北海道言友会 公式ブログ

吃音者(どもる人)でつくるセルフ・ヘルプ・グループ 北海道言友会

発表!発表!発表!

2022-07-28 15:07:53 | 活動報告

 今回もコーヒーの提供はありません。早く第7波が過ぎてほしい。でも、私たちの人生も吃音も続きます。7月25日のお話を、またもや南の編集でお届けします。

〇私の吃音:仕事編

・福祉の仕事をしている。職場ではそんなに吃音は出ない。

・一旦止まるとなかなか出てこない。

・言い換えて話している。でも出てくるときは出てくる。

・そうですね。業者さんと話す時に出てきますね。

・出ることは出てきます。でもしゃべっています。

〇吃音で困っている事は

・発表で困っている。話したくても言葉が詰まって出てこない。

・吃音って、人を意識すると出てきますね。小さい子やペットを相手だと出てこない人、一人で音読をすると出てこない人が多いようですが。

・私は、一人で音読しても出てくることがある。聞いている人がいると思うと出てくる。

・僕も全く人を意識しないと結構喋れる。でも発表なので一人でも聞いている人を意識すると詰まる。

・学会での発表でも、確かに吃音は出てくる。

・仕事上、何十人の前で話すこともある。やっぱり緊張するし、吃音も出てくる。

〇流暢に話したい

・私たちは、吃音が出てくることを前提にして話すという事にはならないのだろうか。

・やっぱりちゃんと話したい。色んなことをした。一人で原稿を読んで、それを聴きながら発表した。最初はうまくいった。だんだんダメになった。録音と話すのが吃ってずれると調整が大変。これはあきらめた。

・事前にパワーポイントに原稿を録音しておくのはどうなんだろう。

・そこまではしたくない。やっぱり、ちゃんと話したい。

・耳栓をして、原稿で顔を隠してスライドだけ送って話すというのもダメかな。大きな、小さくてもいいんだけど、独り言をぶつぶつ言うように。

・僕は文や図等を出して話すが、書いてあることは話さない。ポイントを話すようにしている。どうしても今、自分の声で伝えなければならないと思う。伝えたい。

・私は細かいことは話さない。でもやっぱり書いてある数式や図解には説明が必要になる。自分の吃音の事を聴いている人が分かっているはずなんですが、だからスムーズに話せるとは限らない。

・学会だと決まった時間内に話さなければならないというタイムプレッシャーが強い。質問も意地悪なのが来ることがある。

・教授なんかがわざとにやることがありますね。腹立ちますね。

・権威者が話すと、質問しても「君が何を分かっているの」という応対をされる。若いのが話していると、上から目線で「こっちの方が詳しいぞ、何を話しているんだ?」という態度の質問や意見が出てくることがある。
・学会のそういうところっていやらしいね。

※吃音の本質的な事の一つに「対人意識が流暢性を阻害する」という事がある。今回の話の中に、一人で音読の練習をしていても、ここにない「聴衆を意識する」と吃音が出てくる(連発、伸発、難発のどれでも)という。吃音が出てくる場面が固定的かというと、私たちの吃音は実に変幻自在。同じような場面でも、変化があるし、ちょっとしたことで流暢に話せたり、一回吃ると急に話せなくなる人がいる。反対に一回吃った方がその後楽に話せる人もいる。また吃音の波現象もある。季節?場面?人?行事?人によって色々な要素が流暢な話し方を阻害する。吃音は個性ではないと思うが、とても個性的。どうやって説明したらよいのだろう。

〇次回のマンデーナイト吃音カフェは8月1日(月)の午後7時から8時半まで。私のFacebookに熊蜂の事を書きました。私たちは学校や職場で孤立しているように感じることがあると思います。でも本当は吃音の仲間はいつでも存在しています。こうやってカフェで聴いた話を心に留めて応援しています。私は子ども達に向かって「世界中の吃音研究者がわたし達のために頑張ってくれています。私たちもできることをしましょう。」と、話します。全く同じことを青年や大人の吃音のある仲間に向かっても言いたいです。ですから自分を見捨てないでください。話しにいらっしゃってください。


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