北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

旭川の味を満喫~コーヒー持参で~そして奇跡の出会いが

2015-04-27 21:03:53 | 活動報告
 4月25日(土)は旭川に行こうと朝から準備をしていました。ところが様々な忘れ物があり、予定より30分遅れて会場に到着。
 皆さん、北海道言友会旭川ブロックの味は何だと思いますか?暖かい待ち受け画面・・・ではなくて、温かい歓迎の言葉です。「何時に着くかなあと待っていました」という言葉に始まります。
 実は、今回は旭川の味「かとうラーメン」の製麺所に寄ってからの会場入りでした。これは私には欠かせない旭川の味なのです。別の味も予定していたのですが、残念ながら諦めました。
 会場は神楽公民館。なんでこんなに車が混んでいるのかと思ったら、選挙会場での期日前投票に来た方々の車列でした。そんな中、どこかでお会いしたことのある男性をお見かけしました。荷物の出し入れをしている最中でしたので、すぐに通り過ぎたのですが、2回目の荷物を取りに出た時女性も一緒にいらしたのです。<あ、Wさん!とどです!>と、自己紹介もそそくさと。半ば強引に会場にご案内させて頂きました。
 持参のコーヒーを淹れながら、お話を伺っていると、積る話が次から次へと出て来るのです。参加者は全部で7人になりました。Wさんのお子さんがことばの教室を終えて専門学校で一番大変な時期に言友会と出会ったこと。就職してからのご苦労、そうして今はご結婚されて赤ちゃんがいる事。吃音のある方への支援にはこれでもう終わりと決めることはできない。その時その時、移り変わるライフステージに沿って必要な支援は変わって行くということ。そして成人になってからどういう人生を送ることになるのかということも含めてとても深い、考えさせられる話し合いをしました。
 Wさんとお会いしたことは奇跡でした。私が時間通りに着かなかったこと、Wさんご夫妻がこの時間に投票を終えて出てこられたこと、会場が同じだったこと、ご夫婦のことを覚えていらした当時のことばの教室の先生がいらっしゃったこと。幾つもの要素が重なっての奇跡でした。ああ、細々とでもいいから、吃音のある人たちの集まりは続けなければならないのだと覚悟した次第です。
 そこで、次回の集まりのお知らせは別途あるでしょうが、私からもお知らせしたいと思います。
 次回の旭川の集まりは5月23日(土)の午後1時から神楽公民館です。
 今まで言友会の集まりに参加して下さっていた方、しばらく遠ざかっている方々、吃音関係の団体や個人の方々にご案内が行くと思います。道北に住んでいる吃音のある方々は是非ご参加ください。これからの旭川での集まり、活動、どんなことをしたいか、何を求めているか。それだけではなく、参加して下さる方々が何を提供して下さるか等も含めて、色々なことを話し合いませんか。私もコーヒー持参で行きます。次回はコーヒー豆の原材料費を頂くだけのボランティアをしたいと思っています。今から楽しみです。
 
 あ、お知らせが一つ。
 7月4日(土)の午後7時は北見市で移動例会を開きます。オホーツク圏にお住いの皆さんで、吃音で悩んでいる方々、ご家族の方々は北見に集まって下さい。昼間は講演会や相談会をしています。夜は当事者と親御さんたちのための集まりです。詳細はまたお知らせいたします。 (とど)




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今年の夏は「第3回成人吃音臨床研修会」へどうぞ!

2015-04-27 20:56:51 | 活動報告

 吃音のある方々は人口の1パーセント程度だと言われています。その方々はみな違う吃音の経験を持っています。案外話せる人から、急に話せない瞬間が来る人、普段から人前では全く話す自信のない人、引きこもってしまっている人。
 北海道言友会ではこのような吃音のある方々のために、NPO法人全国言友会連絡協議会と協力して「第3回成人吃音臨床研修会」を札幌で開催する計画を立てています。交通費をかけて首都圏に行ってもなかなか聞けない、濃い内容です。第1回目は佐賀県で、第2回目は大阪市で。そして今年の夏は北海道で。

 主催:NPO法人全国言友会連絡協議会
 共催:北海道言友会
 後援:日本言語聴覚士会様、道言語聴覚士会様の名義後援を申請する予定です。
 期日:2015年 8月16日(日) 午前10時~午後5時 
 会場:札幌エルプラザ内 4階中研修室
 講師:首都圏の病院で成人の吃音臨床をしている言語聴覚士。
 会費:5,000円 (学生は別途安い料金で)
 定員:30名
 参加資格:言語聴覚士・(ことばの教室の先生もご参加くださるといいと思います。)
 昼食:斡旋予定

 この研修は言語聴覚士の方々にとっては病院やクリニックのビジネスチャンスとなると思います。ことばの教室の先生方にとっては、幼児から成人までを見通した中での学童期の吃音臨床を捉えなおす良いチャンスになると思います。ぜひ、ドクターを説得してご参加ください。6月には正式なご案内ができると思います。(とど)
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吃音臨床をもっと中身のあるものに 4月20・4月27日のマンデーナイト吃音カフェ報告

2015-04-27 20:51:30 | 活動報告
 4月27日。連休の谷間とでも言うのでしょうか。今夜はお客様がお見えになりませんでした。そこで、前回、4月20日のご報告をさせていただきます。

 先週お見えのお客様は親子お二人でした。お子さんは中学2年生。C2君とさせて頂きます。C2君は幼稚園の頃から吃音があったそうです。園の先生から「C2君のことばが詰まっています」と言われたのですが、小学校に入るまでそのまま様子を見ていたとのことです。その後、周囲の助言やご両親の期待もありましたが吃音が消失しないので、お住いの地域のことばの教室に行かれたそうです。しかし吃音の状態はだんだん進展してきて強くなってきているようです。以前は言えた簡単な言い回しもだんだん言いにくくなってきているそうです。
 本人は『「おはようございます」みたいな簡単なことは言えた。急に自分に答えてといわれたら言えなかった。長い音読は、スムーズには言えなかった。メモしたり練習したりしたら言えた。それが、最近は言えない。緊張していなくても言えないことがある。緊張するとさらに言えない』と話してくれました。
 ことばの教室のことを聞いてみました。『今までことばの教室では吃音のことについて話したことはない。先生とは、ボードゲームをしながら色々なことを話していた。』
 一緒にいらした親御さんは「中学に入る段階でことばの教室の先生からは『1年に1回会えるか会えないかくらいですね』と言われました」と、おっしゃっています。本当はもっと中学生の生活実態に合った指導のチャンスが必要なのですね。
 そういうC2君ですが、良い情報もありました。
   『1人とか、身近な人がいる場面では そんなに吃らない。』
   『人の話を聴き間違えることはほとんどない。』
  さらに・・・
   『「フフフ(鼻歌のように)」と、「喉を開いて。柔らかく話す」のが良かった。』
    *一緒に少し話す練習をして見ての感想です。

 このようにC2君は自分の吃音の状態をある程度分かっています。ですが、吃音そのものに関する知識はほとんどありませんでした。パワーポイントを使って吃音に関する基礎知識の一部をお知らせしました。『こういう話は聞いたことがなかった』ということです。C2君には<質問にはどんなことでも、わかっている範囲で答えるよ>という約束をしました。C2君親子とは1時間半近く楽しくセッションをさせていただきました。吃音のある方にはどういう支援が必要かというお話もさせていただいたり、そのためのゲームも一緒にして頂いたりしました。もしチャンスがあれば中高生のための吃音講座にもどうぞと、ご案内させて頂きました。そこはトレーニング中心の場ですから、今のC2君にとってはいいかもしれません。

 C2君と接して思ったことは『吃音臨床をもっと中身のあるものにできないでしょうか』ということです。そのために教室を支援するための研究発表も続けて来ていました。さらに呼ばれればどこにでも行くつもりで、親子・ことばの教室への支援をしてきたつもりです。ですが、まだまだ頑なに従来のやり方を守っていることばの教室があるのだなあと改めて知りました。おそらく吃音のことを良く知らないのだろうと思いました。機会があれば是非、吃音の真実をお知らせしたいと思いました。
 次回はもっとお客さんが少ないかも知れませんね。
 5月4日(月)のマンデーナイト吃音カフェは営業時間が変わります。祝日に当たりますので、午後6時から8時までの営業になります。お早くおいで下さい。そしてゆっくりと語り合いましょう。
 C2君にもご案内した中高生のための吃音講座は、5月9日(土)の午後3時から4時半までです。スペシャルプログラム「ブラックコーヒーに挑戦‼」です。勿論トレーニングもいたします。コーヒー好きの大人の方の3かも大歓迎です。コーヒーを飲めない方のための飲み物も用意いたしますので、安心しておいで下さい。
                                        では、また来週のマンデーナイト吃音カフェにどうぞ。(とど)
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