先日お伝えしたとおり、北海道言友会の会員だった元看護士の男性(飯山博己さん)が、吃音を理由に職場の病院で不当な扱いを受けたことにより自死したことに対し、札幌地裁は、労災を求め、国に遺族補償給付金の不支給の取り消しを命じる判決を出しました。
この裁判を全面的にサポートしてきた「NPO法人 働く人びとのいのちと健康をまもる北海道センター」では、国、道労働局、処分庁である札幌東労基署宛に「控訴しないでください」と要請する「要請書」を作成し、多くの人たちや団体が「要請書」を提出するよう、要請活動を行っています。
控訴期限は10/28(水)までとなっており、期限前までに、要請書を送る必要があります。
要請書の多さで国が控訴するしないに影響するとの話を聞いています。
今回の判決は、就労場面において吃音があることへの困難に対して、一定程度の理解を示したものと思います。私たちの仲間の中には、生前の飯山さんのことをよく知っている人たちがいます。「吃音があっても働ける姿を見せたい」と言っていた飯山さんが、わずか4ヶ月足らずで自死してしまったこと、飯山さんを救えなかったことへの悔恨は、今でもあります。 また、裁判を起こすにいたるまでのご遺族の悲しみや辛さを間近で見てきました。今後このようなことが起こらないためにも、今回の判決が確定されることを強く願います。
北海道言友会では、この「要請書」を送付します。
団体だけでなく、個人でも要請書を送付することができるそうですので、ついては、吃音の当事者をはじめ、多くの方にこの要請活動にご協力していただきますよう、お願いします。
以下のURLから「要請書」をダウンロードしていただき、FAXで各機関に送付することになります。要請文の下段に各自の思いを書き込むこともできるそうです。
http://inoken-hokkaido.com/1/?p=2897
ぜひ、皆様方のご協力をお願いします。