北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

2月23日 「あなたはなにをするためにここにきたの?」って失礼な質問でしょうか。

2015-02-28 17:39:52 | 活動報告
 2月23日のマンデーナイト吃音カフェは、お二人のお客様がいらっしゃいました。お一人はご常連のSさん。刺激のない飲み物をご用意しています。そして前回楽しんでいただいたワン・ピースto シックス・ピースィーズをすることに。初めて1回目が終わった頃にいらしたのは高校生のNさん。一緒にゲームに加わってもらいました。人が増えるとゲームは難しくなります。少ない文字チップを奪い合うのですから。できるだけ「2文字+2文字+2文字」をしないで3文字以上の組み合わせを作りましょうと誘いました。このゲーム、ぜひ体験して頂きたいので、カフェにおいでください。小樽にはゲームを置いてある喫茶店があるそうですが、ここでも少しおいてみたい気がしますね。でも話すことが必要なゲームを置くように考えてみますね。
 Nさんのお話しはとっても興味深い、そして考えさせられるお話しでした。小学生のころにことばの教室に通った経験があるそうです。「ここはあなたがストレスを解消してリラックスできる場なのよ」というような説明を親御さんから受けていたそうです。ですから吃音についてまともに話したことはあまりなかったそうです。また、Nさんはスポーツをしているそうです。スポーツをしている吃音のある人が困ることの第1は「瞬時のコミュニケーションをとることが出来ない」ということ。話し方がおかしいということでチームの人が病院を紹介。そこで吃音症があるということを診断されたそうです。しかし、トレーニングはなかったそうです。
 成人吃音臨床では吃音を治すこと即ち消失ではなく「新しい発話スタイル(技術)を身につける」ことが目標になります。これって小学校の高学年になった子ども達にも同じことが言えるのではないでしょうか。そして残念なのは身近な家族と吃音の悩みを話し合うことをはばんできたのが古い助言だったということです。「吃音は治らないのだから、吃音のことには触れない。吃っていてもその話をうんうんと聞いてあげてください。やがて吃音に負けないで生きて行けるように励ましましょう」というだけではあまりにも残念な気がします。それだけで十分な人もいると思います。しかし、多くの吃音のある人達は「言えない悩み」「人とは分かち合えない痛みを」を抱えたまま成長しなければならないのです。
私は違うのではないかと思っています。
 子どもに「あなたはなにをするためにここにきたの?」って聴くのは失礼なことでしょうか?聴くと、それまで以上にこちらの存在が問われるように思います。でも、聴いてから始まるのではないかなあと思うのですが、いかがでしょうか?

 次回のマンデーナイト吃音カフェは、3月2日(月)の午後7時~9時です。会場は札幌エルプラザ2階の市民活動サポートセンターにある打合せコーナー。椅子とテーブルがあるだけのところです。吃音にまつわる色々なことをお話しませんか?(とど)
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アットホーム・イン・帯広

2015-02-28 17:29:13 | 活動報告
 天候の心配をしながら札幌を発って帯広に向かいました。何時間か遅かったら事故に巻き込まれていたかもしれないと後から知りました。帯広はいつもアットホームな雰囲気の集まりです。お子さん方が走り回っていたり、おやつを食べたりしているからだけではないと思います。皆さんの一緒に話そう、一緒に学ぼうという気持ちがそうさせているのだと思います。
 午後1時からの吃音相談は、R君。いつも元気な小学生。「困っていること」ではなく、<話す時にどんなふうになるの?>、<話しにくいのはどんな時?>と聞くといろんなことをR君なりに話してくれます。私達は「吃音がある=困っているはずだ」という構図で吃音のある子ども達のことを捉えがちですが、子ども達はそうは答えない場合もあります。それが「困った」以前に当たり前になっていて、「悩み」や「困りごと」として認識していない場合があるようです。でも「話しにくい」、「言葉が出てこないことがある」、「あっあっあっ・・・ってなる」ということは認識しています。聴き方を子どもの視線に合わせる必要があるのですね。
 午後2時からの交流会は新しい方はいらっしゃいませんが、勉強会も含めて中身の濃い時間でした。あ、お菓子もおいしかったですよ。その時に話題になったことは辛い話でした。「お子さんが吃音になったのは、お母さんの育て方が厳しかったからですよ。」とかつて言われたことがあるという話でした。まだまだこういう誤解から来る助言があるのですね。吃音になるのは決して子育ての厳しさのせいではありません。もともと、発話に関わる言語機能の弱さとともに生まれてきたお子さんなんですと理解して頂きたいのです。誰のせいでもありません。そのご家族に神様が「あなた方夫婦を信頼して、この子を預けよう」ということだったのです。
 誰かの責任にすることは一つも吃音のある人とそのご家族のためにはなりません。全く必要のない責任のなすり合いを起こさせるだけです。メリットがあるとしたら助言する側が、全くの外側から批判できるということです。自分は子どもの吃音が少しでも楽になるためには何もせずに、子育ての責任を負っている家族を責めているという構図になるのです。専門家と呼ばれる方々はこういうことに気づいて助言していらっしゃるのでしょうか。そのうえ、保護者には「子どもの吃音については触れないで」という助言もします。そのため、専門家によって作り上げられた溝はいつまでも埋められることがないままに時間だけが経過するのです。いえ、実は溝は時と共に深まるばかりなのです。一度専門家の方々と話したいなあと思わされました。
 午後3時半からの勉強会ではテキスト(吃音の基礎と臨床)第2章生物学的背景のp-37~ p-45「脳の構造と機能」を読みました。次回は「反応行動」というところに入ります。その他、利尻島での研修会でも話させていただいた、「吃音のあるお子さんを孤独から救い出しましょう。~身近な人だからこそ、良き支援者に~」というテーマのお話も予定しています。保護者の皆さん、専門家の方々にも共有して頂きたい話題です。
 次回は4月4日(日)を予定しています。詳しいお時間については再度お知らせいたします。
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2月16日のカフェは「ワン・ピースto シックス・ピースィーズ」でトレーニング

2015-02-28 17:26:19 | 活動報告
 今日のお客様はSさんお一人でした。Sさんは吃音と線維筋痛症のある方。お友達と吃音の悩みをシェアしようとしたころ「そんなに悩むことはない」というようなことを言われて、自分の悩みをうまく受け止めてもらえなかったというようなお話をされていました。その悩みは吃音のある人達のなかでも比較的話せる人達に共通の悩みかなと思いました。自分としては本当はもっとうまく話したいなあと思っていてもそうできない。仕事上話さなければならにことはたくさんある。話したいことを、ジャストのことばで言えないから言い換えている。見かけ上はスムーズに聞こえるかもしれないけど心の中は波立っている。そういうのって外からはわからないことが多いですね。
 さて、今回は「吃音のある人は話を組み立てるのが苦手かどうか」という話もしました。そこである会社で出している文字チップを使ってトレーニングをしてみました。私は「ワン・ピースtoシックス・ピースィズ」略称「ワンピース」と呼んでいます。
 このゲームのルール
 「面白い!」というのがSさんの感想。このゲーム、自分の脳内辞書をペラペラめくって、46文字の中から拾った6文字を使って1・2・3・4・5・6文字の単語や文を作るゲームです。この6文字を使い切ることが大事。丁度いいのが集まらなければ1文字拾って1文字捨てる。苦労してが偶然かで出来た単語や文。これをどういう意味か説明する。そしてお互いに質問をしたり、褒めたりしています。「それどういう意味ですか?」「ちょっと分かりにくいなあ」「ああ、いい説明ですね。」という具合に。このゲームの狙いは脳の中にためてあることばを駆使して話すためのトレーニングです。そしてもう一つの狙いは吃音のある人の弱いところに負けないように。
 吃音のある人が弱いところ、それは「聞き返し」、「反対」、「否定」、「無理解」等々。このゲームで疑似体験できます。それに対して怒ってもいいのですが、冷静に反論したり、相手の言うことを受け容れたり、自分の言いたいことを丁寧に説明したりという疑似体験もできます。文字チップはひらがな積木でも、自作のものでもOK。楽しむことを優先した方がいいですね。
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2月札幌吃音勉強会のお知らせ(2/27)

2015-02-15 14:35:58 | 活動案内


今月の吃音勉強会のお知らせです。

【今月の内容】
○第2回成人吃音の臨床研修会(12月7日開催@大阪)参加の報告(後半部分)

報告者:南孝輔(北海道言友会会長/NPO法人全国言友会連絡協議会理事長)

日時:2/27(金)19:00~21:00
会場:北大理学部5号館 (札幌市北区北10条西8丁目)813号室(8階)

参加費:無料
資料はこちらで用意します。

<連絡先>
藤井哲之進
tfujii☆let.hokudai.ac.jp(「☆」を「@」に変えてください)


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どうして家族の中や何でもないところで吃るの増えるのかな?

2015-02-15 11:48:35 | 活動報告
3回引き返そうかなと思いました
 土曜日、旭川に行って来ました。その時に学んだことがありましたので、報告させてください。ただしこれは一方的な話になりやすいので、コメントを入れて下さるとありがたいと思っています
 北海道言友会旭川ブロック主催の「中高生のための吃音研修交流会」が2月14日(土)の午後に開催されました。私は後半部分に出席させて頂きました。行く途中全く前が見えないことが3回もありました。引き合えそうかと思いましたが、高速道路の途中だったので引き返せませんでした。そんなわけで、私は「お絵かきしりとり」というゲームからの参加になりました。皆さんとっても楽しそうに、しかし真剣な表情でした。指導して下さったM先生の「絵心は全くいりません!」ときっぱり言われたことばに勇気づけられました。

吃音のある人の弱い点
 その後ティータイムを挟んで座談会が開かれました。誰かが講師になるというのではなく、吃音のある小6~高校生までの子ども達が吃音のある先輩たちにいろいろ質問をする。親も質問をする。司会はY先生がしてくださいました。色々な質問が出ました。詳細はたぶん、報告があるはずですのでお待ちください。私は次のようなテーマに対して一つの解答例を見出したような気がしました。
 「どうして親しいはずの人と話す時に吃音が増えるのかな?」という疑問です。特に、「家庭で親と話す時にどうしてこの子の吃音が増えるんだろう?」と悩んでいる親は多いのではないでしょうか。子どもの側は「家ぐらい、いくら吃ってもいいじゃない。あまり気にしないでよ」と、思っている子もいるかもしれません。あるいは「学校では吃らない方法を使えるけど、家ではどうしてだめなのかなあ」と、思っている子もいる事でしょう。
 私はここ数年、このことを考え続けて来ました。その疑問への解答例も考えて来ました。ちょっと前までは「家では何も心配する必要がないので、吃音をコントロールすることなく、吃っているのではないでしょうか。お父さんお母さんは緊張する相手ではないとお子さんから思われているのです。良かったですね」と言って来ました。これはこれで一定の説得力があると思っています。ですが、今回のき「中高生のための吃音研修交流会」に出て、違うヒントを頂きました。
 私達吃音のある人達は「自分のことを話すのに弱い」、「質問や追求に弱い」、「急に人前で話すことを要求されると弱い」ということはずっと前からわかっていました。特に込み入った事情があったり、自分が不利な状況で話さなければならないということが苦手だと自分で言う人が多いのです。でも良く考えると、これらのことは普通に話している人でも苦手に感じる事です。それでも普通の人はしどろもどろになりながらも説明をしたり、急な質問に答えたりしています。そしてもっと複雑なことは「あらかじめ話すことが決まっていたりするよりも、その場で急に聞かれたり、発言を当てられるという方が楽だ」という吃音のある人がいるのも事実です。いわゆる予期不安を感じない方が良いということのようです。今回は「どうして親しいはずの人と話す時に吃音が増えるのかな?」ということに焦点を当ててのお話しです。

予測・準備できる状況とそうでない状況がある
 学校の授業や、会社の会議。これはある程度求められている発言内容に予想が立ちます。プレゼンテーションなんかはしっかり準備もできます。シュミレーションを頭の中でしたり、実際に声に出してやってみる事もできます。そうすると内容をしっかり把握している状態ですので、話すその瞬間に使う脳の領域は十分に余裕がある状態だと考えられます。大脳基底核にかかる負担そのものを減らすことが出来ているのだとも言えると思います。
 ところが親しい間柄では、話の展開が読めないのがほとんどではないでしょうか。予期しない会話、未知の話題、中には聞いて欲しくない事を聞いてくるのが家族、特に親かも知れません。そうすると、吃音のある子ども達は防戦一方に立たされることになります。ちょっと大げさな表現をすると、先の読めない戦いに急に放り込まれたような状態と言ってもいいでしょう。すると、私達の脳は身の安全を守るために働くことを優先させます。話す内容をどうしようかということで一杯になり、話の組み立てとか、スムーズに発話するために使う脳の余裕が減っていると考えられます。そのため、見かけ上の吃音が増えてしまうという状態になってしまうのではないでしょうか。緊張する必要がないという家庭環境は、準備をしなくてもいい、話す内容をあまり考えなくてもいいはず。だからこそ、予期しない会話にうまく適応できないようなことが起きているのではないでしょうか。

「急かさず、迫らず、じっくりと」
 こう考えると、「お家でお子さんを質問攻めにしないでくださいね」という助言は案外、的を射たものだったと思います。では、親として子どもと真剣な話をしたい時にはどうしたらいいのでしょう。「急(せ)かさず、迫らず、じっくりと」ではないでしょうか。
 「早く答えなさい」と、返事を急かす。すると考える余裕がなくなった吃音のある人は何とか応えようとしますがうまく行きません。話し終わるのに時間がかかります。すると吃音のある人自身が『早く答えなくては』と、自分で自分を急かすような気持ちになるのです。
 「ちゃんと答えなさい。いったいこれはどういうことだ」と、追及が始める。すると、準備のない吃音のある人は状況把握をしようとします。ですから話すために使われる脳の余力が減ってしまうと考えられます。迫って真実を聴きだそうとすると、かえって身を守るために嘘をつかせてしまうことは良くあることです。人間は本来的に身を守ろうとする存在です。
 「今、ここで答えなさい」と、有無を言わさない態度は人を追い詰めます。すると本音の話が出来なくなる可能性があります。警戒感ばかりが先に立ってしまいます。信頼して話すことが出来なくなるわけです。本音を隠して、話しても大丈夫な内容、親に知られてもいい内容、相手が安心する内容を話しておこうという気持ちが働いても不思議ではありません。
 本当に大事な話をしたい時には、「今度こんな話がしたい」とあらかじめ知らせて、時間をかけて話すようにしてはどうでしょうか。進学・就職に関する話はこれに当てはまるかなと思います。また、大人の目から見て非があるような子どもの行動でもその背景に何があったのかを聴きとるつもりでお話をなさってはどうでしょうか。返事を急ぐあまりに、かえって反発や、いらない怒りの言葉を引き出しては元も子もありません。子どもの中に答えが熟成されて行くのを待つ必要があるかも知れません。そしてどもりながらでもじっくり話そうということが家の中で普通になっていくと、子どもは幾ら吃っても話したいことは最後まで話してくれるようになると思います。

ご自分を責めないで尊重し合うと
 親御さんは「家庭で吃音が増えるのは親が緊張感を与えているからなのか」とご自分を責める必要はありません。吃音はどんな場合でも出て来るものです。ですから『君が吃っても構わないよ。そんなことでは君を思う私の気持ちは変わらないよ』という態度はとても大切です。必ず子どもに伝わります。
 さて吃音のある子ども達(だいぶ大きくなった子ども達も含めて)にも伝えたいことがあります。家族と一緒にいて、吃音の事が話題になったり、或いは自分の勉強のこと、ちょっと言いたくないことを聞かれるようなことってあると思います。それって、「うるさくて、煩わしくて、いやになるほどの近さ」のせいだと思います。ですから、自分自身を守ることと、心配してくれる人を受け容れる事との間にバランスを取ることが必要かも知れません。「今は話したくない…」と思うことはそのように伝えてはどうでしょうか。例えば『今は、この話題について話す準備ができていないんだ。でも、もうちょっとしたら(来週、一か月後くらい)話せるようになると思う。それまで待って欲しい』というように。そして『僕の話を最後まで聞いてよ』と言っていいと思います。それから、大人の話すことにも耳を傾けてはどうでしょうか。「やかましくて、煩わしくて、いやになるほどの近さ」の関係だからこそ、お互いを尊重することが大切なのだと思います。(とど)
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「立春っていつのことだあ?」

2015-02-15 11:02:02 | 活動報告
 「立春っていつの事だあ?」って、北海道言人の普通の感覚ではないでしょうか。「俳句の季語で春っていうけど、それ北海道の真冬だべさ」って感じ、しませんか。それを風流だと思う気持ちを否定するためにこんなことを言っているのではありません。1月に梅が開花して鶯が鳴くって、それどこの事だろうと考えたら、「ああ季語って標準時のことかあ」って分かるような気がしませんか。同じ太陽暦で何月何日っていっても、住むところで、随分違うなあっていうのが実感です。昨年は毎月のように飛行機に乗ってあっちこっち飛び回って感じていたことです。実は、北海道の中でもそうです。昨日は大雪や暴風雪のところと雪の降ってないところとがありました。地名が同じ北海道でも東西南北にこれだけ広いと、随分違うものです。
 と、ここまで書いてきて吃音も同じように考えた方がいい面があるなあと思いました。発吃(はっきつ・吃音が始まった時)のことを考えてみました。普通は2~5歳の頃に多く発症すると言います。でも、ようく考えると3年も違えば言語発達のレベルは随分違います。そうしたら、どの時点で話しにくくなったか、話すことで周囲から心配されるようになったかというのはとても大きな違いがあるなあと思うのです。発吃が10歳、15歳、20歳の方々もいるので、そうなると単純に『もともとことばを話す能力に何らかの脆弱性(ぜいじゃくせい)があったのだと思います』なんて説明では説明しきれないのではないかなと思います。もっと詳しく検討してからでないと発言できないんじゃないかなって思います。
 ところで、ご自分は何歳何か月の時に吃音が始まったか知っていらっしゃいますか?その年齢の頃って、ご自分がどんなお子さんだったか覚えていらっしゃいますか?そのころのご家庭はどんな状況でしたか?吃音のことで悩んだ時期っていつごろですか?その頃ってどんな生活をしていらっしゃいましたか?小学生・中学生の頃はどんな場面で一番苦労を感じていましたか?誰と話すのが楽でしたか?吃っても平気で話せたのはいつ頃までですか?こんな質問って、いやですよね。過去の苦労、苦しかったころのことを思い出すのって辛いですよね。
 先週のマンデーナイト吃音カフェはお二人のお客様をお迎えしました。吃音が始まった時期も違うし、育った環境も違います。私も含めて考えると、三者三様の吃音に関する思いがありながら話をしていました。あ、Oさんの差し入れて下さったお菓子をみんなで頂きながらのお話し合いでした。Sさんの御病気のことも話題になりました。お互いの子育てのことも。吃音のことも。色々な違いがあっても「吃音」をテーマに集まっています。
 苦しい過去をほじくり返すのが目的なのではありません。でも、今も続いている吃音の悩みの本質を見なければ、新しい歩みを進めることができないのではないかなって思います。昨日までの自分の歩み方と違う歩み方、違う方向への踏み出しをしたいと思いませんか。三人の話はまだそこまでは深まりませんでした。皆さんもこの話に加わっていただけませんか。ご一緒に話を深めて頂きたいのです。

 次回は2月16日(月)午後7時~9時。場所は札幌エルプラザ2階。札幌市民活動サポートセンターの打合せコーナーです。テーブルとイスがあるだけの空間です。でも、お茶とコーヒーを用意しています。バレンタイン直後ですので、もしかしたらチョコレートもあるかもしれません。吃音のこと、将来のこと、人間関係のこと、仕事上の悩み。どんなことでも持ち込んで下さい。お待ちしております。

 
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2月札幌例会のお知らせ

2015-02-14 00:45:33 | 活動案内

こんにちは!
明日はバレンタインデーですね。
僕はたぶん1個ももらえず終わりそうです笑
例会へのチョコの持ち込みは自由です笑


では2月札幌例会のお知らせです。

今月は自分の好きなこと、好きなものについて紹介していただくコーナーを用意しています。
僕はなにかについて説明することが吃音関係なくとても苦手です。
話し始めたはいいが、頭の中がぐっちゃになっちゃって意味不明な説明になってしまいます笑
もし僕みたいな方がいらっしゃったら今回で何か糸口を見つけてみてください。


また、今月はいつもより参加人数が少なく10人以内の小じんまりした例会になると予想されます。
困っていること、相談したいことがあればゆっくり聞けると思うのでお話になってください。

参加費は100円で申し込みは不要です。
もし、何か質問などがあればコメント欄にお願いします。
それでは明日お会いしましょう。


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2月14日 土曜日 18:00~21:00
場所:札幌エルプラザ2階 市民活動サポートセンター 会議コーナー
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌駅北口出てすぐ)

連絡先:南孝輔(北海道言友会会長)
E-mail: takayuki.ミナミ.サッポロ. shalom7017☆y8.dion.ne.jp
(上記のカタカナを英小文字に、☆をアットマークに変換して入力してください。)
*従来の携帯メルアドはほとんど利用されていませんので、ご容赦下さい。)
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マンデーナイト吃音カフェ 2月2日の報告 理解と信じることの差

2015-02-06 16:22:59 | 活動報告
 今回もSさんと二人で色々とお話をする時間になりました。そして色々と考えさせられました。
誕生日プレゼントが食べられない・・・
 なんとSさんから私(とど)の誕生日プレゼントにカステラを頂きました。ところが良く見るとそのカステラは北海道内の、ある酒造会社が出しているもの。申し訳ないのですが、食べることができませんでした。お心だけ頂きました。私、漬物でもプンとお酒の香りがするとだめ。ケーキでも洋酒の香りが残っているものはだめ。下手をすると梅のぜリーにも梅酒の成分が入ったものでも酔います。知らずに一口食べてしまい、具合が悪くなったことがあります。良くお酒強いでしょうと言われてしまいますが、全くの下戸(げこ)です。

線維筋痛症という病気
 Sさんは繊維筋痛症という病気と闘っていらっしゃいます。とっても人から理解されにくい病気だとおっしゃいます。ブックレット「原因不明の痛みが続いていませんか? 線維筋痛症」(監修:東京医科大学八王子医療センター リウマチ性疾患治療センター教授 岡寛先生)というブックレットでは検査を行ってもなかなか発見されない病気として紹介されています。症状は「痛み」、「疲労感・倦怠感」、「こわばり感」。そこからくる「睡眠障害」、そして「うつ状態」があるとされています。関節の変形や皮膚組織の著しい変色があるとまだわかってもらいやすいのかもしれませんが、そういうことはないようです。若いころからこの病気で苦しんでいらしたSさんの話を伺っていて、大変な病気だと思いました。

吃音も理解されにくい
 同時に、吃音にも似たような面があるなと思いました。他の人と外見上は全く変わらない。話し始めるまでは問題はないように思われる。しかし、一旦話し出すと声が出てこないで口元は歪み、体がバタバタする。あるいは妙な間があったり、同じ音やことばを繰り返して話が前に進まない。自分の名前さえもまともに言えないことがある。そういう時に、途端に私達は不審者扱いされかねません。何年も前ですが、ある若者が「理解してくれなくてもいいから、信じてほしかった」と言ったことがあります。自分が学業や仕事上の壁にぶつかった時に、その理由が単なる「やる気のなさ」や「逃げ」としてしか捉えられなかった。本当に吃音のために仕事を辞めたんだと信じてほしかったと言っていました。仕事を辞めたことが良かったとかどうということではなく、それほどその時は吃音で悩んでいたんだということを信じて欲しかった。

理解することと信じることとの差
 目に見えること、自分が納得できる範囲のことは「理解する」ということになるのだと思います。でも、自分が目に見ることが出来ない、勿論手で触れることもできない、目の前にいるその人の話す事(吃音があると随分時間がかかるかも知れませんが)を信じることは全く別次元のことなのでしょうか。私達は吃音とそれにまつわる様々な苦労を理解して欲しいと訴えています。本当はその前に、人間同士の信じあえる関係の方が先だなと思う場面もあります。

 次回のマンデーナイト吃音カフェは、2月9日(月)の午後7時~9時です。
 私はこれから利尻島に向かいます。4人の仲間と一緒に吃音の話をしてきます。
 帰るのが9日ですので、もしかしたら遅れることもあるかも知れません。でも北海道言友会の方がお一人早く行っていて下さいます。安心してお集まりください。お土産話を持って帰ります。 (とど)
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室蘭例会報告

2015-02-04 17:15:31 | 活動報告
遅くなってしまいましたが、1月17日に行われた室蘭例会の報告をします。

その日室蘭支部では第3回吃音交流会in登別を開催する予定でした。
吃音の子供たちが集まってレクリエーションなどを通して親睦を深める目的だったのですが、
ことばの教室の行事と日時がちょうど重なってしまい、残念ながら吃音の子供の参加者はいませんでした。
そのため、その日はプログラムを変更して通常の例会のように参加者による話し合いをしました。

室蘭例会では少数の参加者で固定されており、新規の参加者にいかにして来てもらうかを話し合いました。
それには広報の仕方を変えたらよいのではないかということになり、今までは室蘭市の広報に載せていただけ
だったのを、室蘭工業大学など公共施設にポスターを貼ることを検討することになりました。
また、今まで奇数月に開催されていた例会を来年度も奇数月がよいのかを検討しました。
その検討項目は3月に開催される室蘭例会で決定することになりました。

一番上の写真は室蘭支部の会員です。
このようなメンバーで行っていますので、まだ参加されたことがない方は気軽にお越しください。

                                             藤野




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2月活動予定

2015-02-02 23:49:23 | 活動案内
2月の活動予定です。

【中高校生のための吃音研修交流会in旭川】
2月14日(土)13:30~16:30
旭川市神楽公民館 2階 交流室
(旭川道の駅横・大雪アリーナ斜め前・旭川市神楽3条6丁目1―12 0166-61-6194)
参加費500円
お申し込みをお願いします(http://blog.goo.ne.jp/hokkaido-genyukai/e/a87010847afdb9769f98dc508a9c0de0)

【旭川例会】
2月14日(土)18:30~21:30
旭川市神楽公民館 2階 交流室
(旭川道の駅横・大雪アリーナ斜め前・旭川市神楽3条6丁目1―12 0166-61-6194)
参加費100円

【中高生のための吃音講座 】
2月14日(土)15:00~16:30
札幌エルプラザ2階 市民活動サポートセンター 会議コーナー
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌駅北口出てすぐ)
参加費100円
*筆記用具をお持ちください。

【札幌例会】
2月14日(土)18:00~21:00
札幌エルプラザ2階 市民活動サポートセンター 会議コーナー
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌駅北口出てすぐ)
参加費100円

【帯広例会&帯広吃音勉強会】
2月21日(土)
吃音相談会 13:00~14:00
例会    14:00~15:30
勉強会   15:30~17:00
帯広中央福祉センター(帯広市西7条南12丁目)
参加費100円

【札幌吃音勉強会】
2月27日(金)19:00~21:00
北海道大学理学部5号館(札幌市北区北10条西8丁目)813号室(8階)
参加費無料

【マンデーナイト吃音カフェ】
毎週月曜日 19:00~21:00
札幌エルプラザ2階 市民活動サポートセンター 打ち合わせコーナー
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌駅北口出てすぐ)
参加費100円
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