自身のプレーを振り返るきっかけになって欲しい。
純粋に自分の動き方だけを追い求めて欲しい。
チームのことは岡田監督に全てを任せればいい。少なくとも監督は人に責任を擦り付けるような元監督(ブラジル人)とは違い、人間性は信頼できる人だ(と勝手に僕は認識している)。

まずは自分のプレー、動き方にもう一度「責任」を感じて見つめなおせるか。


僕ら一般人にも言えること。長年同じ職場にいるとついつい自分よりも周りに目がいくようになる。
もう一度自分の「責任」を見つめなおそう。

以上、思いっきり自戒もこめて書いてみた。