心を込めて

心の庵「偶垂ら庵」
ありのままを吐き出して 私の物語を紡ぎ直す

人は平等じゃない

2022-09-11 22:18:24 | モヤモヤする事

「人は平等だ」なんてなんで思い込んだのだろう。平等なんかじゃないのに、生まれつき能力に差があるのに。

「上手くできないのは努力が足りないから」とずっと劣等感を抱いてきた。世の中にはちょっとした努力で上手くできる人も多いというのが実感で、私は皆が簡単にできることは努力しなければ出来なかったし、皆が難しいことはかなり努力しなければ出来なかった、特に整列、集団行動、会話、小学校時代の私はトラブルメーカーだった。私は今で言うなら手助けが必要な子どもだったのだろう、多分発達的な問題だ。

仲間外れになって、先生や親に叱責されて、そして友人宅で気まずい思いを何度もした。その都度、何かが決定的によくないことは理解できた、混乱しどんな態度を取ればいいのか分からなかった。上手くできない自分への怒りと憤りで気が狂いそうだった。適切な態度が判らない、怒られないために真面目に嘘を付く、そんな態度はきっと特徴的だったろうと思う。しかし、わざとしているわけではない、そうせざるを得ない子供なりの状況があったのだ、生きるための手段だったのだ。

「平等で公平であるべき」社会的な建前は重要だ、それはつまり人間は差別する生き物だから。人間社会は差別が横行する世界なんだと思い知る、ヨーロッパとかアジアとか大きな括りでも、知り合い程度のグループでも、家族でも、そして自分も。生まれ持った性質は様々で家庭環境も様々で、人は平等じゃないという事を思い知る、そしてモヤモヤする。

理解が足りなかったのだ、人としての成熟、自立も。精神世界を学ばなければ気づかなかったことが沢山ある。大前提を知り得なかったのだ、自分だけ見えてなかったから。ある意味今もこれからもなのかもしれないけれど、学ばなければ知り得ない自分に失望するけれど、自分が悔しいけれど、きっとこれは生まれ持った私のカードだから、持ち札で勝負するしかないのだ。

トラウマを癒し知識を身に着ける、私にはなりたい自分の目標があるのだ。自分の拙さを知るのは苦痛だけれど自分を変えることは苦痛ではない。生きづらさでずっと苦しかった、しかし今は自分を愛し信じることにしたから、だから少し楽なんだ、不思議な気分。

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